市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:竹内製作所、ビックカメラ、ソフトバンク

ビックカメラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■竹内製作所 <6432>  2,585円  +235 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 竹内製作所<6432>が急騰、一時東証1部値上がり率トップに買われた。同社が10日取引終了後に発表した18年2月期の連結決算は売上高943億4200万円(前の期比13.7%増)と2ケタ増収を確保し、最終利益は95億4700万円(同23.1%増)と大幅な伸びをみせた。欧米向けにミニショベルが好調で新型機投入効果も反映された。なお、19年2月期の売上高は970億円(前期比2.8%増)と増収を見込むものの、営最終利益は90億円(同5.7%減)と減益を見込んでいる。今期減益見通しながら、想定為替レートを1ドル=103円とかなり厳しくみていることや、前期の配当を従来計画より4円多い36円とし、19年2月期はさらに前期比4円増配の40円としていることが評価された。

■三井海洋開発 <6269>  2,812円  +227 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 三井海洋開発<6269>、日本海洋掘削<1606>が急伸している。早稲田大学が10日取引終了後、同大学の高谷雄太郎講師および東京大学の加藤泰浩教授らの研究チームが、南鳥島レアアース泥の資源分布の可視化とそれに基づく資源量の把握を行い、世界需要の数百年分に相当する莫大な資源量が存在することを確認したと発表。これを受けて、加藤教授が座長を務める「レアアース泥開発推進コンソーシアム」のメンバーである2社に買いが入っている。発表によると、同時にレアアース濃集鉱物を選択的に回収する技術を確立し、資源開発の経済性を大幅に向上させることにも成功したという。なお、同コンソーシアムのメンバーではないものの、ボーリングマシンのトップメーカーで温泉、地下水開発などを手掛ける鉱研工業<6297>にもレアアース関連物色が波及している。

■ビックカメラ <3048>  1,869円  +137 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 10日、ビックカメラ <3048> が決算を発表。18年8月期上期(17年9月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比34.3%増の144億円に拡大し、従来予想の120億円を上回って着地したことが買い材料視された。ビックカメラ2店舗などを新規出店。商品別ではデジタルカメラやパソコン本体、ゲームなどの販売が大きく伸びた。業績好調を踏まえ、通期の同利益を従来予想の260億円→284億円に9.2%上方修正。増益率が6.7%増→16.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、発行済み株式数の5.33%にあたる1000万株(金額で149億7000万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■スギホールディングス <7649>  6,180円  +300 円 (+5.1%)  11:30現在
 スギホールディングス <7649> が急反発し、年初来高値を更新した。10日に発表した18年2月期の連結経常利益は前の期比8.5%増の259億円で着地。続く19年2月期も前期比2.3%増の265億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はドラッグストア「スギ薬局」80店舗を新規出店し、22期連続の増収を達成した。今期は診療報酬改定に伴う薬価引き下げが逆風となるが、他社との連携や生産性向上、営業体制の強化に注力し、5期連続の経常増益を目指す。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の70円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて発表した3月既存店売上高は前年同月比6.1%増と5ヵ月連続で前年実績を上回った。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,106円  +392 円 (+5.1%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が大幅続伸。10日の米株式市場がITなどハイテク株を中心に大幅高となり、「ビジョンファンド」を通じて世界のIT関連株に積極的な投資を行う同社株に見直し買いが流入した。また、同社傘下の米通信会社スプリントとTモバイルUSが、再び合併交渉を行っているとの報道が流れたことを受けスプリントの株価が急伸したことも、ソフトバンクの買い要因に働いている。

■大阪チタ <5726>  2,092円  +97 円 (+4.9%)  11:30現在
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>がいずれも戻り足急となっている。米中貿易摩擦の問題で米国の制裁関税に対抗して中国側が示した報復関税の米国輸入品対象品目にチタンが多く使われる航空機が入っていたことが嫌気され、両銘柄とも前週5日に揃って急落した経緯がある。この時には空売りも下げ圧力を増幅したとみられる。しかしその後、習近平国家主席が輸入関税の引き下げに言及するなど柔軟な姿勢をみせたことから、行き過ぎに売られた反動での戻り局面入りとなった。東邦チタニウムは空売りの買い戻しによる浮揚力も働いて、既に25日移動平均線を明確に上抜き、底入れを明示する形となっている。

■MonotaRO <3064>  3,925円  +160 円 (+4.3%)  11:30現在
 工場用間接資材のネット通販を運営するMonotaRO <3064> が大幅反発し年初来高値を更新した。10日、3月の売上高が前年同月比22.3%増の91.5億円だったと発表しており、これを好感する買いが向かった。同社はリスティング広告の出稿と検索エンジン最適化の取り組みを主軸とした積極的な顧客獲得活動を展開している。3月は前期と比べ営業日数が1日少なかったが、新規顧客獲得数を伸ばし、今期に入り3ヵ月連続で前年同期比20%以上プラスを達成した。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,375.5円  +41.5 円 (+3.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など石油資源関連株が急伸。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が前日比2.09ドル高の1バレル65.51ドルと急伸。サウジアラビアが減産を維持する意向を示したと伝わったことが好感されたほか、シリア情勢の緊迫化を受け原油への買いが流入した。

■コシダカHD <2157>  7,290円  +200 円 (+2.8%)  11:30現在
 10日、コシダカホールディングス <2157> が5月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年8月期上期(17年9月-18年2月)決算を発表。連結経常利益が前年同期比18.0%増の38.6億円に伸び、従来予想の33.3億円を上回って着地したことも好感された。首都圏を中心とした出店拡大や業務効率化などが奏功し、カラオケ事業の営業利益が前年同期の10.8億円→15.7億円に急拡大したことが大幅増益の要因となった。

■三谷商事 <8066>  4,880円  +90 円 (+1.9%)  11:30現在
 10日、三谷商事 <8066> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.19%にあたる5万株(金額で2億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月10日から6月29日まで。

■キーエンス <6861>  62,130円  +630 円 (+1.0%)  11:30現在
 キーエンス<6861>、安川電機<6506>、ファナック<6954>など設備投資関連が買いを集めている。きょう寄り前に内閣府から発表された2月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標である「船舶電力を除く民需」(季節調整値)は前月比2.1%増の8910億円だった。市場予想は前月比2.5%減であり、これを上回ったことから設備投資関連株にとっては追い風材料となった。米中貿易摩擦の問題も中国が柔軟な姿勢をみせたことで、同関連銘柄への過度な不安心理も後退している。

■CYBERDYNE <7779>  1,458円  +8 円 (+0.6%)  11:30現在
 CYBERDYNE <7779> [東証M]が4日ぶりに反発。10日、同社のロボットスーツ「HAL 腰タイプ 作業支援用」を大和ハウス工業 <1925> が全国9工場に合計30台導入すると発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。大和ハウスはロボットスーツ「HAL」導入により、床から部材を持ち上げるなど、作業中に腰部にかかる負荷を低減させるとともに、腰痛などの身体に係るリスクを軽減させることで、技術者の労働環境の改善を図る。

■ジーエヌアイグループ <2160>  522円  +2 円 (+0.4%)  11:30現在
 ジーエヌアイグループ<2160>が反発している。10日の取引終了後、新規開発化合物「F573」について、急性肝不全・慢性肝不全急性化治療薬としての治験許可承認を中国国家食品薬品監督管理総局(CFDA)から取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。F573は、同社にとってアイスーリュイおよびF351に続く3つ目の新規開発化合物で、細胞死や炎症反応をもたらす酵素であるカスパーゼを阻害するジペプチド。現在有効な治療法がない急性肝不全・慢性肝不全急性化を適応症として開発を進める予定で、今後2~3カ月をかけて治験施設を選び、試験開始に向けて準備を進めるとしている。なお、今回の承認は、第1相臨床試験の結果が良好であった場合、第2相臨床試験も行うことができる内容となっているという。

■ニューテック <6734>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ニューテック<6734>はストップ高カイ気配。9日の取引終了後、アドソル日進<3837>と高信頼性大容量パソコン「セキュアサバコン」を共同開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。新製品は、ニューテック製コントローラを搭載したサーバクラスのパソコン「サバコン」と、アドソル日進の「セキュア・レスキュー」を組み合わせたもので、アドソル日進が日本国内独占販売権を有する米リンクス・ソフトウエア・テクノロジーズ社のハイパーバイザーベースのセキュリティーソリューション「LynxSECURE」を活用し、セキュリティーリスクが存在するWindowsXPやサポート終了後のWindows7などのレガシーOSを隔離、遮断することでサイバー攻撃リスクを解消し安全な運用を可能にする製品。ニューテックでは初年度販売目標は5000万円としており、5月9日~11日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第20回データストレージEXPO」に同製品を出展する予定だ。

●ストップ高銘柄
 バルクホールディングス <2467>  391円  +80 円 (+25.7%) ストップ高   11:30現在
 太洋工業 <6663>  684円  +100 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サムシング <1408>  769円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均