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【材料】テックファームホールディングス---アグリテック事業に参入。プレミアム果物の海外輸出向けAIプラットフォーム提供

テックファム <日足> 「株探」多機能チャートより

テックファームホールディングス<3625>は10日、ジャパンアグリゲート(本社:東京都中央区 以下JAG)と共同で、本年6月より、桃や葡萄などプレミアム果物の海外向け販路拡大を支援するAIデータプラットフォーム事業を開始すると発表した。
海外では、日本の高級果物は非常に人気があり、国内より高値で販売されることが一般的で、JAGなどの流通会社は、農家から仕入れた果物を独自の基準で撰果し、香港やシンガポールなど、需要が高くかつ輸出条件が有利な国へ直接販売している。しかし、撰果作業のほとんどは手作業なため、処理量の限界、不明確な等級基準を理由に輸出量を伸ばせないことが課題となっている。
そこで第1フェーズとして、JAGの撰果ノウハウをAIでデータ化し、画像認識で見た目の仕分けをサポート、その他複数のデータを組み合わせ、レベル分けをする。今後は、時期や生産農家ごとの出荷時の状態、仕入額や販売価格、運搬後の追熟や商品劣化など、国内から海外まで一気通貫したデータを追加で蓄積する。
さらに一定期間運用した後にAIデータプラットフォームを利用する流通会社を拡充。流通会社同士が競合をしない仕組みでデータを共有し、仕入れ・販売の適正価格や需要に応じた仕入量の目安を形成することで、生産農家の収益の安定に貢献する。また出荷価格がより早くわかることから生産農家への決済期間が短縮でき、農家のキャッシュフローを改善させることも目指すとしている。
なお、流通会社が取扱量に応じて一定割合の利用料を支払う仕組みで、2020年にはプラットフォームの総流通量200億円を目指すとのこと。

《MW》

 提供:フィスコ

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