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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヴィンクス、大有機、北の達人

ヴィンクス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヴィンクス <3784>  2,306円  +400 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ヴィンクス<3784>がストップ高となっているほか、アルファクス・フード・システム<3814>、カーディナル<7855>、オプトエレクトロニクス<6664>などセルフレジ関連とその周辺であるRFIDタグ(ICタグ)関連株に投機資金の攻勢が顕著だ。全般相場は米中貿易摩擦への懸念から輸出ハイテク株が弱い動きとなっているが、相対的に内需系で時価総額の小さいテーマ株には個人投資家を中心とした買いが継続している。そのなか、国内ドラッグストアがセルフレジ導入に積極姿勢をみせるなど、流通・小売業界を中心に業務効率化を図る有力な手段としてセルフレジ(無人レジ)が注目され、相場テーマとして脚光を浴びており、関連銘柄への物色意欲は引き続き旺盛となっている。

■大阪有機化学工業 <4187>  1,590円  +174 円 (+12.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 6日、大阪有機化学工業 <4187> が決算を発表。18年11月期第1四半期(17年12月-18年2月)の連結経常利益が前年同期比18.9%増の9.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。電子材料や機能化学品で利益率の高い製品の販売が増加したことが寄与。化成品事業における原材料価格の上昇や設備修繕費の影響を吸収し、大幅増益を達成した。上期計画の18億円に対する進捗率は53.9%に達し、5年平均の46.5%も上回った。

■北の達人 <2930>  1,058円  +94 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 北の達人コーポレーション<2930>は大幅高で11連騰、連騰スタート時は700円近辺にあったが一気呵成の上値追いで4ケタ大台回復を果たした。ネット通販を手掛けるが業績は高水準の伸びが続いている。主力の「カイテキオリゴ」をはじとする健康食品や化粧品などを自社企画し、製造をアウトソーシングするビジネスモデルで顧客ニーズを確保している。株式需給面では信用買い残が3月末時点で650万株強に膨らんでいるが、日々の出来高も増勢で上値は軽く、全員参加型材料株の様相を呈している。

■夢真ホールディングス <2362>  1,250円  +69 円 (+5.8%)  11:30現在
 夢真ホールディングス<2362>が大幅反発している。7日付の日本経済新聞で「2019年9月期の年間配当は45円程度と、今期予想に比べて10円程度積み増すようだ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、新卒採用の拡大など先行投資が一巡したことに加えて、財務余力も高まっていることから、より多くの利益を株主に振り向けるとしており、20年9月期以降も増配を続ける見通しとしている。

■シグマクシス <6088>  2,322円  +123 円 (+5.6%)  11:30現在
 シグマクシス<6088>が3連騰で2014年1月以来4年3カ月ぶりの高値圏を快走している。三菱商事<8058>系のコンサルティング会社で人工知能(AI)の活用で先駆しており、国内外機関投資家からの注目度も高い。AIでビジネス競争力を実現するサービス、“AIDプログラム”を提案し高評価を得ている。これはAI適用領域や、実行すべき施策、想定効果を明確化し、AI導入のための実現可能な計画を策定して実行までを支援するもの。ソフトバンクグループ<9984>や米グーグルなどとパートナー関係にあり、今後の業容拡大にも期待が大きい。

■サカタのタネ <1377>  4,020円  +175 円 (+4.6%)  11:30現在
 サカタのタネ<1377>が3日ぶりに反発している。同社は6日取引終了後に、18年5月期第3四半期累計(18年6月~19年2月)の連結決算を発表。営業利益は67億6500万円(前年同期比11.5%減)にとどまったが、通期計画74億円に対する進捗率が91.4%に達していることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は452億8400万円(同2.2%増)で着地。海外での種子販売が好調に推移したことが増収につながった半面、海外子会社での人件費上昇や対ユーロでの円安に伴い円ベースで一般管理費が増加したことが利益の圧迫要因となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■雪印メグミルク <2270>  3,260円  +130 円 (+4.2%)  11:30現在
 雪印メグミルク<2270>は5日続伸。大和証券が6日付けで投資判断を「3」から「2」へ、目標株価を3000円から3600円へと引き上げたことが好感されている。同社が5月1日から、ほぼすべての家庭用チーズを対象に価格改定・容量変更を発表したことをポジティブサプライズとして、同証券では19年3月期の営業利益予想を205億円から225億円に、20年3月期は225億円から245億円にそれぞれ引き上げた。今後のポイントとして、「ガセリ菌SP株」の販売動向を挙げた。3月末の京都工場稼働によりプラスチックボトルの生産能力は160億円程度(同証券推定)へ倍増しており、 新しいフレーバーの導入に加え、販促強化により店頭での露出は増加している。今後、「ガセリ菌SP株」の売り上げ拡大に対する確度が高まった場合は、さらなる株価上昇も期待できるとしている。

■すかいらーく <3197>  1,594円  +29 円 (+1.9%)  11:30現在
 すかいらーく<3197>は4日続伸。前週末6日の取引終了後に発表した3月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比2.5%増となり、6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。土曜日の日数が前年より1日多く、平年より気温が高く天候が良好であったことに加えて、「ガスト」で3月8日から「チーズIN399」フェアを実施したことや、「バーミヤン」で3月上旬に放映されたテレビ番組によるパブリシティ効果があったこと、さらに、29店舗でリモデルを実施したことなどが寄与した。

■ゴールドウイン <8111>  6,570円  +110 円 (+1.7%)  11:30現在
 ゴールドウイン<8111>は続伸し上場来高値を更新している。7日付の日本経済新聞で「2018年3月期の連結営業利益は、前の期比66%増の65億円程度となったようだ」と報じられており、会社側の従来予想62億円を上回り、92年3月期以来26年ぶりに最高益を更新するとの観測が好感されているようだ。記事によると、厳冬を背景にダウンジャケットなどの秋冬商品が好調だったほか、リュックサックなども人気を集めたという。また、在庫管理をしやすい直営店の店舗面積を増やしたことで採算が改善したとしている。なお、決算発表は5月15日の予定だ。

■アズビル <6845>  4,880円  +65 円 (+1.4%)  11:30現在
 アズビル<6845>は一段高期待が強い。同社は中大型ビルの空調制御システムでシェア8割を誇る。首都圏での建設ラッシュを背景にビルの空調や照明設備を制御するビルディングオートメーション(BA)事業が好調。工場の機械やセンサーを制御するアドバンスオートメーション(AA)事業も伸びている。18年3月期の連結営業利益は235億円の予想だが、市場には245億円(前の期比22%増)前後へ増額観測がある。19年3月期の同利益は270億円(前期推定比10%増)と連続最高益予想が出ている。半導体業界などの積極的な設備投資もAA事業の追い風となる。

■鳥貴族 <3193>  2,990円  +19 円 (+0.6%)  11:30現在
 鳥貴族<3193>は3日続落。前週末6日の取引終了後に発表した3月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比2.8%減となり、3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。客単価は同2.1%増と上昇したものの、客数の4.7%減をカバーするには至らなかった。なお、全店売上高は今月に入って6店舗を新規出店したことなどが寄与し、同18.7%増だった。

■マースエンジニアリング <6419>  2,386円  -86 円 (-3.5%)  11:30現在
 マースエンジニアリング<6419>が3日続落。前週末6日の取引終了後、集計中の18年3月期の連結業績予想について、売上高が従来予想の250億円から234億円(前の期比6.7%減)へ、営業利益が40億円から34億5000万円(同20.0%減)へ、純利益が27億円から25億5000万円(同29.5%減)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。アミューズメント関連事業の主な販売先であるパチンコ業界は、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律(IR推進法)」施行に伴うのめり込み防止対策の検討や、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則」により、今後の見通しに先行き不透明があり、当初見込んでいた周辺設備の更新需要が本格的な回復には至らなかったことが要因としている。

■マネックスグループ <8698>  476円  -4 円 (-0.8%)  11:30現在
 マネックスグループ<8698>が買い一巡後、伸び悩む展開。株価は一時、前週末に比べ約9%高に買われ年初来高値を更新したが、上値では売りに押されている。同社は、先週末6日に仮想通貨交換業者のコインチェック(東京・渋谷)を完全子会社化すると発表した。買収金額は約36億円。同グループの松本大社長は、買収先のコインチェックに関して「将来的にはIPOを目指したい」と記者会見で語った。この日は、コインチェック買収の正式発表でストップ高に買われた先週末の流れに乗り大幅続伸して取引は始まったが、目先の材料出尽くし感もあり、上値では利益確定売りに押されている格好だ。

■東京エレクトロン <8035>  19,505円  -95 円 (-0.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が3日ぶりに反落するなど半導体関連株の一角が軟調。前週末の米国株市場では米中貿易摩擦の懸念が再び高まりNYダウなど主要株式指数が急落となった。半導体関連銘柄の下げも目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はNYダウやナスダック指数を上回る3%を超える下落となった。東京市場でも米株市場の地合いを引き継ぎ、半導体セクターは足もとリスク回避の売りにさらされている。ただ、株価的には調整が既に進んでいることもあって、売り圧力も限定的となっている。

■サムシング <1408>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サムシングホールディングス<1408>がストップ高カイ気配。同社は住宅用の地盤調査・改良を手掛けるが、6日取引終了後、ITコンサルティング会社のITbook<3742>と経営統合することを発表。10月1日付で共同持ち株会社を設立する予定で、これがポジティブサプライズとなった。なお、これを受けてITbookも大幅高に買われている。

●ストップ高銘柄
 サムシング <1408>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 幸和製作所 <7807>  3,380円  -700 円 (-17.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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