市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:神戸天然物化、ハーモニック、郵船

ハーモニック <日足> 「株探」多機能チャートより
■神戸天然物化学 <6568>  4,310円  +700 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在
 神戸天然物化学<6568>が急騰。同社は29日の取引終了後、アミノ酸トランスポーターLAT1を阻害する新規抗がん剤開発候補化合物に関するライセンス契約を締結したと発表した。アミノ酸トランスポーターLAT1は、がん細胞に特異的に発現するもので、同阻害剤にかかる特許について同社と大阪大学は、ジェイファーマ社(横浜市)との間で再実施許諾権付独占的実施許諾契約を締結した。神戸天然物化学は15日に東証マザーズに新規上場を果たしている。

■スター・マイカ <3230>  2,523円  +361 円 (+16.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 29日、スターマイカ <3230> が決算を発表。18年11月期第1四半期(17年12月-18年2月)の連結経常利益が前年同期比42.1%増の15.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。インベストメント事業で収益不動産の売却益が大きく膨らんだことが寄与。再生中古マンションの販売収入や賃貸収入が伸びたことも大幅増益に貢献した。上期計画の20.2億円に対する進捗率は78.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■第一工業製薬 <4461>  849円  +74 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 29日、第一工業製薬 <4461> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の38億円→47億円に23.7%上方修正。増益率が0.7%増→24.6%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。IT・電子向けを中心に界面活性剤や機能材料の高付加価値品の販売が伸びたことが寄与。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の12円→14円(前期は12円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが15.7倍→11.9倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ハーモニック <6324>  6,130円  +260 円 (+4.4%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が続伸。きょう付の日刊工業新聞で「減速機とモーターを組み合わせた複合部品『アクチュエーター』の品ぞろえを拡充する」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入っている。記事によると、5月までに遊星歯車と波動歯車の2種類の減速機にそれぞれブラシレスDCモーターを組み合わせた商品16機種を投入するという。各部品を専用設計することなどで高性能や薄型化を実現し、部品の小型・軽量化が求められるアシストスーツや無人搬送車(AGV)向けに提案。18年にシリーズで1000台の販売を目指すという。

■GameWith <6552>  1,824円  +77 円 (+4.4%)  11:30現在
 29日、GameWith <6552> [東証M]が決算を発表。18年5月期第3四半期累計(17年6月-18年2月)の経常利益(非連結)は9.1億円で着地したことが買い材料視された。主力のゲーム情報サイトで広告運用体制の構築が奏功し、ネットワーク広告の単価が上昇したことが寄与。ゲーム会社からの旺盛な需要を背景にタイアップ広告の受注も好調だった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の7.8億円→10.5億円に34.0%上方修正。増益率が20.0%増→60.9%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■ブライトパス・バイオ <4594>  818円  +31 円 (+3.9%)  11:30現在
 ブライトパス・バイオ<4594>が大幅高で3日続伸、800円台を回復。同社は患者の免疫機能を利用するテーラーメードのがん治療薬の開発を手掛けている。29日取引終了後、理化学研究所と共同研究契約を締結し、理研統合生命医科学研究センターが進めるiPS細胞由来NKT細胞療法の技術開発と臨床応用に向けたプロジェクトに参画することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。同プロジェクトでは19年度中をめどに頭頚部がんを対象とする医師主導治験を開始する計画で、その際には改めてマーケットでも注目されそうだ。

■日本郵船 <9101>  2,131円  +70 円 (+3.4%)  11:30現在
 日本郵船<9101>が3日ぶりに反発している。29日の取引終了後に発表した新たな中期経営計画で、23年3月期をメドに経常利益で700億~1000億円(18年3月期予想270億円)を目指すとしたことから、成長期待の買いが入っている。市況変動の影響を受けにくい事業ポートフォリオを強化して収益力向上を図るほか、LNG・海洋事業や自動車船・自動車物流事業などの強化で安定的な収益構造の確立を目指すとしている。

■FRONTEO <2158>  872円  +26 円 (+3.1%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>、シグマクシス<6088>、メタップス<6172>、ホットリンク<3680>、サイジニア<6031>など人工知能(AI)関連株が一斉高に買われている。東証マザーズ市場の直近IPO銘柄でホワイトカラーの自動化技術を手掛けるRPAホールディングス<6572>が公開価格の4倍で初値をつけるなど爆発的な人気となったほか、4月20日には同じくマザーズ市場にAIベンチャーとして下馬評の高いHEROZ<4382>も上場する予定にあり、一連のAI関連に位置づけられる銘柄群が強く刺激されている。

■富士フイルム <4901>  4,226円  +30 円 (+0.7%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>が続伸、底値圏離脱の気配をみせている。同社は29日取引終了後、JXTGホールディングス<5020>から再生医療関連企業2社を買収することを発表、これが株価を刺激している。同社はM&A戦略を駆使して再生医療分野などをはじめとするヘルスケア事業への注力を標榜しており、今回の買収もその一環とみられる。買収額は日本円にして約850億円。

■スズケン <9987>  4,395円  -35 円 (-0.8%)  11:30現在
 スズケン<9987>は小動き。29日の取引終了後、子会社である三和化学研究所が創製した夜間多尿に伴う夜間頻尿治療薬「SK-1404」について、キョーリン製薬ホールディングス<4569>子会社の杏林製薬とライセンス契約を締結したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。今回の契約により、杏林製薬は「SK-1404」の日本、アジア(香港、台湾、ASEAN10カ国)における開発・販売に関する独占的権利を取得する一方、三和化学は杏林製薬より契約一時金および開発・販売におけるマイルストーンの支払いを受けることになるという。なお、18年3月期業績予想については、適時開示の必要性が生じた場合、速やかに開示するとしている。

■セーラー広告 <2156>  414円  +79 円 (+23.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 四国・中国を本拠とする広告代理店のセーラー広告 <2156> [JQ]が急騰。29日、広島県福山市に本店を置く広告会社、第一エージェンシーと業務提携すると発表しており、これを好材料視する買い向かったようだ。提携により、両社は市場ポテンシャルの高い中国エリアを中心に提供サービスの拡充を図るという。具体的には、デジタルマーケティングの推進や独自商材の共同販売・合同イベントの開催、入札案件への共同参加などに取り組む計画だ。

■タカトリ <6338>  888円  +150 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 タカトリ<6338>がストップ高カイ気配となっている。同社は29日取引終了後に、厚生労働省から「胸腹水濾過濃縮装置 M-CART」の製造販売承認を取得したと発表。これが材料視されているようだ。同社は2013年度に、経済産業省および日本医療研究開発機構(AMED)の医工連携事業化推進事業の採択を受け、16年8月から医療機器業界に参入。このほど、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業の採択を受け、装置の小型化を実現した。

■ピクセルカンパニーズ <2743>  338円  +24 円 (+7.6%)  11:30現在
 ピクセルカンパニーズ<2743>が4日続伸。同社は29日取引終了後に、20年12月期の連結営業利益目標を2億6400万円(18年12月期予想は1億円)とする3カ年の中期経営計画を公表。これが買い手掛かりとなっているようだ。20年12月期の連結売上高目標は62億800万円(同47億8500万円)。3年間の累計目標投資額を約80億円としており、内訳は再生可能エネルギー事業(太陽光発電施設など)に約71億円、IR関連事業(カジノゲーミングマシンやカジノプラットフォームなど)に約4億5000万円、Fintech・IoT事業(集積回路や仮想通貨のマイニングマシンなど)に約4億5000万円の投資を計画している。

■メンバーズ <2130>  1,243円  +81 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 メンバーズ<2130>が大幅続伸。昨年来高値を更新し時価は2012年5月以来約6年ぶりの高値圏を走っている。ネット広告仲介やウェブサイト制作、クリエーターの人材派遣などネットビジネス支援を手掛けており、業績は増収増益トレンドを継続している。提携戦略により人工知能(AI)分野も深耕しており、米シリコンバレーでAI・IoT関連のスタートアップ企業を支援するゴールデン・ホエールズ社と協業している。直近はフリーランス支援子会社を設立することを発表、上値追いに弾みがついている。

●ストップ高銘柄
 ベクター <2656>  486円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 ぱど <4833>  653円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均