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【市況】<マ-ケット日報> 2018年3月22日

 22日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前営業日比211円高の2万1591円だった。前日の米国株は下落したが目立った売り物は出ず、むしろ直前まで3日続落していたことによる値頃買いが全般的に広がった。一部にはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)からの買いが入ったとの指摘もあり、終盤にかけて上げ幅を一段と広げる一因にも。米利上げでも高止まりする円相場は気になるが、業績に対する割安感があり徐々に下値を固める印象だ。

 昨日の米国市場は米利上げ継続が改めて意識されてダウ平均は小反落した。注目されたFOMCでは事前予想通りの利上げを発表。今後の利上げペースも年内2回と想定通りで新味はなかったが、来年以降も利上げ継続が示されたため相場には少し重荷となったようだ。フェイスブック問題や金利上昇懸念からこの日はIT・ハイテク株が下落。一方で原油相場が再び騰勢を強めていることから資源関連株に買いが回っている。

 一方、東京市場は目立った買い材料が見当たらない状況ながらも日経平均が思いのほか強めの反発へ。下値が200日移動平均線(2万1297円)前後でサポートされる展開が続いており、徐々に底値が固まりつつある状況にも見受けられる。ただ、日米ともに政治が不安定化しており実需筋の動きはまだ見えない。鍋底をはうような足取りで年度末を迎える可能性が高そうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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