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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続落、海外市場の下落が嫌気され

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 86050.96 -0.39%
14日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比332.88ポイント安(-0.39%)の86050.96で取引を終えた。86969.99から85690.88まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。海外市場の下落が嫌気され、ブラジル株にも売り圧力が強まった。また、米国の保護的な貿易政策などに対する警戒が高まっていることも引き続き圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。内需関連の上昇などが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2319.38 -1.90%
14日のロシア株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比44.14ポイント安(-1.90%)の2275.24で取引を終了した。2316.60から2275.24まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。欧米がロシアに対し、経済制裁を追加するとの観測が警戒された。また、ドイツがガスの購入を多様化するとの報道もガスプロム(GAZP)などの売り手掛かり。一方、国内総生産(GDP)成長率が1月に加速したと報告されたが、相場を支えるには力不足だった。なお、1月のGDP成長率は前月の1.4%から2.0%に加速したと報告された。

【インド】SENSEX指数 33835.74 -0.06%
14日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比21.04ポイント安(-0.06%)の33835.74、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同15.95ポイント安(-0.15%)の10410.90で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤は前日の終値近辺まで値を戻した。海外市場の下落を受け、インド株にも売りが先行。また、トランプ米大統領の政策運営に不透明感がくすぶっていることも警戒された。インド当局はこのほど、米国の鉄鋼輸入関税の引き上げに対し、関連措置を講じると発言した。

【中国本土】上海総合指数 3291.38 -0.57%
14日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比18.86ポイント安(-0.57%)の3291.38ポイントと続落した。

米中の貿易摩擦に対する警戒感が強まる。知的財産権を侵害している中国に対し、トランプ政権は年間で最大600億米ドルの関税適用を検討している??などと関係筋情報として伝えられた。関税措置の対象は、中国からの輸入が多い電気製品や通信機器、家具など100以上に上るとみられる。米政治の不透明感がくすぶるなか、米国が保護貿易主義を強めるとの見方も流れている。

《CS》

 提供:フィスコ

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