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【市況】日経平均は4日続伸、円高一服で切り返す/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は4日続伸。12日の米国市場でNYダウは反落し、157ドル安となった。辞職したコーン国家経済会議委員長の後任人事を巡り、通商政策の先行き懸念が強まった。本日の日経平均はこうした流れから81円安でスタートすると、朝方には21700.78円(前日比123.25円安)まで下落する場面があったが、売りが一巡すると強含みの展開となった。米国市場の流れを引き継いでハイテク株が買われたほか、円相場が下落に転じたことも支援材料となった。日経平均は引けにかけて一段高となり、この日の高値で取引を終えた。

大引けの日経平均は前日比144.07円高の21968.10円となった。東証1部の売買高は12億2152万株、売買代金は2兆3364億円だった。業種別では、電気・ガス業、精密機器、サービス業が上昇率上位だった。一方、石油・石炭製品や鉱業の下げが目立った。

個別では、任天堂<7974>、ヤクルト<2267>、ソニー<6758>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>などがしっかり。ヤクルトは売出株の受渡期日を迎え商いが膨らんだ。朝方軟調だったトヨタ自<7203>だが、円高一服を受けて小幅ながらプラスに切り返した。東エレク<8035>や信越化<4063>は2%超、SUMCO<3436>は4%超の上昇となり、半導体関連株の上げが目立つ。レーティング引き上げ観測のカプコン<9697>は急伸。また、決算や株式分割実施を発表したライクKN<6065>がストップ高で東証1部上昇率トップとなった。一方、三井住友<8316>、みずほ<8411>、NTT<9432>などが小安い。JXTG<5020>などの石油元売り各社は原油安を受けて売られた。また、決算発表のコーセーRE<3246>、ポールHD<3657>、シーズHD<4924>などが東証1部下落率上位に顔を出した。
《HK》

 提供:フィスコ

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