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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

Fringe <日足> 「株探」多機能チャートより

■プラザクリエ <7502>  426円 (+80円、+23.1%) ストップ高

 写真プリント店を展開するプラザクリエイト本社 <7502> [JQ]がストップ高。7日、100株以上保有株主を対象とする株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。優待品のうち店頭で利用可能なクーポン券(保有株数に応じて1000円~4000円相当)を、プレミアム商品(1500円~1万5000円相当)に変更する。プレミアム商品は「パレットプラザギフト」「パレットプラザの選べるカタログギフト」となる。また、もうひとつの優待品である年賀状印刷優待割引券の贈呈は引き続き実施する。

■Jテック・C <3446>  10,390円 (+1,490円、+16.7%) 一時ストップ高

 ジェイテックコーポレーション <3446> [東証M]が4日ぶり急反騰。同社は高精度ミラーや細胞培養装置などを手掛ける理化学機器メーカーで、2月28日に東証マザーズに上場したばかりの直近IPO銘柄。日本再生医療学会総会で、回転浮遊培養システムによるヒトiPS細胞 を長期継代培養したときにiPS細胞が安定して維持されるという研究成果を発表すると、7日取引終了後に開示、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■Fringe <6550>  5,080円 (+700円、+16.0%) ストップ高

 Fringe81 <6550> [東証M]がストップ高。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が3月7日の取引終了後に財務省に提出した大量保有報告書で、レオスの同社株保有割合が6.99%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑の買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資としており、報告義務発生日は2月28日となっている。

■キッツ <6498>  954円 (+112円、+13.3%)

 東証1部の上昇率2位。キッツ <6498> が急反騰。大和証券が7日付で、投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を950円から1000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、17年春に発表された価格改定の営業利益に対する効果を、今期で13億円程度、来期で6億円程度と想定。同社が16年春に発表した中期計画では、19年3月期に売上高1200億円、営業利益100億円を目標として掲げたが、想定に比べて、国内外の半導体分野向けが伸長したことから、今期中のクリアが視野に入ると予想している。また、主力の国内建築設備向けも緩やかながら拡大が続いており、オリンピックに向けた加速も期待できることから、19年3月期営業利益を115億円、20年3月期を同121憶円と予想している。

■イーガーディ <6050>  3,720円 (+425円、+12.9%)

 東証1部の上昇率3位。イー・ガーディアン <6050> が急反騰、上場来高値に買われた。SNSの投稿監視などを主力とするが、人間の知見と人工知能(AI)を活用した効率性を駆使して業界他社の追随を許さない水準の高いサービスを展開する。業績はここ数年来、トップライン、利益ともに著しい伸びをみせている。投稿監視サービスに対するニーズは高く、18年9月期も営業利益段階で前期比14%増の9億2300万円と2ケタ伸長を見込む。また同社は、「ビットコイン本人認証サービス」や「仮想通貨広告パトロール」などのサービスを展開していることも、思惑買いの背景にあるようだ。

■エーザイ <4523>  6,126円 (+549円、+9.8%)

 東証1部の上昇率7位。エーザイ <4523> が急反発。同社は8日取引開始前、18年3月期の連結業績予想の修正を発表、売上収益を5755億円から5980億円(前期比10.9%増)へ、営業利益を600億円から820億円(同38.8%増)へ、最終利益を398億円から550億円(同39.7%増)へ大幅に増額しており、これを材料視する形で投資資金が流入した。これと併せて米製薬大手のメルク社との戦略的提携を発表、この際に生じる契約一時金計上なども収益押し上げ要因となる。

■テイカ <4027>  2,798円 (+189円、+7.2%)

 テイカ <4027> が急反発。酸化チタンとその機能性材料を手掛けており、自動車や住宅、化粧品向けなどで世界的な需要拡大の恩恵を享受している。18年3月期は売上高が12%増の430億円と2ケタ伸長を見込み、増収効果で利益面も連続増益が濃厚、会社側が計画する営業利益61億円(前期比4%増)は上振れる可能性もある。2月初旬の全体相場波乱に巻き込まれ大きく調整したが、目先は実態評価の買いが厚くなっている。

■ユーシン精機 <6482>  3,430円 (+205円、+6.4%)

 ユーシン精機 <6482> が急反発。7日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ウィズメタク <9260>  4,465円 (+265円、+6.3%)

 西本Wismettacホールディングス <9260> が急反発。同社はアジア食品の開発や輸入などを手掛ける。7日、米スタートアップのオーシャン・ハガー・フーズ(OHF)と資本業務提携し、水産品代替のベジタリアン向け寿司商材の販売を開始すると発表しており、これを好感する買いが向かった。同社はOHFの転換社債を引き受け、ベジタリアン向け寿司商材を北米、欧州、アジアなど世界各地の拠点で展開する。OHFのベジタリアン向け寿司商材の初年度売上は約2億円だが、これを数年内に15億円程度の事業規模に拡大する計画だ。なお、転換社債が株式に転換された場合でも、OHFは連結対象外となる予定で今期業績への影響は軽微としている。

■メタップス <6172>  2,449円 (+124円、+5.3%)

 メタップス <6172> [東証M]が大幅3日続伸。8日午前中に子会社pringが、おカネを「おくる、もらう、はらう、チャージ、口座に戻す」が全て無料の新サービス「pring(プリン)」をリリースしたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「pring」は、加速するキャッシュレス社会で消費者のお金のやりとりを活性化させる「お金コミュニケーションアプリ」。友人や知人・離れて暮らす家族と、アプリ内でおカネのやり取りができるほか、対面の相手や店での支払いもQRコードでやり取り・支払いができるという。また、銀行口座と直接つながっており、アプリにチャージするのも口座に戻して現金化するのもスムーズという。

■インソース <6200>  3,760円 (+180円、+5.0%)

 インソース <6200> が急反発。7日の取引終了後に発表した2月のWEBサービス進捗状況で、人事サポートシステム「Leaf」の有料月間利用社数が前月比7社増えて51社となり、売上高が前年同月比92.6%増の563万円になったとしており、業績への貢献を期待した買いが入った。また、1人から参加できる公開講座を割引価格で申し込める「WEBinsource」の新規登録先数が前年比75.6%増の236社となり、累計でも6718社となったほか、ストレスチェック支援サービス受注高が同84.9%増の611万円となり、足もとの経営数値が順調に推移していることが好感された。

■東エレク <8035>  21,275円 (+985円、+4.9%)

 東京エレクトロン <8035> が大幅反発。7日の米国株市場ではNYダウはマイナス圏で引けたものの、ハイテク株比率の高いナスダック指数は4日続伸と戻り足を強めている。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続伸で1400大台に乗せ、2001年以来の最高値を更新している。これを受けて相対的に出遅れる同社株にも水準訂正期待の買いが流入した。時価は26週移動平均線をサポートラインとする中期上昇トレンドが維持されている。

■冶金工 <5480>  301円 (+12円、+4.2%)

 日本冶金工業 <5480> が大幅反発。PERは12倍台と依然割安水準にある。同社は2月5日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を1150億円から1180億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を33億円から41億円(同5.8%減)へ、最終利益を12億円から37億円(同57.5%増)へそれぞれ増額した。ステンレス特殊鋼業界では、国内景気の穏やかな回復継続を受けた堅調な需要により市中在庫にはタイト感が見られ、高水準の国内生産が続いた。今後も国内外での穏やかな景気回復を背景とした需要増が続くと想定される。このような状況下、コストに応じた販売価格の適正化の効果や、連結子会社の業績が好調に推移していることが寄与している。

■藤商事 <6257>  1,491円 (+53円、+3.7%)

 藤商事 <6257> [JQ]が反発し、昨年来高値を更新した。8日前引け後に、スマートフォン向け時間を操作する現代ファンタジーRPG「23/7 トゥエンティ スリー セブン」のiOS版およびAndroid版を15日から配信開始すると発表しており、新タイトルへの期待が高まっているようだ。同作は、時間操作と無敵モードの爽快バトルを実現した全く新しい「最強状態」から始まる「超高速RPG」が特徴。また、ゲームのシナリオには、KADOKAWA(東京都千代田区)の協力のもと、「築地俊彦」「氷上慧一」によるノベライズで、複雑な世界観をわかりやすくまとめながらも深みのあるストーリーを作り出しているという。

■帝国電 <6333>  1,622円 (+47円、+3.0%)

 帝国電機製作所 <6333> が反発。水戸証券は7日、同社株のレーティングを新規「B+」とし目標株価は1950円に設定した。同社はキャンドルモーターポンプのトップ企業。17年4-12月は、受注高が前年同期比25%増の166億円、営業利益は同59%増の18億2200万円と好調。日本では石油化学メーカーが設備投資を続けており、米国や中国は回復傾向。18年3月通期の同利益は前期比34%増の23億円と会社計画並みを予想。19年3月期の同利益は今期推定比26%増の29億円を見込む。日本に加え中国向けなどの収益寄与が期待されている。

■王子HD <3861>  702円 (+19円、+2.8%)

 王子ホールディングス <3861> と北越紀州製紙 <3865> が買われた。8日付の日本経済新聞で「菓子箱などに使う白板紙の価格を4月1日出荷分から1キロ10円(9%)以上引き上げる」と報じられており、採算改善を期待した買いが入ったようだ。記事によると、古紙やパルプといった原材料の価格や物流費の上昇を転嫁するのが狙いという。昨春にも値上げを打ち出したものの古紙価格が一時軟調になり浸透しなかったが、中国の底堅い需要で古紙は高止まりが続くと判断し、白板紙の出荷も好調であることから、改めて値上げを目指すとしている。

■DACHD <6534>  2,676円 (+62円、+2.4%)

 D.A.コンソーシアムホールディングス <6534> [東証2]が反発し上場来高値を更新した。東海東京調査センターが8日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2500円から3200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。第3四半期業績は、博報堂DYホールディングス <2433> 向けが牽引し、13%営業増益で着地したが、同センターではこれを受けて18年3月期通期営業利益予想を、従来の84億円から87億円(前年比17%増)に上方修正。また、来期以降についても、インターネット広告市場の継続的な成長に伴う、博報堂DYグループ向けとその他取引先向けの動画広告を中心とした売り上げの増加や、統合効果による継続的な利益率上昇を牽引役として、営業利益は19年3月期に14%増の99億円、20年3月期に13%増の112億円と拡大を予想している。

■塩野義 <4507>  5,545円 (+112円、+2.1%)

 塩野義製薬 <4507> が反発。厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)が7日、同社のインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」の14日からの保険適用を承認しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同薬は錠剤タイプで、1回の服用で治療できる点が特徴だ。

■日電硝 <5214>  3,080円 (+60円、+2.0%)

 日本電気硝子 <5214> が反発。8日午後1時ごろ、可視光線域での透過率を世界最高水準に向上させたガラス材料の開発に成功し、受注を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回開発した赤外線吸収フィルターは、赤外線の吸収効率は維持しつつ、可視光線域での透過率が大幅に向上したのが特徴で、イメージセンサの画質向上に大きく貢献するという。なお、同社では3月14日から中国・上海市で開催される「SEMICON CHINA 2018」に出展するとしている。

■アエリア <3758>  1,563円 (+26円、+1.7%)

 アエリア <3758> が反発。8日午後1時ごろ、子会社リベル・エンタテインメントのイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」が、8日付で500万ダウンロード(DL)を突破したと発表。「A3!」は、東京郊外にある架空の町天鵞絨(ビロード)町を舞台に、ユーザーが劇団の主宰兼総監督となってイケメン役者を育て、劇団を立て直すというストーリー。同社では500万DL突破を記念して、9日からJR山手線でラッピング電車の運行を実施するとしている。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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