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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):冶金工、王子HD、塩野義

冶金工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本冶金工業 <5480>  301円  +12 円 (+4.2%)  本日終値
 日本冶金工業<5480>は大幅反発。PERは12倍台と依然割安水準にある。同社は2月5日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を1150億円から1180億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を33億円から41億円(同5.8%減)へ、最終利益を12億円から37億円(同57.5%増)へそれぞれ増額した。ステンレス特殊鋼業界では、国内景気の穏やかな回復継続を受けた堅調な需要により市中在庫にはタイト感が見られ、高水準の国内生産が続いた。今後も国内外での穏やかな景気回復を背景とした需要増が続くと想定される。このような状況下、コストに応じた販売価格の適正化の効果や、連結子会社の業績が好調に推移していることが寄与している。

■藤商事 <6257>  1,491円  +53 円 (+3.7%)  本日終値
 藤商事<6257>が反発し、昨年来高値を更新した。前引け後に、スマートフォン向け時間を操作する現代ファンタジーRPG「23/7 トゥエンティ スリー セブン」のiOS版およびAndroid版を15日から配信開始すると発表しており、新タイトルへの期待が高まっているようだ。同作は、時間操作と無敵モードの爽快バトルを実現した全く新しい「最強状態」から始まる「超高速RPG」が特徴。また、ゲームのシナリオには、KADOKAWA(東京都千代田区)の協力のもと、「築地俊彦」「氷上慧一」によるノベライズで、複雑な世界観をわかりやすくまとめながらも深みのあるストーリーを作り出しているという。

■帝国電機製作所 <6333>  1,622円  +47 円 (+3.0%)  本日終値
 帝国電機製作所<6333>が急反発。水戸証券は7日、同社株のレーティングを新規「B+」とし目標株価は1950円に設定した。同社はキャンドルモーターポンプのトップ企業。17年4~12月は、受注高が前年同期比25%増の166億円、営業利益は同59%増の18億2200万円と好調。日本では石油化学メーカーが設備投資を続けており、米国や中国は回復傾向。18年3月通期の同利益は前期比34%増の23億円と会社計画並みを予想。19年3月期の同利益は今期推定比26%増の29億円を見込む。日本に加え中国向けなどの収益寄与が期待されている。

■王子ホールディングス <3861>  702円  +19 円 (+2.8%)  本日終値
 王子ホールディングス<3861>と北越紀州製紙<3865>が高い。きょう付の日本経済新聞で「菓子箱などに使う白板紙の価格を4月1日出荷分から1キロ10円(9%)以上引き上げる」と報じられており、採算改善を期待した買いが入ったようだ。記事によると、古紙やパルプといった原材料の価格や物流費の上昇を転嫁するのが狙いという。昨春にも値上げを打ち出したものの古紙価格が一時軟調になり浸透しなかったが、中国の底堅い需要で古紙は高止まりが続くと判断し、白板紙の出荷も好調であることから、改めて値上げを目指すとしている。

■DACHD <6534>  2,676円  +62 円 (+2.4%)  本日終値
 D.A.コンソーシアムホールディングス<6534>が反発し上場来高値を更新した。東海東京調査センターが8日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2500円から3200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。第3四半期業績は、博報堂DYホールディングス<2433>向けが牽引し、13%営業増益で着地したが、同センターではこれを受けて18年3月期通期営業利益予想を、従来の84億円から87億円(前年比17%増)に上方修正。また、来期以降についても、インターネット広告市場の継続的な成長に伴う、博報堂DYグループ向けとその他取引先向けの動画広告を中心とした売り上げの増加や、統合効果による継続的な利益率上昇を牽引役として、営業利益は19年3月期に14%増の99億円、20年3月期に13%増の112億円と拡大を予想している。

■塩野義製薬 <4507>  5,545円  +112 円 (+2.1%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が反発。厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)が7日、同社のインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」の14日からの保険適用を承認しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同薬は錠剤タイプで、1回の服用で治療できる点が特徴だ。

■日本電気硝子 <5214>  3,080円  +60 円 (+2.0%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>は反発。午後1時ごろ、可視光線域での透過率を世界最高水準に向上させたガラス材料の開発に成功し、受注を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回開発した赤外線吸収フィルターは、赤外線の吸収効率は維持しつつ、可視光線域での透過率が大幅に向上したのが特徴で、イメージセンサの画質向上に大きく貢献するという。なお、同社では3月14日から中国・上海市で開催される「SEMICON CHINA 2018」に出展するとしている。

■アエリア <3758>  1,563円  +26 円 (+1.7%)  本日終値
 アエリア<3758>は高い。午後1時ごろ、子会社リベル・エンタテインメントのイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」が、8日付で500万ダウンロード(DL)を突破したと発表。「A3!」は、東京郊外にある架空の町天鵞絨(ビロード)町を舞台に、ユーザーが劇団の主宰兼総監督となってイケメン役者を育て、劇団を立て直すというストーリー。同社では500万DL突破を記念して、9日からJR山手線でラッピング電車の運行を実施するとしている。

■日揮 <1963>  2,271円  +31 円 (+1.4%)  本日終値
 日揮<1963>が反発。SMBC日興証券は7日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を2500円から2900円に引き上げた。19年3月期から始まるLNGプラント復活により、業績は20年3月期から本格的に回復し、22年3月期には営業利益で過去最高益を更新すると予想。19年3月期の増益率は鈍化見込みの銘柄が多い一方、これから回復が予想されるオイル&ガス関連の中核銘柄として同社株に注目している。

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