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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jテック・C、エーザイ、東エレク

エーザイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■Jテック・C <3446>  10,070円  +1,170 円 (+13.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 ジェイテックコーポレーション<3446>が急騰。同社は高精度ミラーや細胞培養装置などを手掛ける理化学機器メーカーで、2月28日に東証マザーズに上場したばかりの直近IPO銘柄。日本再生医療学会総会で、回転浮遊培養システムによるヒトiPS細胞を長期継代培養したときにiPS細胞が安定して維持されるという研究成果を発表すると、7日取引終了後に開示、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■エーザイ <4523>  6,067円  +490 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 エーザイ<4523>が急伸。同社は8日取引開始前、18年3月期の連結業績予想の修正を発表、売上収益を5755億円から5980億円(前期比10.9%増)へ、営業利益を600億円から820億円(同38.8%増)へ、最終利益を398億円から550億円(同39.7%増)へ大幅に増額しており、これを材料視する形で投資資金が流入している。これと併せて米製薬大手のメルク社との戦略的提携を発表、この際に生じる契約一時金計上なども収益押し上げ要因となる。

■ユーシン精機 <6482>  3,470円  +245 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 7日、ユーシン精機 <6482> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■テイカ <4027>  2,784円  +175 円 (+6.7%)  11:30現在
 テイカ<4027>が大幅反発、2600円台の底値圏もみ合いを経て上放れの動きにある。酸化チタンとその機能性材料を手掛けており、自動車や住宅、化粧品向けなどで世界的な需要拡大の恩恵を享受している。18年3月期は売上高が12%増の430億円と2ケタ伸長を見込み、増収効果で利益面も連続増益が濃厚、会社側が計画する営業利益61億円(前期比4%増)は上振れる可能性もある。2月初旬の全体相場波乱に巻き込まれ大きく調整したが、目先は実態評価の買いが厚くなっている。

■ウィズメタク <9260>  4,480円  +280 円 (+6.7%)  11:30現在
 西本Wismettacホールディングス <9260> が急反発。同社はアジア食品の開発や輸入などを手掛ける。7日、米スタートアップのオーシャン・ハガー・フーズ(OHF)と資本業務提携し、水産品代替のベジタリアン向け寿司商材の販売を開始すると発表しており、これを好感する買いが向かった。同社はOHFの転換社債を引き受け、ベジタリアン向け寿司商材を北米、欧州、アジアなど世界各地の拠点で展開する。OHFのベジタリアン向け寿司商材の初年度売上は約2億円だが、これを数年内に15億円程度の事業規模に拡大する計画だ。なお、転換社債が株式に転換された場合でも、OHFは連結対象外となる予定で今期業績への影響は軽微としている。

■東京エレクトロン <8035>  21,280円  +990 円 (+4.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が急反発。前日の米国株市場ではNYダウはマイナス圏で引けたものの、ハイテク株比率の高いナスダック指数は4日続伸と戻り足を強めている。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続伸で1400大台に乗せ、2001年以来の最高値を更新している。これを受けて相対的に出遅れる同社株にも水準訂正期待の買いが流入している。時価は26週移動平均線をサポートラインとする中期上昇トレンドが維持されている。

■日本冶金工業 <5480>  300円  +11 円 (+3.8%)  11:30現在
 日本冶金工業<5480>は大幅反発。PERは12倍台と依然割安水準にある。同社は2月5日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を1150億円から1180億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を33億円から41億円(同5.8%減)へ、最終利益を12億円から37億円(同57.5%増)へそれぞれ増額した。ステンレス特殊鋼業界では、国内景気の穏やかな回復継続を受けた堅調な需要により市中在庫にはタイト感が見られ、高水準の国内生産が続いた。今後も国内外での穏やかな景気回復を背景とした需要増が続くと想定される。このような状況下、コストに応じた販売価格の適正化の効果や、連結子会社の業績が好調に推移していることが寄与している。

■フジHD <4676>  1,881円  +46 円 (+2.5%)  11:30現在
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>が3日続伸している。きょう付の日本経済新聞で「フジテレビジョンはゲーム開発の米ナイアンティックと共同でアニメ作品を制作する」と報じられており、これをフジテレビを傘下に持つ同社に買いが入っている。記事によると、アニメ化するのは、ナイアンティックの代表的なゲームで「ポケモンGO」のべースになった「イングレス」で、10月に深夜のアニメ枠を新たに設定し、その第1弾としてイングレスのアニメを放映するという。世界的なコンテンツをアニメ化することで、海外への発信を視野においた事業展開を図る方針のようだ。

■塩野義製薬 <4507>  5,565円  +132 円 (+2.4%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>が反発している。厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)が7日、同社のインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」の14日からの保険適用を承認しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同薬は錠剤タイプで、1回の服用で治療できる点が特徴だ。

■日揮 <1963>  2,284円  +44 円 (+2.0%)  11:30現在
 日揮<1963>が反発。SMBC日興証券は7日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を2500円から2900円に引き上げた。19年3月期から始まるLNGプラント復活により、業績は20年3月期から本格的に回復し、22年3月期には営業利益で過去最高益を更新すると予想。19年3月期の増益率は鈍化見込みの銘柄が多い一方、これから回復が予想されるオイル&ガス関連の中核銘柄として同社株に注目している。

■日本水産 <1332>  539円  +7 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本水産<1332>が反発している。同社は7日、国産完全養殖本マグロを「喜鮪(きつな)金ラベル」として出荷すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今回初出荷する「喜鮪 金ラベル」は、本マグロ養殖を手掛けるグループ企業である西南水産の甑島(こしきじま)事業所(鹿児島県薩摩川内市)で生産されたもの。日水グループでは14年度に完全養殖本マグロの生産に成功しており、今回、初出荷するのはこのロットとなる。なお、同社では今年度1350尾70トン、18年度に7500尾350トン、19年度に2万尾1000トンの出荷を予定している。

■鳥貴族 <3193>  2,838円  -232 円 (-7.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 鳥貴族<3193>は大幅安で再び3000円台を割り込んだ。焼き鳥チェーンを展開するが足もとは客足の落ち込みが目立つ。7日取引終了後に発表した2月度の月次報告では、既存店売上高が前年同月比6%減と2カ月連続で前年実績を下回った。客単価は2.2%増と5カ月連続で上昇しているが、客数が8%減と落ち込んでおり、これを嫌気され大きく売りが優勢となっている。

■東京エネシス <1945>  1,113円  -89 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 東京エネシス<1945>は大幅安。同社は7日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を740億円から702億円(前期比4.6%減)へ、営業利益を59億円から36億円(同38.3%減)へ、最終利益を41億円から26億円(同35.9%減)へそれぞれ減額した。同社は原子力発電所向けを主体に機器の据え付け工事やメンテナンスを手掛けているが、原発の安全対策関連工事の延伸や太陽光発電設備設置工事の繰延べ、一部大型建設工事における追加費用の増加などが収益を押し下げる要因となった。増収増益予想から一転して減収大幅減益となる見通しとなったことでこれを嫌気する売りがかさんでいる。

■プラザクリエイト本社 <7502>  426円  +80 円 (+23.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 写真プリント店を展開するプラザクリエイト本社 <7502> [JQ]が急騰。7日、100株以上保有株主を対象とする株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。優待品のうち店頭で利用可能なクーポン券(保有株数に応じて1000円~4000円相当)を、プレミアム商品(1500円~1万5000円相当)に変更する。プレミアム商品は「パレットプラザギフト」「パレットプラザの選べるカタログギフト」 となる。また、もうひとつの優待品である年賀状印刷優待割引券の贈呈は引き続き実施する。

■Fringe81 <6550>  5,080円  +700 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 Fringe81<6550>がストップ高。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が3月7日の取引終了後に財務省に提出した大量保有報告書で、レオスの同社株保有割合が6.99%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑の買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資としており、報告義務発生日は2月28日となっている。

●ストップ高銘柄
 高見サイ <6424>  1,416円  +300 円 (+26.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 スパンクリト <5277>  646円  +100 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在
 エージーピー <9377>  1,143円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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