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【市況】23日の香港市場概況:ハンセン1.0%高で反発、本土銘柄が相場けん引

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

23日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比301.49ポイント(0.97%)高の31267.17ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が206.42ポイント(1.65%)高の12735.06ポイントとそろって反発した。売買代金は1033億3200万香港ドルに縮小している(22日の売買代金は1206億7800万香港ドル)。

内外の株高が追い風。米10年債利回りの上昇が一服するなか、昨夜のNYダウが3日ぶりに反発したことを好感した。この日の本土株高もプラス。上海総合指数は「雄安新区」関連などの政策銘柄が買われ、5日続伸で取引を終えた。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株の上げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が6.2%高、華潤置地(1109/HK)が2..2%高、中国海外発展(688/HK)が1.8%高で引けた。時価総額上位の金融株やネット株も値上がりしている。

ゼネコンやセメントのインフラ関連セクターもしっかり。中国交通建設(1800/HK)が3.3%高、中国鉄建(1186/HK)が1.8%高、中国建築国際集団(3311/HK)が1.3%高、中国建材(3323/HK)が5.2%高、中国中材(1893/HK)が4.5%高、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が2.7%高と値を上げた。

石炭セクターも高い。エン州煤業(1171/HK)が3.9%、中国中煤能源(1898/HK)が3.3%、中国神華能源(1088/HK)が2.4%ずつ上昇した。春節明けの燃料炭相場が上昇で推移していることが好感されている。

他の個別株動向では、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が18.6%高と買い進まれた。レアメタル相場の先高観が支援材料となっている。リチウムイオン電池に使用するレアメタル(希少金属)コバルトに関し、米アップルが長期安定調達に向けて鉱山会社と直接取引を模索している??と米メディアなどが報道。コバルト相場が過去約2年で3倍超に高騰するなか、レアメタル相場全体の水準訂正が期待された。

一方、本土市場は5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.63%高の3289.02ポイントで取引を終えた。「雄安新区」関連銘柄が高い。鉄鋼やセメントの素材株、大手ゼネコン株も物色されている。不動産株や金融株、資源株、自動車株などもしっかり。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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