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【市況】<マ-ケット日報> 2018年2月22日

 22日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比234円安の2万1736円だった。前日の米株下落や米金利上昇を受けて売りが先行。円相場が強含みに推移したことで下げ幅は一時340円に達する場面もあった。その後は円高一服とともに下げ渋りはしたが、相変わらずの変動率の大きさに買い方は腰が引けた状態。相場が落ち着くにはもう少し日柄が必要となりそうだ。

 昨日の米国市場はFOMC議事要旨の内容を受けダウ平均が続落した。前半は業績を評価した買いが優勢だったが、後半はFOMC議事要旨の公表を受けて荒れた値動きに。一部の委員がインフレ圧力高まりの根拠は乏しいと指摘したことでダウ平均は300ドル高する一方、その後は10年債利回りが急上昇したことで売りが膨らむみ、結局は100ドルを超えるマイナスとなって取引を終えている。米国株は現在のレンジで「金利」対「業績」の綱引きをしばらくは続けることになりそうだ。

 さて、東京市場は米国の3月の利上げと円高を警戒して動きが取りにくい状態となっている。足元の企業業績は好調で一段と売り込む動きは見られないが、上値を買うにはあまりに視界が不透明で、目先筋の先物の売買に日々振り回される展開だ。国内機関投資家は3月末を意識して益出しの売りを強めているフシもうかがえ、今しばらくは日柄をかけて需給上の調整を行う局面が続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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