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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ショーワ、ラクオリア、日エスコン

ショーワ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ショーワ <7274>  1,691円  +215 円 (+14.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ショーワ<7274>が急伸、昨年来高値を更新している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標宇株価を1350円から1900円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では従来、失注や納入形態の変更などを考慮し、18年3月期下期から当面、端境期を迎える可能性を懸念していた。しかし、収益貢献度が高いとみるCR-Vの販売好調や、二輪事業での生産再編効果に加えて、ショックアブソーバも新製品群の搭載拡大で付加価値が向上すると推察。想定を上回る製品ミックス向上および生産性上昇による収益性改善が期待できるとして、品質関連費用がなくなる見込みの19年3月期営業利益を245億円から320億円へ、20年3月期を同265億円から345億円へ大幅上方修正している。

■ラクオリア創薬 <4579>  2,220円  +270 円 (+13.9%)  11:30現在
 ラクオリア創薬<4579>が反発。同社は創薬ベンチャーで疼痛疾患などを得意分野としている。20日取引終了後、名古屋大学に産学協同研究センター「ラクオリア創薬産学協同研究センター」を設置することを発表、手掛かり材料となった。これに伴い名古屋大学を中心とした創薬研究開発の進展が見込まれ、同社の中期的な業容拡大に貢献するとの思惑が株価を刺激している。

■日本エスコン <8892>  1,055円  +83 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 日本エスコン <8892> が急反発。株価は1000円大台を突破し、2007年6月以来、約10年6ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。好決算が評価され、決算発表の翌日にストップ高に買われたのを皮切りに、その後も上値追いの展開が続いている。8日に発表した18年12月期の連結経常利益は前期比45.3%増の87億円に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期も分譲マンションの販売を主力とする不動産販売事業の収益拡大を見込む。同社は主力のマンション販売に加え、商業施設や物流施設、さらにはインバウンドニーズを捉えたホテル開発事業にも注力しており、業容拡大による成長期待も大きい。

■イー・ギャランティ <8771>  4,090円  +285 円 (+7.5%)  11:30現在
 イー・ギャランティ <8771> が急反発。20日、平塚信用金庫と売掛債権保証サービスの紹介で業務提携すると発表しており、販売網の拡大による業績への寄与に期待する買いが向かっている。「売掛債権保証サービス(eG保証サービス)」は、同社と保証契約を締結する顧客の商取引において発生する売掛債権に、倒産などによる焦げ付きが発生した際、設定した支払限度額を上限に保証金を支払うサービス。今回、平塚信用金庫とビジネス・マッチング契約を結び、平塚信用金庫が売掛債権保証サービスの紹介業務を行うことになった。

■ヤクルト本社 <2267>  7,990円  +320 円 (+4.2%)  11:30現在
 ヤクルト本社<2267>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は8500円から9600円に見直した。格上げの要因として「中国での値上げ効果を織り込み、19年3月期業績予想の上方修正」「海外成長と国内の利益安定化による連続過去最高利益の更新」「ダノン社の売り出し発表などによる株価下落で潜在リターン拡大」を挙げている。同社では、1月から中国でのヤクルト製品の値上げを実施。これを受け、18年3月期の連結営業利益を430億円から440億円(会社予想415億円)、19年3月期の同利益を470億円から500億円に見直した。また、14日に筆頭株主のダノン社による株式売り出しを発表したが、経営自由度の向上などが見込め「中長期的な視点では株価にポジティブ」とみている。

■上新電機 <8173>  3,910円  +100 円 (+2.6%)  11:30現在
 20日、上新電機 <8173> が配当修正を発表。18年3月期の期末一括配当を従来計画の32円→42円(前期は2→1の株式併合前で16円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当32円に、創業70周年記念配当10円を上積みする。配当権利日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いが向かったようだ。

■リログループ <8876>  3,020円  +72 円 (+2.4%)  11:30現在
 リログループ<8876>が反騰機運を強めつつある。2月8日に発表した第3四半期累計(17年4~12月)決算は、経常利益が111億5100万円(前年同期比24%増)だった。借上社宅管理事業の管理戸数が積み上がったほか、賃貸管理事業でグループ企業が増加したことなどが寄与。また、福利厚生代行サービスの会員数や顧客特典代行サービスの契約社数が拡大するなど、ストックビジネスも堅調に推移した。特に注目したいのは、海外事業の好調だ。同事業は、第1四半期が前年度計上の大型売買案件の反動減で伸び悩んだものの、第3四半期累計営業利益は同13%増と2ケタ伸長した。海外赴任支援世帯数が増加したほか、北米を中心に海外現地事業が好調に推移したことが寄与した。今後は、社会的に注目される「同一労働同一賃金」などによる福利厚生対象ユーザーの拡大や、社宅管理の手数料収入増などが見込まれる。また、海外では海外赴任業務支援事業の成長に加えて、M&Aなどによる事業拡大加速の可能性もあり、高成長に期待だ。(仁)

■東京エレクトロン <8035>  20,685円  +425 円 (+2.1%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が頑強。前日の米国株市場ではNYダウが250ドル強の下落をみたが、アプライドマテリアルズやエヌビディア、ザイリンクスといった半導体関連セクターは総じて買われる展開となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もプラスで引けた。東京市場でも全般冴えない地合いながら米国の地合いを引き継ぎ、半導体関連には買い向かう動きが観測される。足もと外国為替市場では1ドル=107円台前半の推移と円安含みで推移していることもポジティブ材料となっている。

■サカイ引越センター <9039>  5,380円  +60 円 (+1.1%)  11:30現在
 サカイ引越センター<9039>が3日続伸。東海東京調査センターが20日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、引っ越し需給の引き締まり基調から、事業環境は依然として好調な状況が続くと判断し、18年3月期が営業利益を前年比51.0%増、19年3月期を同11.4%増と予想。同社株価は1月26日の第3四半期決算発表後に下落したが、大幅な株価下落は過剰反応であると指摘している。なお、目標株価は市場全体のバリュエーション縮小から6650円から6400円へ引き下げている。

■フィールズ <2767>  1,103円  -92 円 (-7.7%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 遊技機販売大手のフィールズ <2767> が急反落。20日、18年3月期の連結経常損益を従来予想の10億円の黒字(予想レンジ中値)→60億円の赤字に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料視された。風適法施行規則改正で18年1月31日を申請期限とする旧基準機の型式試験が長期化している状況が続いている。こうした状況を背景に当初販売を予定していた大型タイトルを含む複数機種の型式試験の結果交付がされておらず、通期販売台数計画を27万台から19万台に引き下げたことが下振れの要因。

■メディアス <3154>  2,773円  +500 円 (+22.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 20日、メディアスホールディングス <3154> が3月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年6月期の期末一括配当を従来予定の40円→14円(前期は50円)に修正。年間配当は実質5.0%の増額となる。また、株主優待制度を変更。1年以上保有株主へのクオカード贈呈額を1000円増やす。対象は現行と同じ100株以上保有株主で実質拡充となる。

■ジェイリース <7187>  972円  +150 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 20日、東証がジェイリース <7187> [東証M]を3月13日付で東証1部へ市場変更すると発表。これを受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。市場変更を契機に同社は、配当性向の水準を15%以上から20%程度に引き上げることを決定。これに伴い、18年3月期の期末配当を従来計画の3.5円→4.5円(前期は無配)に増額修正したことも支援材料となった。

■高千穂交易 <2676>  1,321円  +193 円 (+17.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 高千穂交易<2676>が急騰。20日の取引終了後、イスラエルのスーパースマート社の新世代チェックアウトシステム「Supersmart」の取り扱いを開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「Supersmart」は、買い物客が買い物をしながら自分のスマートフォンを使って商品バーコードのスキャンを済ませ、従来レジで行っていたバーコード読み込みを不要とすることでレジ処理時間を大幅に削減するシステム。既存のインフラや仕組みを大幅に変える必要がなく、導入時のコストも抑えることができるのが特徴としている。既にイスラエルやヨーロッパの店舗での導入が始まっており、欧米の大手小売チェーンでの検討も進んでいるとしているが、日本では初年度に3社への導入を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 ワンダコーポ <3344>  1,373円  +300 円 (+28.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 免疫生物研究所 <4570>  1,093円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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