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【市況】インデックスに絡んだ売買に振らされている状況【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

20日の日経平均は反落。224.11円安の21925.10円(出来高概算12億3000万株)で取引を終えた。19日の米国市場はプレジデンツデーの祝日で休場だったことから海外勢のフローが限られ、欧州市場の下げや、日経平均は直近3日間で1000円近く上昇していたこともあり、利益確定の流れが先行。寄付き直後は22000円処での底堅さがみられたが、その後はじりじりと下げ幅を広げる展開となった。祝日明けの米国市場の動向が注目されるなか、NYダウ先物が弱含みに推移していたことも利益確定に向かわせた面もあろう。

セクターではパルプ紙、電力ガス、陸運、倉庫運輸、水産農林がしっかりであり内需系中心の流れに。一方で石油石炭、機械、食料品、輸送用機器、鉱業、銀行、電気機器がさえない。東証1部の騰落銘柄は若干値上がり数が上回っていたが、昨日日経平均をけん引していたファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>が下落しており、重しとなった。

薄商いの中をインデックスに絡んだ売買に振らされている状況であろう。リバーサルの流れから内需系にシフトしているが、センチメントを明るくさせるには力不足に映る。米国では21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表されるため、これを見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はありそう。引き続きインデックスに絡んだ売買に振らされやすい需給状況とみられ、インデックス売買に振らされ難い中小型株に資金がシフトしやすいと考えられる。(村瀬 智一)

《AK》

 提供:フィスコ

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