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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンケン、東海カ、任天堂

東海カ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユニオンツール <6278>  4,105円  +260 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 19日、ユニオンツール <6278> が決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比30.0%増の37.1億円に拡大して着地。続く18年12月期も前期比13.0%増の42億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は活況な電子機器業界や自動車電装化の進展など背景に、強みとするプリント配線板用ドリルの高付加価値品の需要が伸びる。なお、前提為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=135円に設定した。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の60円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■サンケン電気 <6707>  836円  +39 円 (+4.9%)  11:30現在
 サンケン電気<6707>が全般軟調相場に逆行し4日続伸。同社は電源関連に強みを持つ半導体デバイスメーカーだが、世界屈指のパワー半導体メーカーとして抜群の商品競争力を持っている。パワー半導体は、電気エネルギーの変換や制御に使われる半導体だが、従来型のシリコンウエハーでは薄化プロセスで電圧に耐えられなくなる状況が大きな課題となっていた。そのなか、同社では次世代パワー半導体と呼ばれる炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)の開発に早くから着手しており、同分野で業界を先駆している。足もとの業績も好調で今3月期は営業利益段階で前期比69%増の100億円を計画している。

■ニチアス <5393>  1,340円  +32 円 (+2.5%)  11:30現在
 ニチアス<5393>が4日続伸している。19日の取引終了後、従来14円を予定していた18年3月期の期末配当について、2円増額して16円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、年間配当は30円となり、前期実績の26円に対しては4円の増配になる予定だ。

■東海カーボン <5301>  1,891円  +30 円 (+1.6%)  11:30現在
 東海カーボン <5301> の上げ足が止まらない。13日大引け後に発表した今期業績見通しを評価する買いが続き、株価は連日で上場来高値を更新している。17年12月期の連結経常利益は前の期比7.8倍の132億円で着地。続く18年12月期は前期比3.3倍の440億円に急拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は黒鉛電極の需給逼迫による売価上昇に加え、独SGL社から買収した米社の通期寄与などが収益を押し上げる。なお、前提為替レートは1ドル=105円に設定している。併せて、業績好調による普通配当8円と創立100周年記念配当4円を上積みする形で、今期の年間配当は前期比12円増の24円に大幅増配する方針としており、株主還元の拡充も好感されている。

■ケネディクス <4321>  701円  +6 円 (+0.9%)  11:30現在
 ケネディクス<4321>は6連騰で25日移動平均線を上回り、戻り足を鮮明化させている。同社は不動産ファンドを運営し、独立系で年金基金の取り込みなどで高実績を持っている。4月8日に任期満了となる日銀黒田総裁が再任される可能性が高まっている。また副総裁もリフレ派の早大教授の若田部氏を充てる方針が伝わっており、ここメディアなどで取り沙汰されていた金融緩和政策の出口戦略の思惑が後退、不動産関連セクターには見直しムードが漂う。そのなか同社は18年12月期の連結営業収益が567億円(前期比2.2倍)と倍増を見込んでおり、トップラインの伸びが際立つ。なお、SMBC日興証券では19日付で同社株の投資評価を「1」継続(目標株価800円)で継続フォローしている。

■任天堂 <7974>  46,800円  +10 円 (+0.0%)  11:30現在
 任天堂<7974>が堅調。前日に1000円近い上昇をみせたが、きょうも軟調地合いのなか目先筋の利食いをこなし頑強な値動きをみせている。1月24日に昨年来高値4万9980円に買われた後、大幅な調整を余儀なくされた。しかし、高値から2月9日のザラ場安値まで16%近い下落をみせ、値ごろ感が生じたところに「ニンテンドースイッチ」の売れ行き好調などを拠りどころとしたファンド系資金の買いなどが観測され再浮上。これに「個人投資家の短期売買も加わった」(国内中堅証券)ことで、大きく水準を切り上げてきた。足もとは為替が1ドル=106円台後半と円安含みに推移していることも追い風材料となっている。連日、売買代金は東証1部上場銘柄のなかで断トツにこなしている。

■西尾レントオール <9699>  3,560円  -290 円 (-7.5%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 19日、西尾レントオール <9699> が97万4000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限32万6100株の第三者割当増資を実施するほか、自己株処分による120万株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約4.8%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は2月27日から3月2日までのいずれかの日に決定。最大で約89億円の調達資金については、レンタル資産購入資金に充てる。

■平田機工 <6258>  9,740円  -240 円 (-2.4%)  11:30現在
 平田機工<6258>、保土谷化学工業<4112>など有機EL関連株が売られる展開となっている。米アップルのスマートフォン「iPhoneX(テン)」の売れ行きが思った以上に伸びず、同社は減産の方向にあることが伝わっているが、これを受けて韓国サムスン電子が有機ELパネル工場の稼働率を当初計画の約6割の水準に落とすと20日付の日本経済新聞などが報じた。サムスン減産の影響を懸念した売り圧力が有機EL分野に経営資源を注ぐ銘柄に反映されている。

■PI <4290>  1,367円  -14 円 (-1.0%)  11:30現在
 プレステージ・インターナショナル<4290>は反落している。19日の取引終了後、従来5円を予定していた18年3月期の期末配当について、記念配当2円を実施し7円にすると発表したが、全般相場の軟化もあって市場の反応は限定的だ。連結子会社イントラスト<7191>が昨年12月7日に東証1部へ指定されたことを受けて実施するとしている。なお、年間配当は12円(前期は実質12円50銭)となる予定だ。

■アップル <2788>  416円  +80 円 (+23.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 19日、アップルインターナショナル <2788> [東証2]が決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比35.2%減の3.3億円に落ち込んだものの、続く18年12月期は前期比3.9倍の12.9億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期はタイを拠点とする中古車輸出事業の販路拡大などで、21.9%の大幅増収を見込む。前期に予定していた中国子会社の清算承認手続きがずれ込み、手続き完了後に発生する為替差益6.5億円を計上することも大幅増益の要因となる。業績回復を踏まえ、従来は無配としていた前期の期末一括配当を5円実施、8期ぶりに復配するとし、今期も5円を継続する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■アスラポート <3069>  528円  +80 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アスラポート・ダイニング <3069> [JQ]がストップ高買い気配。19日、株主優待制度を拡充すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。株主優待の提供回数を年1回から年2回に変更し、500株以上保有で3000円相当、1000株以上保有で6000円相当の商品を年2回贈呈する。現行制度に比べ実質倍増となる。また、保有株数2000株以上の区分を新設し、1万5000円相当の商品を年2回贈呈する。そのほか、高級ステーキ店などを運営するスティルフーズと資本業務提携することも明らかにしている。

■イード <6038>  1,057円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 イード<6038>が19日の取引終了後、グループ会社エンファクトリーと、仮想通貨に関するメディアとサービスの提供を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回提供を開始するメディアの一つ「仮想通貨ビジネス総研」は、仮想通貨およびブロックチェーン技術の産業への応用、実社会への展開について情報を提供するビジネスマン向けメディア。一方の「仮想通貨の先生」は仮想通貨への投資を考える初心者に向けた情報提供サイトで、投資に対する基本的な考え方から、各仮想通貨取引所の特徴や使い方、身につけるべきセキュリティー対策などを解説するとしている。また、エンファクトリーが提供する、税理士監修による仮想通貨の確定申告用計算サービス「Coin Tool」(コインツール)」は、簡単に所得金額を知ることができるツールと、税理士によるメールサポートが受けられるサービスという。このほか、ビットコインをはじめとする仮想通貨を決済で活用できる店をまとめたデータベースサイト「仮想通貨マップ by 30min.」(仮称)などの提供も予定している。

■ワンダコーポ <3344>  1,073円  +150 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ワンダーコーポレーション<3344>がストップ高カイ気配。19日の取引終了後、RIZAPグループ<2928>が同社の連結子会社化を目的に資本・業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。RIZAPグループがワンダーCo.に対して1株980円でTOBを実施するとともに、ワンダーCo.が実施する198万株の第三者割当増資を引き受けるとしている。RIZAPグループの広告・マーケティングにおける豊富なノウハウや人材を生かして、ブランド力の向上や顧客基盤の拡大を図ることで企業価値の向上を図るのが狙いという。買付予定数は557万6943株(下限240万4200株、上限設定なし)で、買付期間は2月20日から3月22日まで。TOB成立後もワンダーCo.の上場は維持する方針だ。また、第三者割当増資は、払込期間を3月29日から5月31日までとしており、払込金額は1株835円で、払込金額の総額は16億5330万円となる予定。なお、ワンダーCo.では、調達資金を新規店舗出店および業態転換による店舗強化や新規事業の強化、Webサービスの強化などに当てるとしている。

■ショーケース <3909>  1,569円  +159 円 (+11.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ショーケース・ティービー<3909>が続急伸。19日の取引終了後、東京ドーム<9681>と共同開発した、クラウド型多言語オーディオガイドアプリシステム「Audio guide Q」を利用したアプリ「消防博物館 オーディオガイドアプリ」について、東京消防庁消防防災資料センター(消防博物館)の公式アプリとして提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「Audio guide Q」は、専用のアプリをダウンロードすることで、スマートフォンをオーディオガイドとして利用できる、オーディオガイドアプリを作成するサービス。これを用いた「消防博物館 オーディオガイドアプリ」は日本語のほか、英語、中国語(簡体字)、韓国語、タイ語、フィリピン語に対応しており、多言語対応アプリとして、博物館のユーザビリティー向上に貢献しているという。なお、同社では同サービスを東京ドームと共同で拡販し、全国の博物館や美術館、企画展覧会、エンターテインメント施設をはじめ観光施設などに展開するとしている。

■ウェッジHD <2388>  304円  +25 円 (+9.0%)  11:30現在
 ウェッジホールディングス<2388>が急伸。19日の取引終了後、破産状態にあるとして金融取引を禁止されていたタイ子会社グループ・リース社について、現地裁判所が金融取引再開を容認したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。

●ストップ高銘柄
 ヴィンクス <3784>  1,760円  +300 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在
 アミタホールディングス <2195>  3,290円  +503 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 エスケイジャパン <7608>  688円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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