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【市況】東京株式(大引け)=255円高、米株高に追随しリスクオフの巻き戻し続く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は、リスク回避の売りの反動による買い戻しが続いた。日経平均は一時400円以上高い場面もあったが、後半は円高の影響で伸び悩んだ。

 大引けの日経平均株価は前日比255円27銭高の2万1720円25銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は14億2888万株、売買代金概算は2兆7149億2000万円。値上がり銘柄数は1708、対して値下がり銘柄数は298、変わらずは59銘柄だった。

 きょうの東京市場は終始買い優勢の展開となった。前日の米国株市場でNYダウが300ドルを超える上昇で5日続伸したのをはじめ、主要指数はいずれも戻り足を強めている。これを受けて東京市場でも主力株中心にリスクオフの巻き戻しが続いた。外国為替市場では1ドル=105円台後半まで円が買われ、約1年3カ月ぶりの円高水準となったことで輸出株には逆風材料として意識されたが、総じて下値抵抗力を発揮した。円高による業績面でのデメリットは避けられないとの見方が広がる一方、米国株と比較しての出遅れ感が売り方の買い戻しを急がせている格好だ。日経平均は後半伸び悩んだものの、大引け段階で2万1700円台をキープして着地した。全体の8割を超える銘柄が上昇した。

 個別では、トヨタ自動車<7203>がしっかり、ソニー<6758>も買い優勢だった。ファーストリテイリング<9983>が堅調、京セラ<6971>も買われた。生化学工業<4548>が大幅高、北の達人コーポレーション<2930>、ソースネクスト<4344>はストップ高に買われた。ブレインパッド<3655>、新川<6274>、トレンドマイクロ<4704>などが値を飛ばし、科研製薬<4521>、フィックスターズ<3687>も高い。

 半面、日本電産<6594>が値を下げ、キーエンス<6861>も売られた。日機装<6376>が大幅安となったほか、ホットランド<3196>、モリテック スチール<5986>などの下げも目立った。荏原<6361>、ダブル・スコープ<6619>なども下落した。ネクソン<3659>が安く、サッポロホールディングス<2501>も売りに押される展開だった。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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