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【材料】川辺---3Qは減収となるも、身の回り品事業のスカーフ・マフラー、タオル・雑貨は増加

川辺 <日足> 「株探」多機能チャートより

川辺<8123>は14日、2018年3月期第3四半期(2017年4-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.8%減の118.16億円、営業利益が同71.6%減の1.62億円、経常利益が同57.0%減の2.52億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同70.0%減の1.52億円だった。

身の回り品事業の売上高は、売上構成比の高い主力商材であるハンカチーフの販売不振が大きな要因となり前年同期比3.3%減となった。ハンカチーフは、新たな機能・効能商材や新ブランド投入、イベント提案等により市場占有率の向上を図ったが、基幹ブランドのライセンス契約終了やインバウンド消費動向の変化等による影響を、上期同様に補うことができず前年同期比6.4%減となった。スカーフ・マフラーは、秋冬物商品全般が、好調に推移したことに加え、主要販売先である百貨店に、オリジナル企画商品を積極的に提案し、イベント開催での売場拡大が功を奏し、同4.8%増となった。タオル・雑貨は、テレビ通販、直営店におけるバック・雑貨商材の販売が好調に推移し、同2.1%増となった。

フレグランス事業全体の売上高は同14.0%減となった。百貨店市場における新たなメゾンブランドの導入及び、直営店舗における新店出店によりそれぞれの市場においては売上拡大が図れた。しかしながら、ホールセール向け市場においては、主力商品である「ヴェルサーチ」、「プラダ」、「サルヴァトーレフェラガモ」等のブランド商品の売上不振が上期より継続し減収となった。

利益面については、身の回り品事業におけるハンカチーフ商材の売上と、フレグランス事業におけるホールセール向けの売上が低調に推移し、売上総利益は前年同期比6.1%減となった。また販売管理費は、上期増加傾向と同様に、人件費や物流コスト等の上昇及び直営店舗出店による経費増加から、同3.1%増となり、営業利益、経常利益は減益となった。
2018年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.1%増の171.80億円、営業利益が同6.3%減の7.00億円、経常利益が同5.1%減の7.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.1%減の4.50億円とする計画を据え置いている。

《TN》

 提供:フィスコ

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