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2018年02月15日15時37分

【通貨】コインチェックのBTC価格が安いのはいつまで続くのか【フィスコ・ビットコインニュース】


 

コインチェックでは2月13日から日本円による出金対応が再開されたものの、同日に行われた同社による記者会見によれば、ビットコイン(BTC)など仮想通貨の引き出しについては未定の状態だ。利用者には投資初心者も多く存在することが推測され、さらに仮想通貨の引き出し時期が不透明となっていることから、事件を機にコインチェックに預けた仮想通貨を売りに出す利用者も多くなることが予想される。ここでは、こうした形勢がどれだけの期間、相場に影響を与え得るか考察してみたい。

まずは、コインチェックのBTC預かり資産について推定してみる。事件当時のコインチェックのネムの持ち高は580億円であった。この数量を基準として、ネムとビットコインにおけるそれぞれの時価総額と仮想通貨市場全体におけるシェアを比例させたビットコインの数量をコインチェックのBTC預かり資産として推定してみると、約1.5兆円(1月31日のBTC価格でおよそ130万BTC)となる。

また、以下の条件でコインチェックのBTC預かり資産残高をおよそ130万BTCと推定し、2月14日までのコインチェックの出来高から推定する2月出来高を約60万BTCとする。

コインチェックのBTC預かり資産残高推定:1.5兆円=130万BTC(※1)
コインチェックの1月度出来高:124万BTC(※2)
コインチェックの2月度出来高推定:約60万BTC(※3)

※1:1月31日のBTC価格を使用
※2:ビットコイン日本語情報サイトを参照
※3:2月14日までの数値から推定

もしもこの預かり資産残高である130万BTCが仮にすべて売られることになった場合、先の出来高推定から考えると2ヶ月ほどの時間を要するため、3月末までビットコイン相場に影響を与える可能性がある。また、コインチェックのNEM流出事件発生から1月末の間までに約14万BTCが売りに出されているため、これを考慮すれば上の期間は1週間ほど短くなることも考えられる。仮に預かりBTCのうち売却されるのが50%だけで済む場合には、1月末の売りも考慮した場合にはそろそろ売りの影響はなくなり、相場の売り圧力が減退する可能性がある。15日13時30分時点では、コインチェックのBTC/JPY価格は99万6811円であるのに対し、フィスコ仮想通貨取引所は103万6510円となっている。

もちろんコインチェックの仮想通貨の引き出し対応が再開されれば、その時点で他相場との価格差は解消されることになるため、今後もコインチェックのサービスの動向は注視する必要がある。

《MT》

 提供:フィスコ

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