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【通貨】ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ圏の金利先高観広がる

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■強含み、ユーロ圏の金利先高観は後退せず

先週のユーロ・ドルは強含み。ユーロ圏の10-12月期GDP速報値は市場予想と一致し、7-9月期は上方修正されたことや、欧州中央銀行(ECB)の理事会メンバーであるオーストリア中央銀行のノボトニー総裁が「ECBの資産買い入れプログラムは現時点で終了させる必要がある」との考えを示したことを受けてユーロ・ドルは一時1.2522ドルまで買われた。ただ、米長期金利上昇を意識してユーロ買い・米ドル売りは週末前にやや一服した。取引レンジ:1.2335ドル-1.2522ドル。

■底堅い展開か、ユーロ圏の経済指標で買い継続も

今週のユーロ・ドルは底堅い展開か。欧州中央銀行(ECB)による金融緩和策の早期解除への思惑は後退していないことから、ユーロは底堅い動きとなりそうだ。ユーロ圏12月小売売上高やドイツの経済指標が手がかり材料となり、良好な内容だった場合、ユーロ買いは再び強まる可能性がある。

予想レンジ:1.2400ドル-1.2600ドル

■上昇、ユーロ圏経済の順調な拡大が好感される

先週のユーロ・円は上昇。ユーロ圏の10-12月期GDP速報値が予想通りの伸びとなり、7-9月期が上方修正されたことを好感して、ユーロ買いが優勢になった。一方、日銀の国債買い入れオペ増額や、指し値オペの実施を受けて、円売り・ユーロ買いも活発となった。取引レンジ:134円13銭-137円50銭。

■下げ渋りか、ユーロ圏の金利先高観広がる

今週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)による金融緩和策の早期解除への思惑は残されており、ユーロ買いに振れやすい展開となりそうだ。12月のユーロ圏小売売上高やドイツの経済指標が有力な売買材料になる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・5日:12月小売売上高(前月比予想:-1.0%、11月:+1.5%)

予想レンジ:136円00銭-138円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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