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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

NF回路 <日足> 「株探」多機能チャートより

■NF回路 <6864>  3,265円 (+504円、+18.3%) ストップ高

 エヌエフ回路設計ブロック <6864> [JQ]がストップ高。25日午前11時20分に18年3月期業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高を83億5000万円から96億円(前期比36.3%増)へ、営業利益を6億1000万円から8億3000万円(同40.9%増)へ、最終利益を3億9000万円から6億4000万円(同68.4%増)へ修正した。受注および売上高が電源機器分野で大幅に増加したほか、電子計測器分野やカスタム応用機器分野で堅調に推移していることが、業績の押し上げ要因となっている。

■Oak <3113>  362円 (+50円、+16.0%)

 Oak キャピタル <3113> [東証2]が急騰。25日前場取引終了後、18年3月期の年間配当が大幅増額見通しにあることを発表したことから物色人気を集めた。これまで今期の配当計画については未定だったが、18年は同社の創業150周年にあたることから、年間配当は1株当たり10円もしくは配当性向50%で算出した金額のうち、いずれか高い金額で実施する方針を示している。前期の配当実績は年5円であり、大幅な上乗せが見込まれることが買いを誘った。

■ブレインパッド <3655>  1,922円 (+187円、+10.8%)

 東証1部の上昇率2位。ブレインパッド <3655> が24日のストップ高の余勢を駆って続急騰。同社はディープラーニング分野の研究開発で業界を先駆し、米グラフィック半導体大手のエヌビディアともパートナー関係を結んでおり人工知能(AI)関連の有力株に位置づけられている。マーケティング用のデータ分析やコンサルティング事業の案件が大型化して収益を牽引、クラウド活用によるソフトも好調でマーケティングプラットフォーム事業も伸びている。第2四半期累計(17年7-12月)連結業績について、売上高を従来予想の19億円から19億7100万円(前年同期比23.7%増)へ、営業利益を6000万円から2億1100万円(同4.9倍)に大幅に増額修正、通期利益予想も上振れする可能性が高く、継続的な投機資金流入を誘った。

■OKAYA <6926>  850円 (+82円、+10.7%)

 東証1部の上昇率3位。岡谷電機産業 <6926> が全体軟調相場に逆行し大幅高で連日の昨年来高値更新。時価は2007年11月以来10年2ヵ月ぶりの高値圏を走る展開にある。同社は電子機器のノイズ対策コンデンサーで世界屈指、その高い技術力を背景に急速充電器や電気自動車(EV)向けワイヤレス給電用共振コンデンサーも手掛けており、これを背景に投資資金が継続的に流入している。18年3月期は本業のもうけを示す営業利益が34%増の6億5000万円を見込むなど好調、19年3月期も増収増益が有力視されている。

■東京個別 <4745>  1,160円 (+104円、+9.9%)

 東証1部の上昇率4位。東京個別指導学院 <4745> が続急伸。24日、同社が株主優待制度の優待品を、授業料・受講料の割引券からカタログ商品に変更すると発表しており、これを好感する買いが入ったようだ。現行は保有株数に応じて1000円~4万8000円の授業料・受講料の割引券を年2回贈呈している。新制度では、株主優待品カタログに掲載する優待品の中から希望の1品を年1回贈呈する。具体的な内容や金額についての記載はない。対象は毎年2月末時点で100株以上を保有する株主となる。

■チタン <4098>  3,315円 (+290円、+9.6%)

 東証1部の上昇率5位。チタン工業 <4098> が3連騰。超微粒子酸化チタンを手掛けるが、インバウンド需要の恩恵を受ける化粧品向けに好調で18年3月期は営業利益段階で前期比4.5倍となる1億7000万円を見込む。また、チタン酸リチウムは電気自動車(EV)用に高水準の需要があり、EV普及に積極的な中国向けで成長ドライバーとなる可能性がある。昨年、わずか6分間で充電可能なEV用リチウムイオン電池の開発に成功した東芝 <6502> の系列企業であり、チタン酸リチウムを生産する同社の収益チャンス拡大が期待されている。

■アイレックス <6944>  266円 (+23円、+9.5%)

 アイレックス <6944> [JQ]が急反発。同社は24日取引終了後に、21年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表。連結営業利益目標を3億8000万円(今期予想は1億5000万円)としていることが評価材料となったようだ。売上高目標は45億円(同36億円)。営業基本戦略として、顧客に立脚したサービス提供ビジネスモデルへの転換や、営業体制強化のための組織改編などを打ち出している。

■カイノス <4556>  748円 (+62円、+9.0%) 一時ストップ高

 カイノス <4556> [JQ]が急反発。25日午前11時に18年3月期利益見通しの増額修正を発表したことが好感された。営業利益を3億5000万円から4億2000万円(前期比11.4%減)へ、最終利益を2億3500万円から2億6000万円(同15.9%減)へ増額した。売上高は46億円(同2.2%減)で据え置いた。製造原価および販管費が低減したことが業績の押し上げ要因に働いた。

■博展 <2173>  1,242円 (+102円、+9.0%)

 博展 <2173> [JQG]が3日ぶり急反発し、上場来高値を更新、5日移動平均線を絡め強力な上昇波を形成している。同社は企業間取引主体にイベントの展示や販促支援などを手掛けている。子会社にAIソリューションを手掛ける子会社アイアクトを擁し、人工知能(AI)関連の一角としてもテーマ性を内包。また、ロボットホテルで有名となった「変なホテル」の客室ロボット提供元であるタケロボをM&Aで子会社化していることも話題となり、買い材料の一つとなっている。

■大泉製 <6618>  1,305円 (+102円、+8.5%)

 大泉製作所 <6618> [東証M]が続急伸。同社は2次電池用温度センサーを手掛け、自動車向けで強みを発揮する。業績は急成長トレンドにあり、前期に営業9割増益を果たしたが、今期も2ケタ近い伸長で6億5600万円を見込む。同社の主要販売先はトヨタグループのデンソー <6902> で、注力中の車載用バッテリー新製品などへの期待も大きく、EV関連の一角としてマーケットの注目を集めている。昨年10月に1495円の高値をつけた後は調整局面にあったが、ここにきて売り物がこなれ一気の戻り足をみせてきた。

■FDK <6955>  274円 (+20円、+7.9%)

 FDK <6955> [東証2]が3日ぶり急反発、260円近辺のもみ合いを上に抜けてきた。富士通系の電池メーカーで、世界的に電気自動車(EV)の普及が加速するなか、車載用2次電池分野での活躍が見込まれている。富士通グループは事業構造改革で経営資源を成長分野に集中させる動きをみせており、市場成長余地の大きい2次電池分野は注目度が高い。特に現行のリチウムイオン電池の次世代を担う可能性がある全固体電池分野での展開に期待が大きい。同社は富士通研究所と共同で高電圧・大容量の全固体リチウム電池の開発を進捗させている。

■スター・マイカ <3230>  1,898円 (+129円、+7.3%)

 東証1部の上昇率6位。スター・マイカ <3230> が急反発、昨年来高値を更新した。時価は2007年1月以来となる2000円大台回復が目前だ。訪日外国人の急増に伴うインバウンド需要を背景に地方都市の不動産市況にも変化が出始めている。同社は中古マンションの再生販売などの不動産流動化ビジネスを手掛けているが、地方中核都市での販売戸数の割合を従来の20%から40%程度に引き上げる方針にある。17年11月期最終利益は前の期比23%増の20億6800万円と大幅増益を達成、18年11月期は21億4400万円予想と続伸を見込む。

■インテリックス <8940>  1,270円 (+76円、+6.4%)

 東証1部の上昇率8位。インテリックス <8940> が急反発。PERは11倍台と、依然として割安水準にある。同社は12日、18年5月期第2四半期累計(17年6-11月)の連結決算を発表した。売上高は222億1800万円(前年同期比17.7%増)、経常利益は5億1700万円(同2.3倍)、最終利益は3億3100万円(同2.5倍)のV字回復となった。主要な中古マンション再生流通事業(リノヴェックスマンション事業)で、販売件数が競合の激しい首都圏で前年同期並み(前年同期比0.9%減の418件)となったものの、地方主要都市(5拠点)で販売件数が伸び(同33.0%増の371件)、全社では前年同期比12.6%増の789件と拡大した。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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