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【注目】前週末19日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■コムシード <3739>  438円 (+23円、+5.5%)

 コムシード <3739> [名証]が続急伸。同社は18日、バーガーショップ経営ゲーム「I LOVE バーガー」に、ゲームをプレーするだけでショッピングなどに使える楽天スーパーポイントが貯まる「楽天リワード」を導入したと発表。これによるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。楽天スーパーポイントは、1ポイント1円として、ショッピングをはじめとする楽天 <4755> グループ内などのさまざまなサービスに利用できるポイント。「I LOVE バーガー」にログインしたり特定の条件をクリアしたりすることで、楽天スーパーポイントを貯めることができるようになった。

■GMO <9449>  2,002円 (+90円、+4.7%)

 GMOインターネット <9449> が3日ぶりに反発。香港を拠点とする投資ファンド、オアシス・マネジメント・カンパニーは19日、3月下旬に予定されているGMOの株主総会に対して買収防衛策の廃止や指名委員会等設置会社への移行など6項目を提案したことを明らかにした。オアシス・マネジメントが提出した大量保有報告書ではGMOの5.06%の株式を保有している。オアシスは物言う株主(アクティビスト)と知られ、GMOの脆弱なガバナンス体制などを問題点として指摘している。

■SFPホールディングス <3198>  2,141円 (+87円、+4.2%)

 SFPホールディングス <3198> [東証2]は続伸で大幅高。19日、自社株取得枠の変更と自社株の公開買い付けを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。従来は上限を55万株(発行済み株数の1.88%)、または12億1000万円としていたが、これを376万7600株(同13.07%)、または76億8131万4000円に引き上げる。そのうち、325万株に対して公開買い付けを行うとしており、買い付け価格1株2030円で、買付期間は1月22日から2月19日まで。筆頭株主のクリエイト・レストランツ・ホールディングス <3387> が320万株を応募する見込み。なお、公開買い付けで取得した自社株価は全株を消却する方針としている。

■任天堂 <7974>  48,320円 (+1,960円、+4.2%)

 任天堂 <7974> が6日続伸で大幅高。同社は18日、段ボールの工作キットを組み立て、「ニンテンドースイッチ」と連動させて遊ぶ新商品「Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)」を4月20日に発売すると発表しており、引き続きこれを好材料視した買いが入った。「ニンテンドーラボ」は、段ボール製の工作キットを組み立て、「ピアノ」や「つりざお」「バイク」「ロボット」など「Toy-Con(トイコン)」と呼ばれるコントローラーを自分の手で製作。これに「ニンテンドースイッチ」を組み合わせることで、新しい遊びを提供するという。米国と欧州でも同時期に売り出す予定で、業績への寄与が期待されている。また、「ニンテンドーラボ」では段ボールを組み立てることから、レンゴー <3941> や大村紙業 <3953> [JQ]などにも買いが入った。

■エフ・シー・シー <7296>  3,045円 (+69円、+2.3%)

 エフ・シー・シー <7296> が3日ぶりに反発。大和証券は18日、同社株のレーティングを新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は3300円としている。新興国2輪車市場ではインドネシア、インドを中心に成長が加速する可能性に注目。FCCは、二輪車・四輪車用クラッチを手掛けるホンダ系のサプライヤー。同証券では、FCCは二輪車向け事業の利益エクスポージャーが主要サプライヤーのなかで最も高く、特にインド市場の拡大に伴う恩恵を最も受けやすい点などに注目している。

■NSW <9739>  2,699円 (+46円、+1.7%)

 日本システムウエア <9739> が3日ぶりに反発。同社は19日、米エヌビディア製プラットフォームをベースとした自動運転およびADAS(先進運転支援システム)開発向けスターターキットの提供を開始したと発表。このスターターキットは、自動運転およびADAS開発に必要なハードウエアと、その上で動作するソフトウエアで構成。エッジデバイスからクラウド環境まで段階的な検証環境を用意し、AI(人工知能)やディープラーニングなど、GPUを活用した汎用計算技術を用いた将来的な研究開発をワンストップで支援する。

■旭化成 <3407>  1,484円 (+20.5円、+1.4%)

 旭化成 <3407> が反発。19日、宮崎県延岡市で、エアバッグ向け原糸やタイヤの補強材などに使われるナイロン66繊維「レオナ」の生産設備を増設すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「レオナ」の主力用途である自動車用エアバッグは、アジア地区での自動車生産台数の増加や、各国での安全に対する要求の高まりにより搭載率が上昇しており、今後も成長が見込まれることから今回の増設を判断したという。現在、「レオナ」は延岡市のレオナ繊維工場で年間3万3000トン生産されているが、増設により生産能力を5000トン引き上げるとしている。なお、今年2月に着工し、20年3月期上期に稼働開始を予定しているという。

■カカクコム <2371>  1,900円 (+26円、+1.4%)

 カカクコム <2371> が続伸。ドイツ証券が18日付で投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を2000円から2200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、日本では飲食店ネット予約が普及期に入りつつあり、食べログの持つ媒体価値のマネタイズが業績牽引役となると評価。同社の営業利益は18年3月期に5%増の225億円、19年3月期に8%増の243億円、20年3月期に10%増の267億円と最高益更新を見込んでおり、業績拡大にあわせて自社株買いや増配も続くと予想している。

■スター・マイカ <3230>  1,781円 (+20円、+1.1%)

 スター・マイカ <3230> が4日続伸と戻り足鮮明。同社は中古マンションの再生販売などの不動産流動化ビジネスを手掛けているが、ここ不動産関連の中小型株が人気化するなか改めて見直し機運が強まっている。訪日外客数の拡大と相まって地方経済への注目が高まっている。同社は、地方中核都市での販売割合を従来比2倍に引き上げる計画にありこの流れに乗っている。中期経営計画では2022年11月期営業利益70億円(前期実績35億7500万円)を目指しており、中期的な成長期待も強い。

■デンソー <6902>  7,094円 (+78円、+1.1%)

 デンソー <6902> が3日ぶりに反発。19日、経済産業省が推進する「日ASEAN新産業創出実証事業」の一つとして、「Connected Industriesにおけるリーンオートメーションシステムインテグレーター(LASI)の育成検証」を、日本貿易振興機構(JETRO)から業務委託を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同事業は、次世代のリーンオートメーションを取り入れた生産ラインのショーケースを用いて、タイ国内で生産設備やFA機器などを取り扱うシステムインテグレーターの育成を行うというもの。デンソーでは、地場のシステムインテグレーターを育成することで、タイランド4.0の中核事業と位置付けられている自動化領域の競争力強化や、タイにおける日本のConnected Industriesプレゼンスの向上、タイおよび日系の地場製造業の自動化推進の加速などへの貢献や、タイにおける自社のモノづくり競争力強化を目指すとしている。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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