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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フィルC、北の達人、GMO

フィルC <日足> 「株探」多機能チャートより
■津田駒工業 <6217>  289円  +50 円 (+20.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 18日、津田駒工業 <6217> が決算を発表。17年11月期の連結経常利益は前の期比39.0%減の3.5億円に落ち込んだものの、続く18年11月期は前期比2.8倍の10億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期はインドの高額紙幣廃止に伴う銀行業務混乱の影響や持分法投資損失の増加などが響き、大幅減益に沈んだ。今期は主力の繊維機械事業で中国向けジェットルームの受注が増加するほか、自動車関連などの設備投資需要の拡大を背景に工作機械も伸び、5.8%の増収を見込む。生産性の効率化を進め、採算改善も目指す。併せて、ロボットを利用した生産自動化システムの設計をワンストップで総合的に提供する、ロボットシステムインテグレーション事業を開始したと発表。人手不足が深刻化する中、ロボットを活用した自動化生産設備による生産効率向上の需要を取り込む。

■フィル・カンパニー <3267>  6,660円  +1,000 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 フィル・カンパニー<3267>の上昇が止まらない。株価は1000円高と値幅制限いっぱいに買われ、上場来高値を大幅更新した。同社は駐車場の上部空間を活用して空中店舗の企画提案および建築を行う。駐車場オーナーへの提案が好調で施工件数が拡大しており、業績急拡大が続いている。株価も昨年11月初旬に日本郵政<6178>の投資子会社である日本郵政キャピタルの資本参加を契機に急速な上昇トレンドに突入。今月12日に発表した18年11月期の営業利益予想は5億1000万円(同72.1%増)と成長加速を見込んでおり、大口の買い注文が続いている。

■JIA <7172>  3,805円  +405 円 (+11.9%)  11:30現在
 18日、ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証M]が17年12月期の連結経常利益を従来予想の34億円→41.7億円に22.6%上方修正。増益率が51.8%増→86.2%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の航空機リースや環境エネルギー案件の組成が順調に進む中、投資家からの旺盛な需要を背景に、出資金の販売が想定以上に伸びたことが寄与。

■タケエイ <2151>  1,417円  +100 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 18日、タケエイ <2151> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.1%にあたる50万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月1日から19年1月31日まで。

■北の達人 <2930>  2,380円  +154 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 北の達人コーポレーション <2930> が大幅続伸。12日に発表した決算と業績修正が評価され、株価は17日に上場来高値2450円をつけ、16年末の125円(株式分割考慮)からわずか1年で「20倍(ダブルテンバガー)」を達成した。その後は利益確定売りに押される場面があったが、再び買い優勢に傾いている。同社は健康食品や化粧品のインターネット販売を手掛ける。ニッチな分野の高品質な商品と独自開発の広告データ分析システムによる高い収益力を武器に業績拡大が続いている。18年2月期第3四半期累計(3-11月)は集客体制の強化や積極的な広告宣伝が奏功し、売上高、経常利益ともに同期間の過去最高を大きく上回って着地した。併せて、広告の自社運用化の促進で広告宣伝費が想定を大幅に下回ることを踏まえ、通期の経常利益予想をに81.9%も上方修正し、配当も2.5円増額している。

■いちご <2337>  452円  +24 円 (+5.6%)  11:30現在
 いちご <2337> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を560円→590円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、大型案件が多いリートなどへの売却が低水準にとどまる一方、含み益増加や富裕層向けへの売却本格化などで利益率が改善するとみて、19年2月期以降の利益予想を上方修正した。また、株価は依然割安感があると指摘している。

■GMOインターネット <9449>  1,981円  +69 円 (+3.6%)  11:30現在
 GMOインターネット<9449>が3日ぶりに反発。香港を拠点とする投資ファンド、オアシス・マネジメント・カンパニーは19日、3月下旬に予定されているGMOの株主総会に対して買収防衛策の廃止や指名委員会等設置会社への移行など6項目を提案したことを明らかにした。オアシス・マネジメントが提出した大量保有報告書ではGMOの5.06%の株式を保有している。オアシスは物言う株主(アクティビスト)と知られ、GMOの脆弱なガバナンス体制などを問題点として指摘している。

■ユナイテッド <2497>  3,655円  +100 円 (+2.8%)  11:30現在
 ユナイテッド<2497>が大幅続伸している。きょう付の日本経済新聞で「メルカリ(東京・港)が、6月をメドに東京証券取引所の新興企業向け市場「マザーズ」に株式上場を計画していることが18日わかった」と報じられており、13年8月にメルカリの前身であるコウゾウと資本・業務提携した同社が関連銘柄として物色されているようだ。メルカリは、昨年末の上場を目指していたとされるが、資金決済法に抵触する可能性があるなどとして東証側と調整が続いていた。また、同じくフリマアプリを手掛けるGMOペパボ<3633>や、コメ兵<2780>などにも物色人気が波及しているようだ。

■スター・マイカ <3230>  1,810円  +49 円 (+2.8%)  11:30現在
 スター・マイカ<3230>が4日続伸と戻り足鮮明。同社は中古マンションの再生販売などの不動産流動化ビジネスを手掛けているが、ここ不動産関連の中小型株が人気化するなか改めて見直し機運が強まっている。訪日外客数の拡大と相まって地方経済への注目が高まっている。同社は、地方中核都市での販売割合を従来比2倍に引き上げる計画にありこの流れに乗っている。中期経営計画では2022年11月期営業利益70億円(前期実績35億7500万円)を目指しており、中期的な成長期待も強い。

■エフ・シー・シー <7296>  3,040円  +64 円 (+2.2%)  11:30現在
 エフ・シー・シー<7296>が3日ぶりに反発。大和証券は18日、同社株のレーティングを新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は3300円としている。新興国2輪車市場ではインドネシア、インドを中心に成長が加速する可能性に注目。FCCは、二輪車・四輪車用クラッチを手掛けるホンダ系のサプライヤー。同証券では、FCCは二輪車向け事業の利益エクスポージャーが主要サプライヤーのなかで最も高く、特にインド市場の拡大に伴う恩恵を最も受けやすい点などに注目している。

■カカクコム <2371>  1,906円  +32 円 (+1.7%)  11:30現在
 カカクコム<2371>が続伸している。ドイツ証券が18日付で投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を2000円から2200円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、日本では飲食店ネット予約が普及期に入りつつあり、食べログの持つ媒体価値のマネタイズが業績牽引役となると評価。同社の営業利益は18年3月期に5%増の225億円、19年3月期に8%増の243億円、20年3月期に10%増の267億円と最高益更新を見込んでおり、業績拡大にあわせて自社株買いや増配も続くと予想している。

■三菱UFJ <8306>  881.6円  +8.3 円 (+1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日ぶりに反発で始まったほか、第一生命ホールディングス<8750>も前日終値近辺での売り物を吸収し頑強な値動きをみせている。ここにきて米長期金利の上昇が顕著だ。前日に米10年債利回りが2.62%台まで上昇、これは約10カ月ぶりのことで大手金融機関にとっては運用環境の改善が収益拡大に結びつくとの思惑がある。東京市場でも米国事業の利ザヤ拡大期待から三菱UFJや第一生命HDには追い風材料として意識されている。

■レアジョブ <6096>  2,052円  +400 円 (+24.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 18日、オンライン英会話で最大手のレアジョブ <6096> [東証M]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の1000万円→1億円に10倍上方修正。従来の37.5%減益予想から一転して6.3倍増益見通しとなったことが買い材料視された。業務効率化の進展による人件費抑制や人員採用の計画未達などで、販管費が想定を下回ることが上振れの要因。

●ストップ高銘柄
 大村紙業 <3953>  1,400円  +300 円 (+27.3%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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