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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~売り先行も市場は冷静、中小型株物色は活発

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反落、売り先行も市場は冷静、中小型株物色は活発
・ドル・円は小じっかり、ユーロ・ドルにらみ
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>


■日経平均は反落、売り先行も市場は冷静、中小型株物色は活発

日経平均は反落。103.10円安の23848.71円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えている。16日の米国市場ではNYダウが26000ドルに乗せた後に下げに転じており、前日のNYダウ上昇を織り込んでいた前日の上昇分が剥がれる格好となった。ただし、5日線レベルでの下げ渋りが見られるなか、前引けにかけてはじりじりと下げ幅を縮める展開。

セクターでは鉱業、石油石炭、海運、鉄鋼など資源関連を中心に軟調。半面、金属製品、パルプ紙、食料品、その他金融、その他製品がしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>が重しに。

日経平均は前日の上昇部分が帳消しとなったものの、5日線レベルでの底堅さが意識されており、もち合いレンジ内での推移となっている。指数インパクトの大きいファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>が重しになっているが、一方でTDK<6762>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>といったハイテク株の一角が堅調な展開となっており、安心感につながろう。

また、マザーズ指数、JASDAQ平均も下げてはいるが、個別に決算や証券会社による格上げ等を材料に動意をみせている銘柄も多く、地合いは悪くないだろう。主力処は手掛けづらそうだが、中小型株での値幅取り狙いの売買は活発である。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は小じっかり、ユーロ・ドルにらみ

17日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。ユーロ・ドルが上昇後に反落し、ドルへの下押し圧力が弱まった。

米政府機関の一部閉鎖などへの懸念から、足元ではドル売り基調に振れている。対照的にユーロの地合いの強さが示され、本日のアジア市場は朝方の取引でドルへの下押し圧力が強まり、ドル・円は110円20銭まで弱含んだ。

その後、ユーロ・ドルは1.2323ドルから失速し、ドル売りは後退したようだ。ただ、ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、日本株安を見込んだ円買いに振れやすい。ドルは目先、上値の重い展開が予想される。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円20銭から110円66銭、ユーロ・円は135円29銭から135円84銭、ユーロ・ドルは1.2255ドルから1.2323ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ヨシムラフード<2884>やメディアシーク<4824>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>


■経済指標・要人発言

・米ホワイトハウス
「トランプ米大統領は15日、中国の習国家主席と最近の朝鮮半島情勢について話し合っ
た」

・ビルロワ・ドガロー仏銀総裁
「最近のユーロ高は不透明要因に」

・バイトマン独連銀総裁(FAZ紙)
「年内の資産買い入れ終了が適切だろう」
「ECBによる国債購入には無視できないマイナスの副作用がある」
「2019年中旬のECBの利上げアナリスト予想は、ECBのガイダンスのおおよそ一致」

・ヨルダン・スイス国立銀行(SNB)総裁
「スイスフランは、依然過大評価されている」
「金利の上昇はフラン高につながる」
「仮想通貨は問題を生む」

・ウッズ英中銀副総裁
「英建設大手カリリオンに対する融資については、全て対処可能」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
特になし

<海外>
特になし

《DM》

 提供:フィスコ

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