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【材料】<動意株・11日>(大引け)=GSユアサ、アイサンテクノロジー、日本BS放送など

 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>=反発し、後場に一時前日比30円高の611円まで買い進まれ、昨年10月30日につけた高値(612円)に肉薄した。11日付の日本経済新聞で「GSユアサは2019年をめどにハンガリーに車載用リチウムイオン電池の新工場を建設する」と報じられたことが株価の刺激材料となっているようだ。記事によれば、同電池の生産で日本メーカーによる欧州進出は初めて。環境規制の強化で電気自動車(EV)やハイブリッド車向けに電池の需要が拡大することに対応するためで、欧州の自動車メーカーなどに供給するとしている。

 アイサンテクノロジー<4667>=大幅高。日本経済新聞電子版がこの日、「住宅街の公道を利用した東京都内初の自動運転車の実証実験が11日、杉並区内で始まった」と報じており、これを同社のほか東京大学、測量会社の第一航業(東京都杉並区)が杉並区の支援を受けて実施したと伝えられたことが好材料視されているようだ。記事によると、区立の井草森公園の周囲の都道・区道約1キロメートルを、ミニバンをベースにした自動運転車が時速20~35キロで走行したという。同社は、愛知県が昨年12月、幸田町で全国で初めて公道における「レベル4」の自動運転の実証実験を行った際にも参加しており、自動運転車関連としての注目度が高まっているようだ。

 日本BS放送<9414>=反発し昨年来高値を更新。同社は10日取引終了後に発表された、18年8月期の第1四半期(17年9~11月)業績は、売上高が29億1700万円(前年同期比10.5%増)、営業利益が7億4500万円(同23.5%増)と2ケタの増収増益だった。同社は、良質な番組制作による視聴世帯数の増加を目指し事業展開している。第1四半期時点での今8月通期の予想営業利益(22億3000万円)に対する進捗率は33%に達していることから、業績の上振れ期待も膨らんでいる。

 スター精密<7718>=急反発し、昨年来高値を更新。同社は10日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を565億円から595億円(前期比21.6%増)へ、営業利益を51億円から59億円(同63.6%増)へ、最終利益を41億円から46億円(同44.6%増)へ上方修正したことが好感されている。工作機械事業において、欧州や中国で自動車関連を中心に設備投資需要が好調に推移しているほか、特機事業でも米国市場向けを中心に需要が堅調なことが売上高や利益を押し上げる見通しだという。同時に、30万株(発行済み株数の0.81%)、または6億円を上限とする自社株買いを発表しており、これも好材料視されているようだ。

 ソースネクスト<4344>=続急伸。東海東京調査センターが10日付で、投資判断を「アウトパフォーム」、目標株価を2000円として新規にカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同センターでは、同社が12月14日から販売を開始した超小型通訳デバイス「ポケトーク」(世界50言語、61カ国対応)が業績を飛躍的に拡大させると予想。18年3月期は、営業利益が前年比27.1%増を見込んでおり、会社計画の同9.1%増益を大幅に上回ると見込んでいる。さらに、19年3月期は同102.1%増、20年3月期は同15.0%増と予想している。

 三光合成<7888>=急伸し実質上場来高値を更新。同社が10日取引終了後に発表した18年5月期第2四半期累計(17年6月~11月)の連結決算は、売上高が301億5500万円(前年同期比9.5%増)、営業利益は14億9500万円(同38.8%増)、最終利益は10億3200万円(同29.7%増)だった。従来予想からいずれも大きく上振れて着地、最終利益段階では計画を4億円弱上回った。これを手掛かり材料に投資資金が流入している。今上期は販売力の強化や生産効率の向上およびコスト低減努力が収益に反映された。欧州やアジア向けに自動車内装品の売り上げが伸びた。利益面でもタイなどでの受注増加が寄与して回復色をみせている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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