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【市況】中小型株によりシフトすることになりそう/オープニングコメント

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

 11日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になろう。10日の米国市場は、中国政府が米国債の購入の減額や停止を検討しているとの報道を受け、長期金利上昇への警戒感から売りが先行。決算期待から下げ幅を縮めているが、利食いが出やすい地合いだった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円安の23615円。ドル円相場は1ドル111円40銭台で推移している。

 朝方はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、インデックスに絡んだ売りが先行しよう。ただし、5日線が23525円近辺に位置しているほか、結果的には過熱を冷ます格好となるため、売り一巡後は底堅さが意識されそうである。長期金利上昇への思惑から利益確定の流れが強まりやすいだろうが、一方で金融セクターへ資金が向かいやすくなろう。また、原油相場など商品市況の上昇が強まっており、資源関連への物色に向かわせよう。

 そのほか、日経平均が高値もち合いとなるなか、個人主体の資金は新興市場の中小型株によりシフトすることになりそうだ。足元でバイオ株の強い動きがみられているほか、全固体電池、仮想通貨といった関連株への物色も活発であり、需給状況は良好である。また、ラスベガスでは国際見本市CES2018が開幕したが、グーグルとアマゾンの存在感が強いようだ。AIやIoTといったテーマ物色も意識されよう。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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