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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アイスタイル、オハラ、三菱自

アイスタイル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイスタイル <3660>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 アイスタイル<3660>がストップ高。ドイツ証券が9日付で、新規に投資判断「バイ」、目標株価1550円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同社は化粧品情報口コミサイト「@cosme」や化粧品の物販事業を運営する化粧品メディア企業。ネットの普及でOne-to-Oneマーケティングの重要性が高まる中、口コミに強いという特徴を生かし、ネット広告増加を背景に有利なポジションを構築していると評価。17年6月期から20年6月期までの営業利益の年間成長率54%と高成長を見込んでいる。

■オハラ <5218>  3,890円  +230 円 (+6.3%)  11:30現在
 オハラ<5218>が続急伸で上場来高値に買われ、4000円大台をにらむ展開。中国、米国、欧州など自動車大国で環境規制を背景に電気自動車(EV)を普及させる動きが国策レベルで高まっている。日本でもトヨタ自動車<7203>がEV市場の拡大に対応してパナソニック<6752>と車載用2次電池分野で提携するほか、ホンダ<7267>など同業他社とも連携を厭わない構えをみせている。またトヨタは、直近では米アマゾンや、ウーバーと提携を発表するなど海外でも布石を打ち、展開力を強化している。こうしたなか、オハラは現行の電解液を使うリチウムイオン電池向けに、性能を向上させるガラスセラミック素材を利用した添加剤を開発しており、引き合いが旺盛だ。現在、トヨタなどをはじめ全固体電池の研究開発が進むなかで、固体電解質材料への活用も見込まれるだけに関連有力株として脚光を浴びている。株式需給面でも信用取組は売り買い拮抗、信用倍率1.0倍とがっぷり四つで需給相場の色彩も強い。

■井関農機 <6310>  3,015円  +149 円 (+5.2%)  11:30現在
 井関農機<6310>が大幅反発。きょう付の日本経済新聞で「2017年12月期の連結経常利益は、前の期比で約3倍の45億円程度になったようだ」と報じられており、会社側の従来予想である41億円を上回ったとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、欧州やアジアでの農機販売が増えたほか、国内で利益率の高い修理サービスや部品販売が伸びたという。また、円相場が対ユーロなどで想定より下落したことも、利益の押し上げに貢献したもようだ。

■三菱自動車工業 <7211>  893円  +28 円 (+3.2%)  11:30現在
 三菱自動車<7211>が5日続伸。大和証券は9日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は790円から1000円に見直した。新興国SUV(多目的スポーツ車)銘柄で来年もV字型回復が継続することを指摘している。注目ポイントとしては(1)新興国市場の回復とSUV需要の高まりなど、同社の得意分野で需要が膨らんでいること(2)19年3月期も力強い業績モメンタムが続くと考えること(3)日産自動車<7201>とのシナジーで21年3月期以降の成長余地が大きいこと、などを挙げた。業績に関しては、18年3月期の連結営業利益は会社予想700億円に対し850億円、19年3月期の同利益は1130億円、20年3月期は同1280億円を見込んでいる。

■ホンダ <7267>  4,103円  +93 円 (+2.3%)  11:30現在
 ホンダ<7267>が反発している。1月9日から12日まで米ラスベガスで開催されている世界最大級の家電見本市「CES2018」で、人の感情を認識するロボットなどを公開したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回公開したのは、人と共感するコミュニケーションロボットのコンセプトモデル「3E-A18」や、日常の行動を支え、目的地までのラストワンマイルの移動をサポートするプラットフォーム型のロボティクスデバイス「3E-B18」など。同社では、人と共調する人工知能(AI)をCI(Cooperative Intelligence)と呼び研究を進めているが、その成果として発表された。

■石油資源開発 <1662>  3,190円  +55 円 (+1.8%)  11:30現在
 石油関連株が軒並み高。石油資源開発<1662>は4日続伸しているほか、国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>が値を上げ、昭和シェル石油<5002>は昨年来高値に買われた。9日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近2月物が前日比1.23ドル高の1バレル62.96ドルと大幅高。一時63.20ドル台と14年12月以来、3年1カ月ぶりの水準に上昇した。米石油在庫の減少観測が強まり、需給改善への期待が膨らんだ。原油価格の上昇を受け石油関連株への見直し買いが膨らんでいる。

■三菱UFJ <8306>  878.5円  +15.1 円 (+1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>がいずれも反発、みずほフィナンシャルグループ<8411>は小幅ながら5日続伸と上値指向を継続している。前日の米国株市場では長期金利上昇を背景にゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融株が軒並み上昇して全体相場を支えた。米10年債利回りは2.55%台まで急上昇、2017年3月以来約10カ月ぶりの水準まで上昇しており、これによる運用環境の改善が買い手掛かりとなっている。東京市場でも日銀の出口戦略の兆しが一部で指摘するなか、米株主導でメガバンクに追い風の地合いが意識されている。

■ジャムコ <7408>  2,881円  +38 円 (+1.3%)  11:30現在
 ジャムコ<7408>が4日続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現を目前に大きく上放れてきたほか、ナブテスコ<6268>も4日続伸で年明けから一気に上値追いを加速させ新高値に買われている。ジャムコは厨房設備や化粧室など航空機用内装品を手掛け、精密減速機のトップメーカーであるナブテスコも航空機向けに機体コントロールの中核となる操縦系統システムや各種装備品を提供している。前日の米国株市場ではボーイングの2017年の商用機出荷台数が過去最高になったとの発表を受け、同社株が大幅高に買われ1銘柄でNYダウを60ドル近く押し上げる格好となった。これを刺激材料にボーイング関連の一角に位置づけられている両銘柄に買いが流入している。

■エービーシー・マート <2670>  6,540円  +70 円 (+1.1%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が大幅反発。9日の取引終了後に発表した12月度概況で、既存店売上高が前年同月比5.8%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて土曜日が1日少なかったものの、都心部を中心に集客があったことから、年末商戦が好調に推移した。また、北海道や北陸の降雪で防水シューズが堅調。商品別では、スポーツシューズ、キッズシューズの売り上げが伸びた。

■リソー教育 <4714>  845円  -82 円 (-8.9%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 リソー教育 <4714> が1月9日大引け後(16:00)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比0.6%増の11.4億円となったが、通期計画の24億円に対する進捗率は47.8%にとどまり、5年平均の55.3%も下回った。
  ⇒⇒リソー教育の詳しい業績推移表を見る

■クリエイトS <3148>  2,776円  -222 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 クリエイトSDホールディングス <3148> が1月9日大引け後(15:00)に決算を発表。18年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比13.4%減の62.7億円に減り、従来の3.5%増益予想から一転して減益で着地。
  ⇒⇒クリエイトSの詳しい業績推移表を見る

■鳥貴族 <3193>  3,625円  -270 円 (-6.9%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 鳥貴族<3193>が大幅反落。9日の取引終了後に発表した12月度の月次報告で、既存店売上高は前年同月比0.4%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったが、11月の同5.3%増から伸び率が鈍化したうえ、客数が前年割れとなったことから、これをネガティブ視する売りに押されているようだ。昨年10月に値上げした効果で客単価が同2.6%増3カ月連続でプラスを維持した。ただ前日には、月次動向への期待から一時145円高する場面もあっただけに、その反動もあるようだ。

■4℃ホールデ <8008>  2,816円  -199 円 (-6.6%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 4℃ホールディングス<8008>は大幅続落。9日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を510億円から485億円(前期比2.6%減)へ、営業利益を68億5000万円から61億5000万円(同5.8%減)へ下方修正したことが嫌気されている。ブライダルジュエリーの回復が想定よりも遅れていることに加えて、ジュエリー事業の最大需要期である12月のクリスマス商戦で、売上高が計画を下回る結果となったことが要因としている。なお、純利益は、持ち分法適用会社における時価発行増資により特別利益が発生することから、従来予想の55億5000万円(同11.9%増)を据え置いている。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年3~11月)決算は、売上高338億3400万円(前年同期比1.9%減)、営業利益34億8700万円(同12.0%減)、純利益33億3200万円(同7.4%増)だった。

■Eストアー <4304>  1,012円  +150 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Eストアー<4304>がカイ気配のまま株価を切り上げストップ高水準に張りついている。株価は昨年3月末以来となる4ケタ大台を気配値のまま超えた。同社はeコマース支援業務を手掛けているが、ブロックチェーン推進協会(BCCC)会員企業であり、テックビューロが提供するトークン支援サービス「Zaica」にも対応するなど仮想通貨関連の一角としても注目されている。株価の瞬発力も高く、2016年には安値600円から1500円台までわずか数カ月間で2.5倍化させた実績がある。

■アイエックス・ナレッジ <9753>  698円  +100 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 アイエックス・ナレッジ<9753>が急騰。独立系のシステム開発会社でメガバンク向け案件でも高い実績を持つ。仮想通貨に国内メガバンクも積極的に踏み込む構えをみせるなか、同社は三菱東京UFJ銀行が大株主に入っているほか、みずほ情報総研を取引先企業としていることもあってマーケットの注目度が高い。ブロックチェーン技術の研究にも余念がない。業績も好調を極めており、営業利益は17年3月期の65%増益に続き、18年3月期営業利益も16.4%増の6億9000万円と2ケタ伸長が続く。19年3月期も増収増益が有望視される。12月初旬に60万株(消却前発行済み株数の5.08%)の自社株を消却するなど、需給面も株高を後押ししている。

●ストップ高銘柄
 ヤマザキ <6147>  578円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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