【市況】前場に注目すべき3つのポイント~25000円が次のターゲットとして意識されてくるか
日経平均 <5分足> 「株探」多機能チャートより
9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:25000円が次のターゲットとして意識されてくるか
■前場の注目材料:サイバーダイン、発話困難でも意思伝達、脳信号読み取り
■25000円が次のターゲットとして意識されてくるか
9日の日本株市場は買い先行の展開になろう。注目された米雇用統計では、非農業部門就業者数は前月比14万8000人増加、失業率は変わらずの4.1%だった。就業者数は市場予想(19万人)を下回ったが、失業率は低水準を維持しているほか、民間部門の平均時給の前年同月比伸び率も2.5%と改善傾向が続いている。
米国市場同様、日経平均についても短期的には過熱警戒感が意識されるものの、インデックスに絡んだ商いによるものであり、日経平均の上昇ほど、個人投資家は積極的に買い上がったとは考えづらい面はある。楽観的というよりは過熱感を警戒している状況だろう。それ故に需給は大きく買いに傾きづらく、反対にショートポジションが積み上がりやすいところであろう。そのため、過熱感を警戒しつつも一段の上昇が見込めそうだ。今週のオプションSQ(特別清算指数算出)を前に、ショートカバーが強まる展開も意識しておきたい。
日経平均は1992年の高値23800円処まであと70円程度に迫ってきている。これをクリアしてくると、次のターゲットは1991年以来の25000円が意識されてくることになろう。また、物色についてもテーマ株が循環的に買われているが、こちらも上値追いというよりは、調整一巡感のある銘柄や出遅れ感のある銘柄等に向かいやすい。先行して上昇していた銘柄への利益確定を進めつつ、出遅れ銘柄を見直すことにより、市場全体の底上げといった流れが期待されそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■前場の注目材料
・米NVDAなどハイテク株への物色強まる
・トランプ政権に対する政策運営期待
・ナスダックは上昇(7157.39、+20.83)
・SOX指数は上昇(1335.54、+9.83)
・個人主体の中小型株物色が活発
・シカゴ日経225先物(23945、+225)
・NY原油は上昇、(61.73、+0.29)
・日経平均は上昇(23714.53、+208.20)
・マザーズは上昇(1250.20、+7.36)
・サイバーダイン<7779>、発話困難でも意思伝達、脳信号読み取り
・SUBARU<7270>米国販売10年連続プラス、昨年「インプレッサ」けん引
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・09:00 毎月勤労統計(11月) 0.6% 0.2%
<海外>
・特になし
《HT》
提供:フィスコ