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【経済】欧州政治不安

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

 昨年12月20日付けの独紙ビルトは、メルケル独首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の幹部の見解を引用し、「メルケル首相が社会民主党(SPD)との連立交渉に失敗し、解散・総選挙となっても出馬を見送る」との見方を示した。ドイツの政治不安は消え去っていないと見るべきか。また、イタリアでは3月4日に総選挙が行なわれることになったが、国内政治の流動化に対する警戒感が早くも広がっている。

 ユーロ圏の金利先高観が台頭したことでユーロは堅調に推移しているが、ドイツ、イタリアにおける政治不安が高まった場合、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが強まる可能性がある。この影響で米ドル・円相場はやや円安方向に振れる可能性があるが、ユーロ売り・円買いが急増するとの見方もあり、ドル・円相場はもみ合う状態が続く可能性は残されている。
《MK》

 提供:フィスコ

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