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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~レンジ突破は年明けに、短期的な値幅取り中心

アルプス <日足> 「株探」多機能チャートより

29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:レンジ突破は年明けに、短期的な値幅取り中心
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し
■前場の注目材料:・アルプス<6770>、車載事業、前倒し統合、協業効果、早期に創出、アルパイン<6816>と

■レンジ突破は年明けに、短期的な値幅取り中心

大納会の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場では、前日に下げの一因だった原油相場が上昇したほか、長期金利も上昇したことから、エネルギーや金融関連銘柄への買いが相場の下支えとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の22790円だった。

昨日は薄商いの中、後場半ば辺りから先物主導で下げ幅を拡大する格好となったが、米国市場の落ち着きもあって買い戻しが先行しそうだ。ただし、参加者が限られる中ではリバウンドが強まる展開は期待しづらく、日経平均は25日線と5日線とのレンジ内での推移になりそうだ。煮詰まり感はあるが、もち合いレンジを突破するだけの手掛かり材料に欠けるところである。

物色については中小型株での短期値幅取りとなろうが、ポジションをオーバーナイトする動きも限られると考えられる。値動きの軽い銘柄での短期的な値幅取り狙いの流れが中心になりそうである。2018年のテーマとしてAIやIoT、仮想通貨、次世代電池、働き方改革、省力化といった関連銘柄への物色になりそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し

朝の外資系証券4社経由の注文状況は、売り320万株、買い240万株、差し引き80万株の売り越しとの観測。

12月 22日(金):120万株の売り越し
12月 23日(月):10万株の売り越し
12月 26日(火):10万株の売り越し
12月 27日(水):120万株の売り越し
12月 28日(木):10万株の買い越し


■前場の注目材料

・トランプ政権に対する政策運営期待
・NYダウは上昇(24837.51、+63.21)
・ナスダックは上昇(6950.16、+10.82)
・SOX指数は上昇(1266.30、+2.93)
・個人主体の中小型株物色が活発
・NY金は上昇(1297.2、+5.8)
・シカゴ日経225先物(22790、+10)
・NY原油は上昇(59.84、+0.20)
・海外勢6週ぶり買い越し、12月3週


・アルプス<6770>、車載事業、前倒し統合、協業効果、早期に創出、アルパイン<6816>と
・三菱マ<5711>、改ざん「手引書」存在、子会社製品、特別調査委が中間報告


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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