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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jエレベータ、住友鉱、川重

Jエレベータ <日足> 「株探」多機能チャートより
■片倉工業 <3001>  1,563円  +124 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 片倉工業 <3001> が急反発。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが27日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によると、オアシスの同社株式保有比率は7.92%と新たに5%を超えたことが判明しており、これが刺激材料となっているようだ。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とし、その重要提案行為については「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」とした。オアシスマネジメントはアクティビスト(物言う株主)として知られており、今後の展開に思惑が絡み買いが先行しているようだ。

■ナガイレーベン <7447>  2,833円  +158 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 衛生白衣最大手のナガイレーベン <7447> が急反発している。27日に発表した18年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比6.3%増の8.2億円に伸びて着地したことが買い材料視されたようだ。主力のヘルスケアウェアやドクターウェアが順調に拡大したうえ、患者、手術ウェアの販売も大きく伸び、7.2%の増収を達成したことが寄与。円安の定着や人件費上昇などで利益率は前年を下回ったが増収効果で吸収した。なお、上期計画の20.2億円に対する進捗率は40.6%となり、5年平均の43.2%とほぼ同水準だった。

■ポラテクノ <4239>  1,108円  +42 円 (+3.9%)  11:30現在
 偏光フィルムの製造販売を主力とするポラテクノ <4239> [JQ]が大幅続伸している。27日、X線分析装置用部材を製造する英・RaySpec社の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが先行しているようだ。RaySpec社はX線分析装置用半導体検出器と信号処理装置の製造販売を手掛ける。同社はRaySpecのX線分析装置用事業をグループ内に取り込むことにより、X線分析装置用部材事業での競争力強化を図る。

■ABホテル <6565>  5,360円  +200 円 (+3.9%)  11:30現在
 25日に東証ジャスダック市場および名証2部市場に新規上場したABホテル<6565>は、名証では上場4日目の午前9時12分に公開価格の3.8倍に当たる5660円で初値をつけた。同社は、東祥<8920>の子会社で、「ABホテル」のブランドで愛知県を中心にホテルチェーンを展開。ジャスダック市場では上場初日の25日に公開価格の2.0倍に当たる3060円で初値をつけたが、26日、27日とストップ高まで買われていた。

■Jエレベータ <6544>  2,168円  +65 円 (+3.1%)  11:30現在
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が3連騰。機関投資家とみられる継続的な実需買いが観測されるなか、連日の上場来高値更新と上値追いを加速させている。同社は独立系でエレベーターやエスカレーターの保守・保全を手掛け、4万台を超える保守契約台数を誇る。利益採算の高いエレベーターのリニューアル業務では、巻上機をそのままに制御盤だけを交換する「分割リニューアル」が好評でコスト競争力を高めている。また、エレベーターの遠隔監視技術でも先行しており、今月20日に「遠隔監視支援装置」が米国、中国、香港で特許権を取得したことを発表している。18年3月期業績は2度にわたる上方修正を行い、営業利益段階で前期比倍増の12億3000万円を見込んでいるが、一段の増額も視野に入る。

■住友金属鉱山 <5713>  5,153円  +114 円 (+2.3%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>など非鉄株が高い。住友鉱は年初来高値を更新し、07年以来10年ぶりの水準に上昇した。ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は27日に前日比115ドル高の1トン=7240ドルに上昇。一時、7259ドルと14年1月と約4年ぶりの水準に値を上げた。市場では中国最大手の産銅会社が生産停止の指示を受けたことなどが注目されている。LMEの銅価格は9日連日高となっている。アルミや亜鉛の価格も上昇しており、この日は東邦亜鉛<5707>や日本軽金属ホールディングス<5703>なども値を上げている。

■川崎重工業 <7012>  4,015円  +75 円 (+1.9%)  11:30現在
 川崎重工業 <7012> が大幅続伸。25日、ノルウェー向けオフショア船契約を解除すると発表したことが引き続き評価されているようだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を4800円→5000円に引き上げている。リポートでは、当面の最大リスクであったオフショア船契約の解除を受け、18年3月期以降の当該船に関する追加費用発生リスクが解消したことを評価。株価は来期以降の業績本格回復を織り込む局面とみて、オーバーウエートを強調している。

■日本郵船 <9101>  2,772円  +29 円 (+1.1%)  11:30現在
 日本郵船 <9101> が続伸。27日、関東財務局に提出された大量保有報告書で旧村上ファンドの関係者が運営する投資ファンド、オフィスサポートとレノの同社株保有率が5.12%→5.64%に増加したことが判明しており、これが買い材料視された。オフィスサポートとレノは「投資先にモノ言う投資家」と知られている。同社株の保有目的についても「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」と記載されていることから、株主発言による株主還元強化などへの思惑買いが向かった。

■サンバイオ <4592>  3,335円  +35 円 (+1.1%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が3日続伸で130円高の3430円まで上値をのばし、今月15日につけた上場来高値3440円のクリアを目前にとらえている。同社は再生細胞薬の開発を手掛けるバイオベンチャーで、脳神経系疾患などを中心に展開、慢性期脳梗塞や外傷性脳損傷を対象とした治療薬開発に大きな期待を担っている。そのなか、脳梗塞などによる身体の麻痺を治療する再生細胞薬「SB623」は、脳内の神経組織に投与して自然な再生機能を誘発し、その結果運動機能を回復させる効用が期待され、マーケットでも注目を集めている。直近では、SB623の慢性期脳梗塞を対象としたフェーズ2b臨床試験に対し、カリフォルニア州再生医療機構から総額2000万ドルの補助金を獲得。現在既存薬が存在しないこともあって市場性は膨大で、2019年にもフェーズ3への進展に思惑が高まっている。

■クスリアオキ <3549>  6,000円  +40 円 (+0.7%)  11:30現在
 クスリのアオキホールディングス<3549>が3日続伸となっている。同社は27日取引終了後に、12月度(11月21日~12月20日)の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比8.5%増となり、前月度の伸び率(3.4%増)から拡大したことが好感されているようだ。既存店ベースで客数が同5.9%増(前月度は1.6%増)に伸びたほか、客単価が同2.5%増(同1.8%増)と堅調に推移したことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同20.4%増(同15.4%増)となっている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,326円  +13 円 (+0.6%)  11:30現在
 ディー・エヌ・エー <2432> は27日、業績予想の修正を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)営業利益を従来計画の168億円→275億円に63.7%上方修正したことが買い材料視された。清算手続きが完了した欧米ゲーム子会社DeNA Globalとngmocoに係る為替差額104億円を計上することが上振れの主因。スポーツ事業の好調も業績拡大を後押しした。

■DCMホールディングス <3050>  1,043円  -74 円 (-6.6%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 27日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は18%減益」が嫌気された。DCMホールディングス <3050> が12月27日大引け後(15:30)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比0.9%増の167億円となり、通期計画の198億円に対する進捗率は84.8%に達したものの、5年平均の87.5%を下回った。
  ⇒⇒DCMホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■日本板硝子 <5202>  1,000円  -32 円 (-3.1%)  11:30現在
 日本板硝子<5202>は反落。同社は27日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の修正を発表した。最終利益を80億円から10億円(前期比82.2%減)へ修正した。売上高は6000億円(同3.3%増)、営業利益は360億円(同20.6%増)で据え置いた。これは、米税制改革の成立により、繰延税金資産を新税率で再評価したことに伴い、同資産を約100億円取り崩し、法人所得税に計上するため。

■岡谷鋼機 <7485>  13,320円  +2,880 円 (+27.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 27日、岡谷鋼機 <7485> [名証] が12月27日大引け後(17:00)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の168億円に伸び、通期計画の195億円に対する進捗率は86.2%に達し、5年平均の75.4%も上回った。
  ⇒⇒岡谷鋼機の詳しい業績推移表を見る

■ベルグアース <1383>  2,042円  +400 円 (+24.4%) ストップ高   11:30現在
 ベルグアース<1383>がストップ高。27日の取引終了後、中国の河北銘福隆農業開発と合弁で新会社を設立し、中国で本格的な苗事業を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。新会社は、河北銘福隆農業開発60%、ベルグアース40%の出資で設立し、中国での苗事業開始を目的とした企画・運営準備を行うという。なお、18年10月期業績への影響は軽微としている。

■富士ソSB <6188>  1,754円  +300 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 27日、富士ソフトサービスビューロ <6188> [JQ]が18年1月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年3月期の期末一括配当を従来計画の20円→7円に修正した。年間配当は実質5.0%の増額となる。

●ストップ高銘柄
 ベルグアース <1383>  2,042円  +400 円 (+24.4%) ストップ高   11:30現在
 富士ソSB <6188>  1,754円  +300 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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