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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ラクオリア、ABホテル、象印

ラクオリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラクオリア創薬 <4579>  1,880円  +323 円 (+20.8%)  11:30現在
 25日、ラクオリア創薬 <4579> [JQG]が17年12月期の連結経常損益を従来予想の7億7700万円の赤字→3億3300万円の赤字に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなったことが買い材料視された。選択的ナトリウムチャネル遮断薬のライセンス契約を結んだマルホ社から契約一時金を受領したほか、他の案件でマイルストーン収入やロイヤリティ収入が想定より伸びたことが寄与。臨床試験の遅延や経費削減の進展で採算が改善することも上振れに大きく貢献する。

■ABホテル <6565>  4,460円  +700 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 ABホテル<6565>がストップ高。「ABホテル」のブランドで愛知県を中心にホテルチェーンを展開している。25日に東証ジャスダックと名証2部に新規上場した直近IPO銘柄で親会社はスポーツクラブ運営事業などを手掛ける東祥<8920>。初値は公開価格(1500円)の約2.0倍となる3060円だった。インバウンド需要による業績拡大期待も強く、上場2日目となるこの日も買い人気を集めている。

■象印マホービン <7965>  1,203円  +148 円 (+14.0%)  11:30現在
 象印マホービン <7965> [東証2] が急反騰。25日、18年11月期の年間配当は創業100周年記念配当を実施し、前期比8円増の30円に増配すると発表。前日終値ベースの配当利回りは2.84%に上昇しており、これを好感する買いが向かったようだ。併せて発表した17年11月期の連結経常利益は前の期比28.2%減の84.9億円で着地した。中国販売は好調だったものの、国内売上が低迷したうえ、炊飯ジャーやステンレスマホービンの利益率が低下したことも響き、大幅減益となった。18年11月期は前期比3.6%増の88億円に伸びる見通しとした。

■シミックHD <2309>  2,032円  +168 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 25日、シミックホールディングス <2309> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.94%にあたる55万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月26日から18年7月20日まで。

■KHネオケム <4189>  2,917円  +164 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 KHネオケム <4189> が大幅続伸。25日、機能性材料事業の主力製品である冷凍機油原料の生産能力を増強するため、新規製造設備を建設すると発表しており、将来的な業績拡大に期待する買いが向かった。冷凍機油はエアコンの内部で冷媒を循環させるために使用する潤滑油。中国をはじめとする新興国でエアコン市場が拡大しているほか、国際的な環境規制の強化で環境配慮型冷凍機油の需要伸長が予想されるなど、冷凍機油の需要は拡大基調にある。新規製造設備の総投資額は約75億円、生産開始は20年1月を予定している。

■高島屋 <8233>  1,188円  +43 円 (+3.8%)  11:30現在
 高島屋<8233>が続伸し、約半年ぶりに年初来高値を更新している。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高6788億9400万円(前年同期比3.1%増)、営業利益217億1000万円(同5.6%増)、純利益144億7700万円(同9.5%増)と増収増益で着地したことが好感されている。個人消費が底堅さを増したことやインバウンド需要の堅調継続で、百貨店事業では高額品が引き続き好調に推移し、ボリュームソーンの衣料品や雑貨なども復調に向かい始めた。これにより同事業の売上高は5967億円(同4.3%増)となったほか、営業利益は80億7500万円(同15.4%増)となり増益を牽引した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高9510億円(前期比3.0%増)、営業利益360億円(同5.9%増)、純利益230億円(同10.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■WDBホールディングス <2475>  3,800円  +95 円 (+2.6%)  11:30現在
 技術者派遣を展開するWDBホールディングス <2475> が4日続伸し、上場来高値を更新した。26日、厚生労働省が11月の有効求人倍率を発表。季節調整後の値は前月を0.01ポイント上回る1.56倍と2ヵ月連続で上昇した。これを受け、人材サービス関連株の一角に業績拡大を期待する買いが改めて向かっている。同社のほか、人材派遣や請負を手掛けるnms <2162> [JQ]、MS-Japan <6539> 、ウィルグループ <6089> 、クックビズ <6558> [東証M]、求人サイトを運営するキャリアデザインセンター <2410> なども買い先行の展開となっている。

■長谷川香料 <4958>  2,351円  +29 円 (+1.3%)  11:30現在
 長谷川香料<4958>が続伸。25日の取引終了後、台湾に香料の輸入販売と卸売などを手掛ける現地法人を設立したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同社ではこれまで台湾では現地販売店のルートを活用し、営業活動や市場開拓を行ってきたが、今後も安定的な香料需要が見込めることから、営業活動の強化による売り上げ拡大を目的に、現地法人を設立するという。なお、営業開始は18年3月からで、18年9月期業績への影響は軽微としている。

■住友大阪セメント <5232>  538円  +5 円 (+0.9%)  11:30現在
 住友大阪セメント<5232>は3日続伸。25日の取引終了後、来年4月1日出荷分からセメント・固化剤の価格を1トン当たり1000円値上げすると発表しており、採算改善につながるとの期待から買いが入っている。燃料である石炭石油価格の上昇や物流コストの上昇などを価格に転嫁するという。既に太平洋セメント<5233>は20日に同程度の値上げを発表しているほか、25日には宇部三菱セメント(東京都千代田区)も値上げを発表していることから、大手3社の値上げ方針が固まったことになる。

■大東建託 <1878>  23,215円  +205 円 (+0.9%)  11:30現在
 大東建託<1878>が4連騰、12月5日に上放れて以降、株価上昇もさることながら陽線の多さが際立つ。引けにかけて継続的な買い注文が入っていることを意味しており、機関投資家とみられる実需買いが株高を後押ししていることがうかがえる。18日に自社株買いの終了を発表し翌19日に大きく売られたが、下値ではしっかりと買いが入り、すぐにバランスを立て直している点もそれを裏付けている。同社は独自ノウハウで賃貸住宅を地主に提案する事業を展開しているが、ここ市場が急速に拡大する賃貸保証ビジネスにも展開している。賃貸保証ビジネスは、滞納家賃の保証や滞納家賃の請求・督促・回収を行うだけでなく、入居の際に求められる連帯保証人を引き受ける業務も行っており、既に1000億円規模のマーケットで今後も市場拡大が続くとみられている。業績は2009年3月期から前期まで9期連続の増収営業増益を続けており、今期も収益拡大基調が続く見通しで、買い安心感がある。

■JT <2914>  3,722円  +4 円 (+0.1%)  11:30現在
 JT<2914>が頑強な展開。きょうは12月決算企業の権利付き最終売買日であり、駆け込みの配当取り狙いの買いなどが入りやすい。前日終値ベースでJTは年間配当利回りが3.76%と高い。このほか配当利回り3%台後半のキヤノン<7751>、4%を超える大塚家具<8186>や、GMOフィナンシャルホールディングス<7177>なども注目される。

■ストライク <6196>  4,935円  -415 円 (-7.8%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 ストライク<6196>が急落。25日に発表された18年8月期第1四半期(17年9~11月)の営業利益は前年同期比8.8%減の2億3300万円だった。同社は中小企業向けのM&A仲介業務を手掛けているが、前年同期にあった大型案件の反動減により案件成約単価が下落したほか、積極的な採用による人件費の増加が響いた。今通期の連結営業利益は前期比15.3%増の13億2600万円を計画している。

■あさひ <3333>  1,314円  -57 円 (-4.2%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 あさひ<3333>が続落している。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)単独決算は、売上高434億1800万円(前年同期比5.7%増)、営業利益40億5300万円(同9.5%増)、純利益26億9500万円(同8.3%増)と増収増益となったが、9月~11月では70%営業減益となっており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出ているようだ。一般車を中心に販売の鈍化傾向が続いていることに加えて、10~11月に台風の影響などがあり客数が落ち込み既存店売上高が苦戦した。積極出店を続けていることで販管費が膨らんだことも利益を圧迫した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高538億円(前期比5.3%増)、営業利益36億円(同6.3%増)、純利益23億7000万円(同9.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■しまむら <8227>  12,570円  -510 円 (-3.9%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 しまむら<8227>は4日続落。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算が、売上高4269億1200万円(前年同期比0.4%減)、営業利益350億8500万円(同11.3%減)、純利益239億7400万円(同9.3%減)と2ケタ減益となったことが嫌気されている。9~10月にかけて気温が高く推移したことや、10月下旬に2週連続で週末に台風が襲来した影響などから主力のしまむら事業の売上高が同1.7%減と苦戦した。また、チラシが中心となっていた従来の販売促進から、テレビCMやWEBによる販促へシフトを進めたほか、人件費の増加なども利益を圧迫した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高5930億円(前期比4.9%増)、営業利益512億円(同4.9%増)、純利益348億円(同5.9%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 日本ユピカ <7891>  2,163円  +400 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 山王 <3441>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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