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【材料】<動意株・25日>(大引け)=木村化工機、日本ユピカ、バルクHDなど

木村化 <日足> 「株探」多機能チャートより
 木村化工機<6378>=大幅高。全般相場は主力株が手掛けにくいなか、年末特有の材料株物色の動きが強まっている。そのなか同社は化学プラントを主力としており、民間企業の設備投資需要の恩恵を受け業績を好調に伸ばしている。18年3月期営業利益は従来予想の8億7000万円から12億円に大幅上方修正しており、これを発表した11月中旬以降株価は急速に居どころを変えた経緯がある。また、原子力発電分野で高い実績を有しているが、安倍政権の長期安定化が見込まれるなか、中期的に原発再稼働の流れが強まるとの思惑も、株価の先高期待につながっている。ここにきて急騰後の調整一巡から投機資金が再攻勢の構えだ。

 日本ユピカ<7891>=ストップ高。きょう付の化学工業日報で、「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用高機能熱硬化性樹脂『CBZ』の欧州展開がいよいよ本格化する」と報じられており、業績への寄与を期待した買いが入っている。 記事によると、年明け早々に欧州企業とのライセンス契約を正式に結ぶことが決まり、ライセンス先企業が欧州域内を中心として自動車や船舶、CFRPのプリプレガーなどに売り込みを開始するという。これまでのサンプル出荷では高い評価を得ているとしていることから、将来的な需要拡大期待が高まっているようだ。

 バルクホールディングス<2467>=一時ストップ高。同社は22日取引終了後に、イスラエルのサイバージム社とサイバーセキュリティー分野での共同事業に関して独占的ライセンス契約を締結したと発表。これが材料視されているようだ。両社は11月9日付で、共同事業体を通じて米ニューヨーク州にサイバー攻撃に対応するためのトレーニング施設を開設することや、サイバージム社が開発したサイバー環境を模したトレーニング施設を米国および日本で販売・サービス提供を行うことなどで合意済み。この合意に基づき、共同事業体がサイバーセキュリティーサービスを行うためのサイバージム社による支援サービスの内容・条件を定めるため、このほどライセンス契約を結んだ。

 飛島建設<1805>=急伸。同社は前週末22日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を1190億円から1300億円(前期比10.3%増)へ、営業利益を44億円から65億円(同18.7%増)へ、純利益を33億円から43億円(同1.9%減)へ上方修正したことが好感されている。工事の進捗などに伴い売上高が計画を上回ることに加えて、工事採算性の向上などに伴う完成工事総利益の増加が各利益を押し上げるとしている。

 ジーンズメイト<7448>=急騰。同社は前週末22日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比13.2%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。ナショナルブランドのカットソーやアウター類が牽引したほか、期間を通してメンズ・ウイメンズともにトップスが好調に推移した。また、ボトムス類も主力の5ポケットパンツに復調の兆しが見られるとしている。なお、全店売上高は同0.8%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回った。

 日本カーボン<5302>=急反発。同社は2日取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を267億円から272億円(前期比18.8%増)へ、営業利益を13億円から24億円(前期6億6300万円の赤字)へ、最終利益を12億円から18億円(同54億1300万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。人造黒鉛電極の市況の変化で収益が改善方向にあることに加えて、ファインカーボンも半導体関連市場などの好況により堅調に推移したことが貢献。また、各セグメントの生産体制最適化や原価低減により利益の改善が進んでいることも寄与するとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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