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【材料】本日の注目個別銘柄:エーザイ、東エレク、スタートトゥデイなど

エーザイ <日足> 「株探」多機能チャートより

<4523> エーザイ 6061 -1057
大幅続落。同社とバイオジェン・インクでは、抗アミロイドβ(Aβ)プロトフィブリル抗体BAN2401について、フェーズ2試験の12カ月時点の解析において、ベイジアン解析に基づく成功基準である主要評価項目を満たさなかったと判断されたと発表。今後18カ月時点の包括的な最終解析が予定されており、最終解析結果は18年後半に得られる予定。短期的な期待材料とされてきただけに、失望感が優勢に。

<4536> 参天薬 1734 -151
大幅続落。Opsiria(DE-109)の承認申請に対し、米国FDAは現時点で承認不可として審査完了報告通知を送付したと伝わっている。有効性を示す追加データが承認には必要とされているもよう。Opsiriaは非感染性後眼部ぶどう膜炎の治療薬で、米国で自社販売する初めての品目となる予定であった。業績面への影響は軽微であるが、米国市場進出計画が白紙になったことはネガティブ視されているもよう。

<3099> 三越伊勢丹 1315 -31
続落。第3四半期決算で特別損失約43億円を計上すると発表、ネクストキャリア制度の見直しを実施したことで、退職金の積み増しなどを行うもようだ。一方、早期退職制度の2017年度の応募者が173人になったとしているが、今年度から3年間で800-1200人の応募を想定しており、計画を下回る推移とみられる。構造改革の遅れにつながる可能性などを警戒する動きが先行へ。

<2453> JBR 717 +61
大幅続伸。自己株式の取得実施を発表しており、買い材料視される展開になった。一株当たり株式価値の向上や目先の需給改善期待へとつながっているようだ。取得上限は発行済み株式数の1.29%に当たる45万株、1.7億円であり、取得期間は本日から18年の12月21日までとしている。信用取組妙味が強い状況の中、買い戻しの動きなども急がれる形のようだ。

<8035> 東エレク 20800 -485
大幅反落。同社のほか、ディスコや東京精密、SCREENなど半導体製造装置各社の株価下落が目立った。前日の米国株市場では、アプライドマテリアルズが2.6%の下落となっているほか、インテル、エヌビディアなどの半導体関連が軒並み下落している。足元で米半導体関連株はリバウンドに転じていたが、依然として先行きの不透明感は拭い切れない形のようだ。

<7420> 佐鳥電機 1141 +96
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は2.4億円から3.8億円に、通期では8億円から9億円、前期比27.5%増へ増額修正。利益率の改善によって売上総利益が増加したほか、販管費の削減が利益を押し上げるようだ。第1四半期から収益改善はみられていたが、PBR水準などにも割安感が強く、水準訂正への期待が強まっている。

<3092> スタートトゥ 3540 -70
続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も3700円から3500円に引き下げている。ブランドクーポンの拡大、新規ブランド投入、ツケ払いサービス開始などの施策効果は第3四半期以降一巡感が出てくると考えているもよう。また、PBに関するコストや採寸ボディスーツの無料配布に関わるコストなどは今期収益へのマイナス影響が発生するともみている。
《DM》

 提供:フィスコ

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