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【材料】<動意株・20日>(大引け)=サンコール、オカダアイヨン、NICなど

サンコール <日足> 「株探」多機能チャートより
 サンコール<5985>=大幅高。同社は自動車用精密ばねを製造している。トヨタグループやホンダグループを取引先としており、安定した収益環境を確保している。環境規制の強化を背景に世界的な電気自動車(EV)シフトの動きが強まっているが、同社は金属加工技術を応用した電池用部品の開発などを手掛け、この動きにも対応している。PERは依然として11倍台、PBRは0.6倍台と株価指標面でも割安感が強い。

 オカダアイヨン<6294>=4日ぶりに反発。岩井コスモ証券が19日付で投資判断を新規に「A」とし、目標株価を2540円に設定したことが好材料視されているようだ。同社は解体作業用機器の大手で、都市再開発向けなどで破砕機の需要が旺盛と評価。また、当面、首都圏を中心に解体作業用機器の需要が高水準で推移するとして、18年3月期営業利益を会社計画の12億5000万円を上回る13億円と予想。また、19年3月期は同17億円を見込んでいる。

 エヌアイシ・オートテック<5742>=急反発。東海東京調査センターが19日付で投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価2850円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同社はFPD製造装置向けアルミ合金製構造材「アルファフレームシステム」を主力としており、主要顧客はキヤノン<7751>、東レエンジニアリング(東京都中央区)など。11月2日に発表した上期決算時点では、18年3月期通期業績予想は据え置かれたが、同センターでは下期も上期業績の好調が継続する前提で、売上高が前年比17%増の95億円、営業利益が同38%増の11億5000万円(会社計画8億4900万円)になると予想。続く19年3月期もFPD製造装置向けや半導体製造装置向けの牽引で2ケタ増収増益を予想している。

 チタン工業<4098>=ストップ高。この日、同社と東芝<6502>との「チタンニオブ複合酸化物電極用活物質及びそれを用いたリチウム二次電池」の特許が発行(登録日は12月1日)されたことが好材料視されているようだ。同特許は、リチウム二次電池の活物質として有用なチタンニオブ複合酸化物およびそれを用いたリチウム二次電池に関するもの。リチウム電池の負極材料として一般的なカーボン系負極ではなく、安価な固相法により電気容量が高く、サイクル容量維持率の優れたチタンニオブ複合酸化物を用いているとしている。

 テセック<6337>=ストップ高。同社は19日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を45億円から56億円(前期比36.8%増)へ、営業利益を4億円から8億円(同3.8倍)へ、純利益を3億6000万円から7億5000万円(同2.9倍)へ上方修正したことが好感されている。国内外の市場において、車載向けパワーデバイス用の高付加価値戦略モデルの受注が計画を上回って推移したことなどが要因という。また、業績予想の修正に伴い、従来20円を予定していた期末一括配当を20円増額して40円にするとあわせて発表したことも好材料視されている。なお、前期実績の20円に対しては20円の増配になる予定だ。

 NaITO<7624>=急騰し年初来高値更新。企業の設備投資需要を背景に金属加工用工具などが収益に貢献、18年2月期営業利益は前期比3割増の6億5000万円と高変化を予想するが、保守的で市場では一段の上方修正が意識されている。前日の米株安で主力株が動きにくいなか、年末特有の小型材料株物色の波に乗った。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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