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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

明豊エンタ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ヴィスコ <6698>  21,650円 (+4,000円、+22.7%) ストップ高

 ヴィスコ・テクノロジーズ <6698> [JQ]が連日の急騰でストップ高。同社は画像処理・外観検査などの画像処理検査装置の製造・販売会社で13日にジャスダックへ新規上場した。18日で上場4日目だが、株価は2万1650円まで上昇。公開価格(4920円)から4.3倍の水準まで上昇した。学習機能を備えた外観検査装置などを手掛け、高成長を期待する声が多い。半導体や自動車業界向けなどの工場の省力化投資の波に乗り業績拡大が見込まれている。

■明豊エンタ <8927>  443円 (+80円、+22.0%) ストップ高

 明豊エンタープライズ <8927> [JQ]が4日続急騰でストップ高。15日に決算を発表。18年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比14倍の9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の賃貸アパート4棟、中古再生物件1棟を引き渡し、2.6倍の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の9億円をすでに0.9%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の4.24%にあたる104万6800株(金額で3億8000万円)を上限に、18日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことも買いに拍車を掛けた。

■ガイアックス <3775>  630円 (+100円、+18.9%) ストップ高

 ガイアックス <3775> [名証C]が急反騰でストップ高。18日前引け後、同社とサイバートラスト(東京都新宿区)が、「サイバートラスト オンライン本人確認プラットフォームサービス」を利用し、日本で初めてマイナンバーカードの読み取りによる公的個人認証を用いた本人確認を実現するスマートフォンアプリ「TRUST DOCK 公的個人認証」を公開したと発表しており、これを好感した買いが入った。また同時に、その第1弾の利用事例として、総務省のIoT(モノのインターネット)サービス創出支援事業「デジタル身分証とスマートロックを利用した自治体スペースシェア」において、秋田県湯沢市の自治体スペースシェアでの試験運用を開始したとしている。

■ツナグS <6551>  4,885円 (+700円、+16.7%) ストップ高

 ツナグ・ソリューションズ <6551> [東証M]が5日ぶりに急反騰でストップ高。15日、同社が12月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、東北で人材派遣事業を展開するスタープランニングの全株式を取得し子会社化する。取得価額は4.8億円。

■アイケイ <2722>  4,885円 (+700円、+16.7%) ストップ高

 アイケイ <2722> [JQ]が3日続急騰でストップ高。18日午後0時20分ごろ、18年5月期の連結業績予想について、売上高を185億9000万円から188億6000万円(前期比23.5%増)へ、営業利益を7億4000万円から10億円(同79.5%増)へ、純利益を5億3000万円から6億9000万円(同62.4%増)へ上方修正したことが好感された。主力のメーカーベンダー事業で通販ルート、海外・インバウンドルートの売り上げが計画を上回ったことが要因。また、テレビショッピング放映枠の見直しなどを行ったことで広告宣伝費が計画を下回ったことも寄与したという。

■シライ電子 <6658>  726円 (+100円、+16.0%) ストップ高

 シライ電子工業 <6658> [JQ]が急反騰。同社はプリント配線板を製造するが、トヨタ自動車 <7203> がエコカー戦略への軸足を電気自動車(EV)にシフトする動きをみせ、足もとEV関連特需への期待が盛り上がってきた。トヨタはマツダ <7261> やデンソー <6902> と共同でEV開発会社を設立する計画にあり、デンソーを主要販売先とするシライ電子に収益チャンスが広がるとの見方が株価を突き上げる格好となった。

■ラクオリア <4579>  1,531円 (+210円、+15.9%)

 ラクオリア創薬 <4579> [JQG]が3日続急騰。同社の導出先であるAskAt(名古屋市)は18日、ライセンス契約を結んでいる中国のRMXバイオファーマが提出していたEP4拮抗薬AAT-007の疼痛を対象とした治験届が中国国家食品医薬品監督管理局(CFDA)から承認されたと発表した。この承認で中国での臨床試験が開始可能になり、AskAtはRMX社から契約に規定された一時金を受領する。なお、ラクオリア創薬は2013年1月にAskAtとの間でEP4拮抗薬に関する導出契約を結んでおり、この件でラクオリア創薬はAskAtから一時金を受領することになるほか、AskAtがEP4拮抗薬により得られる収益に対して、一定料率のロイヤルティーを受け取る権利を保有している。

■ソースネクス <4344>  1,396円 (+185円、+15.3%)

 東証1部の上昇率2位。ソースネクスト <4344> が4日ぶりに急反騰。18日、世界50言語以上に対応した通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」について、日本国内の独占販売権に続いて、米国およびカナダでも独占販売権を取得したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「POCKETALK」について同社は、17年11月13日付で米国、カナダでの販売権を獲得していたが、オランダのトラビス社と契約改定を行ない12月15日付けで、同2ヵ国においては、コンシューマ向け翻訳デバイスの独占販売権を獲得したという。来年1月には、ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市「CES2018」に出展して、海外ユーザーへ向けて「POCKETALK」を発表し、米国やカナダでの販売を推進するとしている。

■ユーザベース <3966>  3,040円 (+200円、+7.0%)

 ユーザベース <3966> [東証M]が続急伸。15日、同社が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■オープンドア <3926>  6,310円 (+370円、+6.2%)

 オープンドア <3926> が6日ぶりに急反発。15日、同社が18年1月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■GMO <9449>  2,135円 (+104円、+5.1%)

 GMOインターネット <9449> が3日続伸し新高値。大手仮想通貨取引所のビットフライヤーによるとビットコイン価格は17日に一時220万円台に乗せ最高値を更新した。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でビットコイン先物の取引が18日から開始されたことも材料視された様子だ。GMOはビットコインのマイニング(採掘)事業に乗り出すなどグループ全体で仮想通貨 ブロックチェーン領域へ注力していることから、同社株を再評価する動きが強まっている。

■パーソルHD <2181>  2,771円 (+114円、+4.3%)

 パーソルホールディングス <2181> が5日ぶりに反発。同社は18日、クラウドソーシングサービス大手のランサーズ(東京都渋谷区)と資本・業務提携したと発表。両社は提携開始にあたり、まずはパーソルグループでIT・ものづくりエンジニアの人材派遣を手掛けるパーソルテクノロジースタッフとの業務連携を始める予定。さらに、事務派遣サービスを手掛けるパーソルテンプスタッフ、転職支援サービスのパーソルキャリアでも業務連携を行う計画で、両社でフリーランスや人材派遣、正社員など、より自由に働き方を選択できるプラットフォーム提供を目指すとしている。

■日油 <4403>  3,060円 (+121円、+4.1%)

 日油 <4403> が反発。同社は18日午後2時に、130万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.50%)、40億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。自社株取得は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることなどが主な目的。取得期間は19日から来年2月28日までとなっている。

■菱ガス化 <4182>  3,210円 (+105円、+3.4%)

 三菱ガス化学 <4182> が反発。18日、アクティブ光ケーブルの開発販売を行う韓国のベンチャー企業オプトマインド社に出資し、アクティブ光ケーブルの販売権を獲得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。アクティブ光ケーブルは、両端に光電変換コネクタを持つ光ケーブル。光信号の伝送により、銅配線における電気信号の伝送では困難な高速・大容量のデータ伝送が可能なほか、光電変換コネクタによって電気信号の伝送も可能なため、従来の銅線に置き換えてそのまま使用することができるのが特徴。現在、データセンター用や4K・8Kテレビのディスプレー用途での利用が広まりつつあることから、業績への貢献が期待されている。

■キッツ <6498>  834円 (+26円、+3.2%)

 キッツ <6498> が5日ぶりに大幅反発。前週末15日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を270万株(発行済み株数の2.70%)、または25億円としており、取得期間は12月21日から来年3月20日まで。資本効率の向上や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実施、さらに株主への一層の利益還元を目的としている。

■三菱UFJ <8306>  821.6円 (+23.1円、+2.9%)

 メガバンクが反発。三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> がそろって3日ぶりに反発。米税制改革法案の成立期待が膨らみ15日の米株式市場は大幅高となり、ダウ平均株価は最高値を更新した。米長期金利の上昇を受け、JPモルガン・チェースやシティグループなど米銀行株が上昇。この流れを受け、日本の大手銀行株にも買いが流入した。

■トヨタ <7203>  7,162円 (+196円、+2.8%)

 トヨタ自動車 <7203> 、ホンダ <7267> など自動車株に買いが先行した。前週末の米国株市場でNYダウをはじめ主要3指数がいずれも過去最高値を更新したことで国内外投資家のリスク許容度が高まっていることに加え、足もとの外国為替市場で1ドル=112円70銭台での推移と円安ドル高に振れており、輸出採算の向上期待が株価にプラスに作用している。トヨタは、環境規制強化が強まる欧州で、ハイブリッド車の売り上げが好調に推移していることなども報じられており追い風となった。

■アニコムHD <8715>  3,500円 (+90円、+2.6%)

 アニコム ホールディングス <8715> が上伸。15日の取引終了後に発表した11月度の月次経営パラメーターで、新規契約件数が1万1595件(前年同月比16.8%増)と8ヵ月連続で2ケタ増となり、足もとの順調な業績推移を好感した買いが入った。また、正味収入保険料も25億8200万円(同11.6%増)と連続で2ケタ増となったほか、保有契約件数は67万7607件(前月比0.8%増)と順調に積み上がっていることも好材料視されたようだ。

■サイバー <4751>  4,315円 (+110円、+2.6%)

 サイバーエージェント <4751> が4連騰で新高値。ネットTV「AbemaTV」の成長への期待が膨らむほか、ビットコイン事業にも展開。10月にサイバーエージェントビットコインを設立し仮想通貨所の運営を目指している。また、サイバーはセレス <3696> の第三者割当増資を引き受け、第6位の大株主となることが発表されている。セレスは仮想通貨取引所「ビットバンク」を持ち分法適用関連会社としているほか、マイニング事業も手掛けており足もとで株価は急騰した。市場では、今後のサイバーとセレスの協業による事業展開が注目されている。

■ベルーナ <9997>  1,362円 (+32円、+2.4%)

 ベルーナ <9997> が3日ぶりに反発。前週末15日の取引終了後に発表した11月度の売上高(速報値)が、前年同月比9.3%増となり、16ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。総合通販事業で衣料品と家具・雑貨などが伸長したほか、ソリューション事業で封入・同梱サービス、通販代行サービスが前年を上回ったことが寄与した。また、ファイナンス事業も融資残高が伸長し前年を上回ったとしている。

■ツムラ <4540>  3,790円 (+80円、+2.2%)

 ツムラ <4540> が反発。SMBC日興証券が15日付で、投資評価を新規に「2」、目標株価を3400円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券によると、株式市場は、同社が国内医療用漢方製剤市場で8割超の圧倒的シェアを持つ半面、市場が成熟しており大幅な数量増は見込みにくいこと、原料調達方法の見直しにより、生薬価格変動リスクが抑制され始めているとの評価を織り込んで来たところであるとみているが、同社が今年9月に発表した中国市場進出について、株式市場でのコンセンサスが未形成であると指摘。中国の漢方の市場成長が期待されるなかで、同社が得意とするエキス製剤が中国事業を牽引する可能性は注目に値するとしている。

■東エレク <8035>  21,320円 (+365円、+1.7%)

 東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、SUMCO <3436> など半導体関連株が高い。外資系証券の半導体需要の先行き見通しに懐疑的なリポートなどが引き金となって、11月下旬以降は世界的に半導体関連株が調整する流れとなったが、足もとは売り圧力が軽減してきた。前週末の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック指数が最高値に買われたほか、アプライドマテリアルズ、インテル、ザイリンクス、エヌビディアなど半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も4日ぶり反発に転じている、これを受けて東京市場でも半導体関連セクターに買いが優勢となった。

■幸楽苑HD <7554>  1,834円 (+31円、+1.7%)

 幸楽苑ホールディングス <7554> が続伸。前週末15日の取引終了後、京都工場(京都府京田辺市)をリンガーハット <8200> に売却し、それに伴い固定資産売却益5億1600万円を18年3月期業績に特別利益として計上すると発表したことから、業績上振れへの期待から買いが入ったようだ。京都工場の売却は、経営資源の効率化と収益性の向上を図るためで、引き渡しは来年3月を予定している。なお、同社は11月、不採算の52店を閉鎖すると発表。当面の出店についても東北・関東に限定する方との方針を発表している。

■大東建 <1878>  23,435円 (+265円、+1.1%)

 大東建託 <1878> が反発。同社は18日、子会社のガスパルが東京ガス <9531> の供給区域(東京地区など)で都市ガス事業を開始したことを明らかにした。また、18日は、人工知能(AI)を搭載した部屋探しサポート「AIラビット君」がチャットボットで24時間即時に自動回答するサービスを20日から開始することや、入居者の利便性を高めるスマートフォンアプリ「DK SELECT進化する暮らし」アプリを全面リニューアルしたことも発表している。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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