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【市況】個人投資家PIPE-gii:独自総合指数で今週を分析!!【FISCOソーシャルレポーター】

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家PIPE-gii氏が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人と連携し、より多様な情報を投資家に向けて発信しております。

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※2017年12月18日8時に執筆

■算出根拠となる独自総合指数値は、2.958 (前日比↑) :(前日2.900)
◆米10年債金利:2.351(前日比↓)
◆米2年債金利:1.840(前日比↑)
◆米10・2年債金利差:0.511 (前日比↓)
◆日米10年金利差: 2.307(前日比↓)
◆ドル円: 112.60円(前日比↑)
◆NY金:1,257.90 (前日比↓)
◆シカゴ日経: 22,685円(前日比↑)

■今週の日経平均株価予想(12月18日~12月22日)
始値:22,720円(先週末比↑)
高値:22,950 円(先週末比↑)
安値:22,500 円(先週末比↑)
終値:22,750 円(先週末比↑)

■今週の日経平均株価予想
NY市場の米10年債金利は低下とドル円は上昇、シカゴ日経225先物は22,685円(前日比125円高)で終えています。独自総合指数は、最高値圏(2.958)を維持。始値は22,720円辺りで始まり、高値は22,950円辺りと予想。高値圏では、利益確定売りで上値は重いでしょう。週間では22,500円辺りまで下げる場面もあると見ていますが、安値圏では、押目買いと個別物色が期待できるでしょう。終値は、上げ幅を縮めて22,750円辺りまで戻すと想定。日柄チャートの5日移動線(22,578円)と25日移動線(22,565円)が支持線として機能し下値は堅いでしょう。その他、ドル円は3日移動線(112.46円)を挟んでの展開になると想定、安値111.50円辺りから高値113.00円辺りのレンジを予想。地政学リスク要因次第では大きく動く場面もありそうです。
◆メジャーSQ値が22,590円でした、このラインが支持線か抵抗線になるかがポイントになるでしょう。

■今週予想参考の注目指数(8週目)
本日朝の、米長短金利差は0.584%(11日)から0.511%(先週比↓)と最低圏、ドル円は113.52円から112.60円(先週比↓)下落して乖離幅は拡大。ドル円は、 FRBの利上げが実現と、米法人税制改革案の年内成立の可能性が高まるものの、ドル円は112.60円辺りで推移しています。米長短金利差は15年初来の最低値(0.511)辺りで推移。米10年債金利は2.351と節目の2.400辺りを大幅に低下、米2年債金利は1.840と最高値を更新、従って米長短金利差が急上昇する望みは薄いと見ています。ドル円の36日移動線(112.84円)が抵抗線に再度変化、この移動線が抵抗線を形成すると円高トレンドになり、ドル円の中期(1~2ヶ月)・長期(3~6ヶ月)的トレンドになると思われます。従ってドル円は、米長短金利差に引かれるように乖離幅を縮めると想定。一部メディア報道では、米大統領のロシア疑惑で政権の不安定性と地政学リスクで、米10・2年債金利とドル円の乱高下には注意が必要でしょう。今後1~2ヶ月のドル円は、上限値112.80~下限値108.80円と想定できるでしょう!!

◆米2年債金利は、概ね日経平均株価と連動性が高く株価の先行指標、また米国景気・経済の先行指標と言えるでしょう。足元の米2年債金利は1.840で最高値圏を継続、株価の引き上げ効果で米株は史上最高値圏になっています。米政権の不透明性と地政学リスクで、米2年債金利の急低下には注意が必要です。

(注)米長短金利差は、米国金融政策と米国経済に敏感に反応して動き、米景気の先行指標と言われています。ドル円と米長短金利差では、概ね米長短金利差が先行して動き、ドル円との乖離幅は時間とともに収斂してどちらかに接近します。

◆以下10月30日執筆、米長短金利差(10年-2年)は、概ね米国経済のインフレ先行期待値(判断基準は0.000%)と言われています。私は米長短金利差とドル円の関係性を分析しています。概ね米長短金利差が先行し、その後ドル円が動いて来ます。年始来の米長短金利差は、高値1.282%(2月6日)から安値0.738%(10月19日)で足元は0.820%辺りで推移。一方ドル円は、高値116.48円(1月4日)から安値107.78円(9月8日)で足元は113.68円辺りで推移、特に9月の北朝鮮リスクからは112.80円から114.20円辺りと値幅は限定的になっています。北朝鮮リスク時から両指標は乖離幅が拡大していますが、時間とともに収斂され乖離幅はどちらかに接近します。両指標の短期的には、基軸国債の米10年債金利は、トランプ政策の不安定化が意識され上値(2.477%)は重いでしょう、従って米長短金利差の急上昇は見込みづらく、今後はドル円が米長短金利差の方向に接近するでしょう。年末までのドル円は、上限値114.50円~下限値108.50円レンジが想定できると見ています。

◆一般的にドル円との関連指標は、日米金利差(10年債)と言われています、日米金利差の上下幅でドル円の動きが説明されます。分析の仮説は、米長短金利差とドル円との指標では、米長短金利差の指標がリスク要因時に、ドル円より先行(英EU離脱・トランプ政権誕生時)して変化が表れている事が見て取れるようです。(あくまで私見です)

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執筆者:PIPE-gii
ブログ:独自総合指数で金融市場を分析する!!
※毎朝8時半前後に更新

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