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【市況】15日の香港市場概況:ハンセン1.1%安と続落、本土系銘柄の下げ目立つ

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

15日の香港市場は値下がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比318.27ポイント(1.09%)安の28848.11ポイントと続落し、本土企業株で構成されるH株指数が165.81ポイント(1.44%)安の11365.92ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1264億7400万香港ドルに拡大している(14日は1064億6200万香港ドル)。

中国の金利動向が不安視される。中国人民銀行(中央銀行)は14日、中期流動性ファシリティ(MLF)とリバースレポの金利を引き上げた。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の上昇基調は止まらず、3カ月物はこの日、約2年8カ月ぶりの高い水準を切り上げている。外部環境も不透明。米税制改革の年内成立期待が後退するなか、昨夜の米株が下げたことも嫌気されている。

業種別では、本土系不動産セクターがさえない。中国金茂HD(817/HK)が4.2%安、中国恒大集団(3333/HK)が4.0%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.1%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.1%安、首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が1.5%安、万科企業(2202/HK)が1.4%安で引けた。

H株金融セクターも下げが目立つ。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が4.9%安、招商銀行(3968/HK)が2.7%安、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が2.6%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.2%安と値を下げた。

中国自動車セクターも安い。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が5.8%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が4.0%、広州汽車集団(2238/HK)が3.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)と吉利汽車HD(175/HK)がそろって2.9%ずつ下落した。

建材セクターも売られる。中国建材(3323/HK)が6.7%安、中国中材(1893/HK)が6.6%安、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)と華潤水泥HD(1313/HK)がそろって2.8%安と値下がりした。

本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.80%安の3266.14ポイントで取引を終えた。資源・素材株が安い。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、金融株、自動車株、運輸株、インフラ関連株など幅広く売られた。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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