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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

イーグランド <日足> 「株探」多機能チャートより

■イーグランド <3294>  1,319円 (+91円、+7.4%)

 13日、東証がイーグランド <3294> [東証2]を20日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■タカキタ <6325>  940円 (+62円、+7.1%)

 タカキタ <6325> が上昇加速、時価は1996年以来約21年ぶりの高値圏に浮上した。飼料向けを中心とする農業機械メーカーで、17年4~9月期は梱包作業機や有機肥料散布機などが業績に貢献して、営業利益段階で前年同期比34%増の5億9700万円と高変化をみせた。18年3月期通期予想の8億円に対する進捗率は75%に達し、上方修正が有力視されている。中期的にも中国の習近平指導部のもとで強力に推し進められている大規模な農業政策の恩恵が大きい。国内では安倍政権が高収益型の畜産を実現するために国策でフォローする構えをみせている。また、ここにきて気温が急速に下がるなかで厳冬が意識されており、除雪機を手掛ける同社は大雪関連株の一角としても注目度が高い。

■第一カッター興業 <1716>  1,890円 (+120円、+6.8%)

 13日、東証が第一カッター興業 <1716> [東証2]を20日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■JCRファーマ <4552>  5,010円 (+210円、+4.4%)

 JCRファーマ <4552> が急反発し、上場来高値を更新した。13日、血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤「JR-141」の第1・2相臨床試験で良好な結果を得たと発表しており、これが好材料視された。今回実施した臨床試験では、ハンター症候群患者を対象として、JR-141を静脈内投与したときの安全性と体内における薬物動態に加えて、探索的に有効性の評価を行った。その結果、安全性に問題はなく、さらに中枢神経系症状のマーカーである脳脊髄液中のヘパラン硫酸が全例において減少したことを確認。これまで酵素補充療法では改善しないとされていた中枢神経系症状への効果が期待できるという。これを受け、同社は18年中に第2・3相臨床試験を開始する予定としている。

■オカモト <5122>  1,160円 (+48円、+4.3%)

 13日、オカモト <5122> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.03%にあたる100万株(金額で13億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月14日から18年3月30日まで。

■ドリコム <3793>  1,449円 (+57円、+4.1%)

 ドリコム <3793> が大幅高。同社はきょう、スマホゲーム「きららファンタジア」の公式ツイッターで、メンテナンス作業完了のメドがたったため本日中にサービスを再開する予定を公表。同ゲームは11日からサービスを開始し、その後、緊急メンテナンスが実施され、株価もこれが嫌気されるかたちで冴えない展開となっていた。

■IDEC <6652>  2,488円 (+94円、+3.9%)

 IDEC <6652> が3日ぶりに反発。13日から自己株処分の処分価格決定期間に入ったが、前日の価格決定は見送られた。これを受け、この日は売り方の買い戻しが流入した様子だ。公募増資や自己株処分の価格は、決定期間の初日に決まることが多いが、同価格の決定期間は18日まであり、市場では価格決定を巡り思惑が交錯している。

■東芝 <6502>  324円 (+12円、+3.9%)

 東芝 <6502> が7日続伸。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに目標株価を330円から380円に引き上げた。債務超過・上場廃止リスクの低下を評価している。また、同証券で業績予想を見直し、18年3月期の営業利益は従来予想の4600億円(会社計画4300億円)を継続したが、純損益は9900億円の黒字を1800億円の黒字(同1100億円の赤字)へ見直した。また、19年3月期は営業利益予想を1200億円から5800億円、純利益を1110億円から9510億円に修正した。東芝メモリの売却は1年後ずれすることを前提としている。同証券では、ブルシナリオとして460円、ベアシナリオとして280円という数字も挙げている。

■ペッパーフードサービス <3053>  6,130円 (+220円、+3.7%)

 ペッパーフードサービス <3053> が14日後場に配当修正を発表。17年12月期の期末配当を従来計画の5円→15円(前期は1→2の株式分割前で10円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当5円に、東証1部上場記念配当10円を上積みする。同社は8月15日付で東証1部に昇格している。権利付き最終日の26日を目前に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■リゾートトラスト <4681>  2,534円 (+71円、+2.9%)

 リゾートトラスト <4681> が3日続伸。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価を「1」でカバレッジを開始した。目標株価は3200円としている。強固な富裕層ネットワークを有する点が強みであり、主力の会員制リゾートは高いブランド力と圧倒的なシェアを誇る。また、会員制検診サービスや有料老人ホームなどへ事業領域を拡大している。メディカル事業の強化が成長ペースを加速させる点などを評価している。

■日本工営 <1954>  3,630円 (+65円、+1.8%)

 日本工営 <1954> が3日ぶりに反発。同社はきょう、イラク電力省からハルサ火力発電所1号機改修事業の施工監理業務を受注したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この事業は老朽化した主要機器を改修し、電力供給能力の正常化を目指すもの。契約額は約11億円で、サービス期間は今年12月から2020年までとなっている。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,948円 (+29円、+1.5%)

 13日、菱洋エレクトロ <8068> が株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かったようだ。毎年1月末時点で1000株以上を保有する株主、または500株以上を1年以上継続保有する株主を対象に、3000円相当のギフト商品と宿泊施設割引などの会員限定優待サービスを贈呈する。

■積水化学工業 <4204>  2,258円 (+22円、+1.0%)

 積水化学工業 <4204> が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断を「B」から「B+」へ引き上げた。目標株価は1970円から2490円に見直した。同社の18年3月期業績予想は中間決算発表時に増額修正され、最終利益は630億円から670億円に見直された。住宅事業や環境・ライフライン事業、高機能プラスチック事業の主力3事業が前年同期に比べ増収増益となった。同証券では、会社予想は依然保守的として、同利益は700億円(前期比15%増)への再増額を見込んでいる。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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