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【市況】日経平均は3日続落、ETF期待も物色は中小型株中心に/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は3日続落。31.31円安の22726.76円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えた。米FOMCの結果は予想通りであり、また、利上げペースは当面加速しないとの見方が広がり、金融セクターには利益確定の売りが先行した。リバランスの流れからハイテク株の一角にはリバウンドが見られているが、一方で楽天<4755>が携帯電話事業に参入するとの発表を受けて、ソフトバンクG<9984>などが競争激化を警戒して売られており、日経平均の重しに。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは銀行が下落率トップだったほか、保険、情報通信、その他製品、空運、鉱業が軟調。一方で原油相場の上昇を背景に石油石炭が上昇率トップ。金属製品、医薬品、不動産、化学、繊維、卸売がしっかり。

 日経平均は寄付きを安値にプラスに転じる場面もみられたが、ソフトバンクG<9984>の下げが重しとなっている。ただし、日経平均は5日、25日線での狭いレンジ取引が続いており、売り込みづらいところである。また、TOPIXがマイナスで前場を終えているため、後場は日銀のETF買い入れの需給が下支えとして意識されそうだ。

 ただし、海外勢のフローは限られており、積極的に上値を買い上がる主体もいない。そのため、個人主体による中小型株での値幅取りが中心になりそうである。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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