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【特集】nms Research Memo(4):グループリソースを組み合わせて、ベトナムでの事業を垂直立ち上げ

nms <日足> 「株探」多機能チャートより

■会社概要

4. 事業戦略
nmsホールディングス<2162>が進める事業戦略は、(1)新興市場開拓、(2)新スキームの立ち上げ、(3)新製品開発・投入になる。HS(人材サービス)、EMS(製造受託)、PS(電源製品の開発・生産・販売)のそれぞれの特長を生かした連携で経営基盤を強化する。

(1) 新興市場開拓 - チャイナ・プラスワン
中国は、かつて『世界の工場』であったが、カントリー・リスクや人件費の高騰もあり、企業の生産拠点戦略は『チャイナ・プラスワン』に移行しており、インドネシア、タイ、ベトナム、カンボジアなどに進出する企業が増えている。HS事業が有する人員採用及び派遣・製造請負ノウハウ、海外ネットワークと、EMS事業がこれまで培った低コストでの工場運営のノウハウを融合させたサービスを提供する。また、マレーシアに拠点を持つグループ内EMS企業(TKR)は、多国籍教育の経験を有しており、こういったノウハウも横展開可能だ。

2016年に、HS事業がベトナムに進出し、現地法人及び製造受託を行う工場を設立して「人材ソリューション+EMSノウハウ」という顧客の海外展開を支援する新しいかたちのサービスを提供している。ベトナム工場は、2016年6月に操業入りし、翌月から車載部品の組立工程の製造受託を開始した。受託開始時に300名だった生産人員は、2017年10月に920名まで拡大し、年末には1,300名へ増員することを計画している。グループリソースを組み合わせて、ベトナムでの事業の垂直立ち上げに成功した。2018年3月期から、ベトナム子会社は連結対象になった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《MH》

 提供:フィスコ

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