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【市況】日経平均は続落、ハイテクが重しもセンチメントは悪化せず/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は続落。59.69円安の22806.48円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えた。12日の米国市場ではNYダウが100ドル超の上昇となったが、ハイテク株には利益確定の流れが続いており、ハイテク株の影響を受けやすい日経平均は小幅に反発して始まったものの、その後早い段階で下げに転じている。指数インパクトの大きい東エレク<8035>、信越化<4063>、日東電<6988>が重しとなるなか、一時22800円を下回る場面もみられた。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターではゴム製品、化学、鉱業、繊維、パルプ紙、金属製品、機械が軟調。半面、銀行、証券、海運、医薬品、その他金融、保険、情報通信がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、エーザイ<4523>、ファーストリテ<9983>、コナミHD<9766>が下支え。

 日経平均はマイナス圏での推移が続いているが、5日線が支持線として機能する格好での下げ渋る動きをみせている。TOPIXもマイナスとなる中、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が需給面での下支えになりそうである。また、東証2部、マザーズはプラス圏での推移をみせており、個人主体の売買は活発。日経平均は弱含みではあるが、FOMCの結果待ちということもあり、想定内の値動きとの見方から、センチメントは悪化しないだろう。

 また、IPO4社のうち、SGホールディングス<9143>、マツオカコーポレーション<3611>が寄り付いている。寄付き後は利食いに押されているものの、両社ともにコンセンサスを大きく上回る好スタートとなっており、利食い資金が直近IPO銘柄等へ流入する形で、需給の押し上げ要因になりそうである。日経平均はこう着の中、個人主体の中小型株への物色意欲は強そうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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