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【市況】日経平均は4日ぶり反落、急ピッチの上昇で利益確定/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は4日ぶり反落。11日の米国市場ではハイテク株に買いが広がり、NYダウは連日で過去最高値を更新した。本日の東京市場では米株高が好感される一方、先週後半からの急ピッチの株価上昇で利益確定売りも出やすく、日経平均は2円安からスタートした。本日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを前に投資家の様子見ムードも強く、前場は前日終値を挟み方向感の乏しい展開となった。後場に入るとアジア株安も重しとなり、一時22834.89円(前日比103.84円安)まで下落する場面があった。

大引けの日経平均は前日比72.56円安の22866.17円となった。東証1部の売買高は16億0062万株、売買代金は2兆5106億円だった。業種別では、精密機器、水産・農林業、情報・通信業が下落率上位だった。一方、鉱業が3%超、石油・石炭製品や銀行業が2%超の上昇となった。

個別では、任天堂<7974>、ソニー<6758>、ソフトバンクG<9984>、オリンパス<7733>、ファーストリテ<9983>などがさえない。トヨタ自<7203>や東エレク<8035>も小幅に下げた。レーティング引き下げの動きが観測された味の素<2802>は2%超下落し、ルネサス<6723>は戻り売りに押され4%安と下げが目立った。また、公募増資の実施を発表したサンフロ不動産<8934>が16%安で東証1部下落率トップとなった。一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といった銀行株が前日に続き買われた。米長期金利の上昇が好材料視された。りそなHD<8308>は4%近い上昇。新規高レーティングが観測されたSUMCO<3436>もしっかり。また、レーティング引き上げ観測の物語コーポ<3097>や業績上方修正のシーズHD<4924>がストップ高水準まで買われ、東証1部上昇率上位に並んだ。
《HK》

 提供:フィスコ

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