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【市況】11日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高と続伸、ITハイテク関連に買い

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

週明け11日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比32.20ポイント(0.98%)高の3322.20ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、33.74ポイント(0.98%)高の3479.38ポイントで取引を終えている。

政策期待の高まりで買われる展開。中央政治局は8日午後、国家ビッグデータ戦略に関する第2回集団学習会を開催し、習近平主席が国策として推進する必要性を強調したことが材料視された。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数が1.4%高と急伸し、投資家心理を上向かせている。上海総合指数は段階的に上げ幅を拡大した。

上海市場でもITハイテク関連株が軒並み上昇。システム開発の用友網絡科技(600588/SH)が9.8%高、金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)が8.4%高で引けた。バイオ医薬関連株も高い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が6.1%、通化東宝薬業(600867/SH)が4.9%、上海復星医薬集団(600196/SH)が4.7%ずつ上昇した。国家食品薬品監督管理局(SFDA)の薬品審査センターは11日、南京傳奇生物科技有限公司の提出していたCAR-T治療薬「LCAR-B38M」の臨床試験申請を受理すると発表。新薬(新療法)開発の動きが活発化するとの思惑が広がった。消費関連株や自動車株、インフラ関連株、素材株、金融株など幅広く物色されている。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が2.73ポイント(0.82%)高の338.09ポイント、深センB株指数が10.97ポイント(0.96%)高の1148.53ポイントで終了した。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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