市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2017年12月7日

 7日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比320円高の2万2498円だった。前日の米国株が下げながらも予想外に落ち着いた展開だったため、昨日の下げを取り戻すように朝から買いが大きく先行した。中国の景気不安がその後の上値をやや重くさせたが、「エルサレム問題」が大きく響かなかったことで市場には安心感が広がっている。

 昨日の米国市場は減税期待で買われた銘柄への利益確定売りでダウ平均は続落した。8日に11月の雇用統計が発表されることもあって投資家は様子見に徹している。日本やアジア市場でマイナス材料と映ったトランプ大統領の「エルサレム首都認定」に関して目立った売りは見られなかった。しかし、中東情勢に不安定要素が加わったことは事実。ロシアゲート問題と合わせて何かと神経を使う場面が増えそうだ。

 さて、昨日の急落はなんだったと思わせるような欧米市場の落ち着きを受けて、本日の東京市場は「エルサレム売り」を取り戻すような大反発となった。明日のメジャーSQに絡む需給問題も足元でロールオーバーがかなり進んでいる状況を受けて懸念が後退。日経平均は2万2500円のフシ目近辺まで戻して取引を終えている。ただ、全値戻しとは行かず、25日移動平均線(2万2533円)にも届かない状況はやや気掛かり。上昇基調回復というよりは2万2000円台のもみ合い相場を続ける可能性が年内は高そうだ。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均