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【市況】東京株式(大引け)=127円高、金融株や鉄鋼株など買われ続伸

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 30日の東京株式市場は、日経平均が後場上げ足を強め120円を超える上昇で2万2700円台に買われた。特殊要因はあったが売買代金も大きく膨らんだ。

 大引けの日経平均株価は前日比127円76銭高の2万2724円96銭と続伸。東証1部の売買高概算は24億4557万株、売買代金概算は4兆5393億2000万円。値上がり銘柄数は1070、対して値下がり銘柄数は878、変わらずは89銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前場は方向感なく前日終値を挟んでの往来となり前引けは小幅マイナス圏で着地。前日の米国株市場で金融や小売株などが買われNYダウが4日続伸、連日の過去最高値更新となったが、一方でハイテク株比率の高いナスダック指数は反落しており、この地合いを引き継ぐ格好となった。しかし、前場安かったことで後場は日銀のETF買いが入るとの思惑から、後半になって全般は上げ足を拡大する格好となった。銀行、証券、保険などの金融株や、海運、鉄鋼株など市況関連が上昇した。一方で電機セクターや機械セクターには売りが目立った。米MSCIの指数組み入れ銘柄の入れ替えに伴う売買の影響で、全体の売買代金は4兆5000億円を上回る高水準だった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが堅調、SUMCO<3436>がしっかり、ファーストリテイリング<9983>が買われた。ジーンズメイト<7448>がストップ高となり、日清紡ホールディングス<3105>も大幅高。冨士ダイス<6167>が値を飛ばしたほか、ディー・エル・イー<3686>、巴コーポレーション<1921>も大きく上昇した。ディップ<2379>も高い。

 半面、任天堂<7974>が安く、ソフトバンクグループ<9984>も売られた。キーエンス<6861>、安川電機<6506>が大幅安、日本電産<6594>も値を下げた。市光工業<7244>が急落、レーザーテック<6920>、日本マイクロニクス<6871>なども安い。ダイヘン<6622>も売りに押された。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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