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【材料】白洋舍---17年12月期3Qは増収・増益、上期に続き好調を持続

白洋舎 <日足> 「株探」多機能チャートより

白洋舍<9731>は、クリーニング国内最大手。ドライクリーニングのパイオニア。利益は2Qに偏重。クリーニング事業の収益は堅調に推移。高価格帯クリーニングの需要が増加、売上に寄与している。

足元の業績では、2017年12月期第3四半期決算は売上高が前年同期比4.3%増の379.70億円、営業利益が同15.8%増の13.37億円、経常利益が同37.6%増の14.29億円、四半期純利益が同9.8%増の10.31億円で着地。

クリーニング事業は、品質やサービスの差別化に努め、7月には、「ミスターミニット」と業務提携、共同出店に向けた体制を強化する等、顧客との接点拡大・利便性向上に向けた取り組みを実施。また、高価格帯クリーニングの需要が増加したこと等から、前年同期比で増収増益となった。

レンタル事業に関しては、リネンサプライ部門は、ホテルの稼働が堅調に推移し、増収。ユニフォームレンタル部門は、ナショナルチェーンの出店増加等を背景とした取引量の増加が売上増に寄与した。
2017 年12月期通期に関しては、売上高が前期比2.1%増の500.00億円、営業利益が同2.5%増の14.50億円、経常利益が同12.0%増の15.00億円、当期純利益が同9.4%増の11.00億円と期初の予想を据え置いている。

同社が発表の中期経営計画(平成27年度より3ヵ年)では、「顧客中心経営」を基軸とし、工場・接客等プロフェッショナルな人材の育成、女性活躍推進といった人材開発や、システムインフラの再構築、生産設備の増強といった基盤を整備することで、中長期的な企業価値の向上を図るとしている。今後同社は、クリーニング事業では、高級ブランドクリーニングの拡充等、品質やサービスの差別化を図ることに加え、店頭での待ち時間短縮や業務効率化などを目指す。レンタル事業では、需要増加に対応、生産能力・生産効率の改善を見込む。

《TN》

 提供:フィスコ

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