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【特集】ヒマラヤ Research Memo(2):関東以西の中小規模商圏で店舗展開、売上規模は業界トップクラス

ヒマラヤ <日足> 「株探」多機能チャートより

■会社概要

1. 会社の特色
ヒマラヤ<7514>は岐阜県に本社を置くスポーツ用品の小売チェーン店で、売上高は業界トップクラス。出店エリアは関東以西の中小規模商圏(人口10~15万人)をターゲットとしており、ドミナント戦略による地域シェアNo.1を目指している。店舗の大きさは300~600坪を目安とし、特に岡山県、山口県、長崎県では県内販売シェアが20%以上と高シェアを占めている。ヒマラヤの店舗数は2017年8月末時点で110店舗。

また、2011年7月に子会社化したB&Dは、首都圏における主要駅前で100~200坪の小型店舗を展開している。学校のクラブ活動などで使用するスポーツ用品の品ぞろえが豊富で店員の専門知識も高いことから、学生の中で高いブランド力を有している。 店舗数は2017年8月末時点で29店舗となっている。

店舗数は合計で139店舗、前期末比では16店舗減と初めて減少に転じた。収益体質の改善に向けて不採算店舗を中心に23店舗の閉店を実施したことが主因となっている(ここ数年の閉店数は平均で4~6店舗)。

2. 商品別売上構成比
同社の商品別売上構成比は、一般スポーツ用品(テニス、野球、サッカー、ランニング等の関連用品) が約70%、次いでゴルフ用品が約15%、アウトドア用品が約10%、スキー・スノーボード用品が約5%となっており、ここ数年の傾向としてはアウトドア用品の構成比が上昇し、一般スポーツ用品が低下傾向となっている。

また、 相対的に収益性の高いPB(プライベートブランド)商品の売上高構成比は、2017年8月期で約12%(単独ベース)となっている。PB商品は、野球やサッカーの練習用衣服や練習用ボール、その他すべての品種における消耗品など多岐にわたる分野で企画開発されており、製造に関しては中国等で委託生産し、商社を通じて輸入している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《MW》

 提供:フィスコ

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