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【市況】利食い優勢のなか、中小型株での短期値幅取りか/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 24日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場は感謝祭の祝日で休場だったほか、24日は感謝祭の翌日「ブラックフライデー」で短縮取引となり、海外勢のフローは限られると考えられる。22日のNYダウが反落となり、シカゴ日経225先物清算値が大阪比180円安の22400円だったこともあり、利食い先行で始まろう。また、円相場が1ドル111円20銭台で推移しており、円高も主力大型株への利益確定に向かわせそうである。三菱マテリアルの子会社3社によるデータ改ざん報道や北朝鮮情勢への警戒も重しになるだろう。

 一方で個人主体の中小型株への物色が活発である。マザーズ指数は足元で5営業日続伸となり、直近戻り高値を更新している。これまで海外勢主導による主力大型株がけん引していたことから中小型株には相対的な出遅れ感も意識されており、短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。とはいえ、週末要因から積極的な上値追いが限られるなか、資金の逃げ足も速そうだ。

 ただ、米国では23日の感謝祭明けのブラックフライデーから、景気動向を占う年末商戦が本格化する。良好な雇用環境に加え、株高によって購買意欲も強いとみられる。来週には11月雇用統計など主要経済指標の発表、12月13-14日のFOMCを見据えて取引の活発化が予想される。これらの要因から日本株についても先高観が根強く、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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