【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は続伸、祝日前でこう着も先高期待は強い
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、祝日前でこう着も先高期待は強い
・ドル・円は112円29銭、株高持続もドル上げ渋り
・値上がり寄与トップはTDK<6762>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は続伸、祝日前でこう着も先高期待は強い
日経平均は続伸。173.79円高の22590.27円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。21日の米国市場は、10月のシカゴ連銀全米活動指数や中古住宅販売件数が予想を上振れ、終日堅調な展開となり、S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円高の22665円となり、これにサヤ寄せする格好から、買いが先行した。しかし、祝日前で海外勢のフローも限られるなか、寄付き直後につけた22677.34円を高値に、その後は22600円を挟んでのこう着が続いている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、石油石炭、機械、鉱業、輸送用機器が堅調。半面、水産農林、小売、電力ガスが小安い。TDK<6762>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、京セラ<6971>など、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好。
日経平均は小動きながらも5日線を支持線としたリバウンドをみせてきている。ボリンジャーバンドでは+1σの攻防、一目均衡表では転換線を突破してきている。パラボリックのSAR値は22676円近辺に位置しており、シグナル好転が意識される。祝日を前に積極的な売買は手控えられるだろうが、先高期待が高まるなか、押し目買い意欲の強さは意識されやすいとみられる。
マザーズ指数は下げに転じてきているが、IPOラッシュを前に利益確定といったところであろう。ただし、主力大型株が高止まりとなるなか、中小型株にシフトしやすい需給状況であり、引き続き活発な取引が意識される。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円29銭、株高持続もドル上げ渋り
22日午前の東京市場でドル・円は112円50銭から112円20銭まで下落。日経平均株価は173円高で午前中の取引を終えており、株高は持続しているものの、ドルはやや上げ渋り。有力な手掛かり材料は少ないことから、東京市場では112円前半でのもみ合いがしばらく続くとみられている。
ユーロ・円は、131円72銭から132円11銭で推移。ユーロ・ドルは、1.1733ドルから1.1748ドルで推移。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・YKT<2693>やリネットジャパン<3556>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはTDK<6762>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
・安倍首相
「消費税率引き上げを中止することない」
「値上げは企業に対する社会的要請だ」
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