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【市況】東京株式(大引け)=154円高、欧米株高受けリスク選好の流れ戻る

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は前日の欧米株高や足もとの円安基調を背景に買い優勢となり、日経平均は一時300円を超える上昇をみせた。

 大引けの日経平均株価は前日比154円72銭高の2万2416円48銭と反発。東証1部の売買高概算は15億2830万株、売買代金概算は2兆5004億5000万円。値上がり銘柄数は1426、対して値下がり銘柄数は526、変わらずは86銘柄だった。

 きょうの東京市場は、終始リスクを取る動きが優勢となった。前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウをはじめ主要3指数いずれも上昇、さらに外国為替市場でもドル買いが進み1ドル=112円台半ばの円安に振れたことで主力株中心に幅広く買いが入った。トランプ米大統領が北朝鮮を9年ぶりに「テロ支援国家」に指定すると発表したこともあって、地政学リスクも意識されたが、防衛関連株が買われながら日経平均も一時300円を超える上昇をみせるなど、個別物色意欲の強さを印象付けた。ただ、今週は23日に米国株市場が感謝祭で休場ということもあり、海外投資家がキャッシュポジションを高める動きをみせ、後場後半は手仕舞い売り圧力が強まって上げ幅を縮小した。業種別には原油や資源関連セクターが強く、個別株の値上がり率上位は中小型材料株が独占する格好となった。

 個別ではソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>が堅調だったほか、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も買われた。SUMCO<3436>が高く、村田製作所<6981>も買いが優勢だった。ヤーマン<6630>が値を飛ばし、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>など防衛関連株も大幅高。カーリットホールディングス<4275>、ショーケース・ティービー<3909>が大幅高、ツガミ<6101>、ブレインパッド<3655>も物色人気となった。

 半面、ニトリホールディングス<9843>が値を下げ、しまむら<8227>、ペッパーフードサービス<3053>も売りに押された。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>が急反落、双信電機<6938>も安い。ソースネクスト<4344>、キョーリン製薬ホールディングス<4569>の下げも目立つ。日本ライフライン<7575>、トーセ<4728>も値を下げた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2017年11月21日 17時42分

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